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『League of Legend』のプレイヤーがとても親切だったので、プレイが続けられて、さらに最底辺アイアンランクからシルバーまで昇格できたという話。

私はゲーム、とくにマウスを使って遊ぶPCゲームがむちゃくちゃ下手だ。

でもそんな私が、世界で人気のチーム型対戦ゲーム『League of Legends』、通称『LoL』のランクがシルバーになれたのが嬉しすぎてこの記事を書いている。
『LoL』の強さを示すランクは、下から順にアイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤ、マスターと7階層。
2021年のシーズン開始時、最低のアイアン。が、そんな絶望的に下手だった私がシルバー。

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本当に、長かった。
『LoL』はプレイヤーがとても暖かく、ここまで来るのに多くの親切な『LoL』プレイヤーに支えられたので、感謝も込めてこの記事を書いておく。

『LoL』は民度が低い?いやいや、親切な人が多かったよ

『LoL』では、きつい言葉で試合敗北の責任をなすりつけたり、それを巡って論争する様子がたびたび見られる。
そのためか、『LoL』をプレイしている人の中には、「民度最悪のゲーム」などと自虐的に語る人もいる(民度、という言葉が好きではないが)。

私はこの表現が嫌いで、『LoL』は良い人が多いゲームだと思っているし、『LoL』に親切なプレイヤーが多かったからシルバーまでプレイが続いたと実感している。

実際、2016年ごろに『LoL』をやり始めたときも見知らぬ人が教えてくれたし、「LoLをやる」と2020年ごろに声をかけたら私のDiscord(https://discord.gg/WqvNnUF )にはたくさんのプレイヤーがきて親切に教えてくれた。

そういった人の助けでシルバーまで上がれたのは間違いない。
あと、私はチャットしながら遊ぶのが好きで、1人で遊んだらきっと続かなかった。簡単にプレイ仲間ができるという意味でも『LoL』は良かった。

とはいえ、LoLは口の悪いプレイヤーが目立つ

前提を覆すようだが、『LoL』を始めてみると私の目には口の悪い人が目立った。

「ゲームアンインストールした方がいいよ?」

とか言われたこともある。これは当時遊んだチーム対戦系ゲーム全般に感じたことだけども、家庭用の1v1とか、ライトなスマホの対戦ゲームよりはガラが悪いかなと感じていてはいたが、飛び抜けて悪かったとは思わない。
良くはないが、チャットありのチーム対戦ゲームでの暴言は、おとなしいゲームよりは目立つな、という程度ではある。

これは推測でしかないけど、私がプレイしたとき米国サーバーでは軽口として「Uninstall Please」などの言葉が飛び交っていた記憶があるが、米国で遊んでいたプレイヤーに「LoLってそういうゲームだから」と輸入してしまった人が少数いて、そのノリを引き継いだ人とときどきあたるんじゃないかな、と考えている。
そのノリを日本語にして輸入するとキツいのでやめて欲しいとは思う。
というか、そんな人がいたら即座にレポートしてRIOTにアカウント抹消してもらうべき。

でも似たように暴言を吐かれることもある対戦ゲームの中でも、『LoL』には少し違った特徴があった。
普通の人はもちろん、口の悪い人でも言えば一緒に遊んでくれたことだった。自分はとてつもなくPCチーム対戦ゲームが苦手で、他のゲームでは一緒に人と遊べなかった(理由は末尾で)。
それでも日本の『LoL』プレイヤーは(努力する前提があれば)初心者にはとても親切で、教えてくれることすら多かった。

自分の『LoL』人生でかなりやばかったのは、野良で知り合ったジョニーさん(仮)とボイスチャットしたときか。
「なんでそのアイテム詰んでいるの?もうレーン負け」みたいな、きつめの言葉を1試合6回ぐらい言われて、自分が何を言っても良いと受け入れた前提でボイチャをしているとは言え、心に刺さりまくった。

記事公開後に追記。
なお、私は常軌を逸して弱かった。
RPGでもやるようなつもりで攻略サイト・動画を見ないでプレイすることを続けたので定石をまったく知らず、途中まで1試合10デス(それだけで試合敗北が決まるほどでかい)は当たり前、バフをレーナーから奪ってしまうなど、LoLのタブーを犯しまくっていた。
なので、普通のプレイヤーとかなり体験が違う可能性はある。

けど、ジョニーさん(仮)の文句は「アンインストールしろ」という暴言と違って必ず敗北やダメな理由付けがあって筋が通ってはいたから参考にはなったし、大抵の『LoL』プレイヤーは私が盛大な負けを繰り返しても……ジョニーさん(仮)ですら「いっしょにやらん」とは言わずプレイに付き合ってくれた。
そこは、他のチーム対戦ゲームで一緒にやって、助けてくれるフレンドを見つけられなかった私にとって救いだった。

たぶん、『LoL』プレイヤーたちの「どうしようもなく下手な人でもやる気があるなら付き合おう」みたいな文化がなければ、他のフレンドを作れなかったゲームと同様に続けられなかったと思う。

この記事を書いたあとの感想で「コレはいい話なのか?」とか言われまくったけども、他のチーム対戦ゲームで上手くいかなかった自分が機能するまで付き合ってくれたプレイヤーを見つけられたのは『LoL』だけだし、そこはすごく感謝している。

少し努力すると環境は良くなる

おまけというか、ちょっと珍しい話を。
チーム対戦系ゲームをやっていれば敗北の理由について心に刺さる正論(暴言ともとれる)を投げつけられるときもある(チャットのないポケユナで、わざわざ私のTwitterアカウントを調べて暴言を吐きに来るDMする人すらいるのだ)。
チーム対戦ゲーム初心者であれば、連敗の衝動と付き合うのに慣れていない人もいるし、ジャンルとして避けられないことなんじゃないかなと思う。

しかも、ものすごく弱いプレイヤーほどキツい正論暴言にさらされやすいので、「それでも抗いたい」という珍しいプレイヤーのために、私がむちゃくちゃ弱かった頃にキツい正論対処に使用したテクニックを紹介しておく。

もしかしたらこれが役立つ人もいるかもしれない。強い人向けのテクニックではなく、弱者が戦うためのテクニック。たぶん、チーム対戦ゲーム全般で役立つと思う。

ファンメールへの対処法

ファンメール。それは、嫌がらせメールを示すスラングだ。
試合の敗因になったプレイヤーには、味方からフレンド申請が飛んでくることがある。
さんざんな試合でも、友情が生まれるのだろうか。そう思ってフレンドを許可すると……。

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見るに堪えない罵倒メールが届く、と言う寸法だ。

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フレンドにならないとメールを送れないから、わざわざ罵倒するためにフレンド申請をしてくるわけだ。とくに、勝敗が報酬に影響するランクマッチでボロボロに負けるとたまに遭遇する。

『LoL』を遊んで「ランクマッチが解放されました!」と言われてウキウキで遊びに行ったら、チャットでズタボロに言われ、フレンド申請がきたかと思えばこんな状態……というのは、『LoL』ヘタなら経験があるんじゃないかと思う。

すごく心が痛む攻撃だが、あるときから私にとってファンメールはご褒美になった。

メールに返事しよう

相手も同じゲームを真面目に遊んでいる仲間なわけだし、何より「ここが悪かった」と指摘しながら文句を言ってくるのだから話は通じるはずだ。
そこで、あるときファンメールに対して……

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友好的な返事を書いてみた。
「さっきはありがとう、フィードしてごめんね。フレンドになったからまた遊びましょう」
というメールを送られたら、相手はどう反応するのだろうか?

驚くべきことに、その反応は「じゃあ、一緒にやろう」だった。

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始めてこういった返事をして、その後に一緒にプレイしたけどもとても楽しかったのを覚えている。
これに味を占めた私はファンメールを送られるたびに、「また一緒にやろう!」と返事をして、フレンドを増やしていった。

ファンメールには大抵「お前が○○したせいで負けた」と書いてあるから、その部分を見直せばプレイの参考になる。また、受け答えをきっちりすればフレンドが増えるし、自分と一緒にプレイできる仲間も増える。
ときには仲良くなって自分のDiscordサーバーに呼んで継続的に遊ぶようになった。

気づけば、昼間でも夜でも、いつ遊んでもフレンドを誘って『LoL』を遊べるようになっていた。
私は寂しがりなので1人でやるより、人と仲良くやった方が楽しいからQOLが上がった。

なお、負けた理由が書いていない、純粋な暴言(珍しい)は即座にレポートしてRIOTに報告した。

メールは先制攻撃した方が強い

さらにまたある日、いつものように(と言うほど頻繁でもないが)大負けしたあとにフレンド申請がやってきた。
わかっているよ、自分が悪かったことは。

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負けるプレイヤーだって別にフィードしたくてしてるわけじゃない。
それに、仲間に悪いと思ってないわけでもない。
「文句を言われる前に謝ってしまったらどうなるのだろう?」と考え、即座に返事を返してみた。

さっきは一緒に試合してくれありがとうございました。
あまり上手くなくて、死にまくったのにフレンド申請してもらえて嬉しいです!
せっかくフレンドになったし、良ければまた一緒に行きませんか?

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すると、しばらくして「ノーマルならいいよ」と返事が返ってきた。『LoL』フレンドゲット。

またコレに味を占めて同じことを繰り返してみたが、多くは相手側から何も言ってこないか、またやろうというか、だいたい半々だった。
「お、おう、わかってるならいいよ、やるか」と言う感じの返事をもらったら、そのままインキューできるし、とてもお勧めだ。

『LoL』プレイヤーは口が悪いが、話してみるといい人が多い気がする。
たぶん、このテクニックはファンメール文化があるチーム対戦ゲーム全般に使えると思うので、是非活用して欲しい。

さらに言うと、「初心者か?」などの文句について「初心者でよくわかってません」というと、「ごめん」みたいな反応を返して教えてくれることも多い。『LoL』は歴史が長いこともあり、プレイヤー自身が「チーム内にガチ初心者がいる」という思考にたどり着かない人も多い気がしている。

「ありがとう」を伝えよう

あと、誰もが簡単に勝率を上げられる方法があるのでおまけで書いておく。
ネガティブな言葉を言わずに試合し、仲間に対して暴言を向けないだけで勝率は5%以上あがるとことが、『LoL』の開発元である Riot Games のデータでもわかっている。

が、私がここで言いたいのはそういうことじゃない。
嫌がらせをいなす方法として「ありがとう」は素晴らしい効果を発揮する。『LoL』ではときおり信じられない嫌がらせに出会う。例えば……。

「使いたいチャンピオンはなにか?」
「ヤスオだけど?」
「そうか、なら俺がヤスオを使おう」(ヤスオを選択する)
「えっ、俺がヤスオ使いたかったのに!」(同じチャンピオンは選べない)

というように。特に外国語でしゃべるプレイヤ―に関してこういった事件が多いように感じているが、そういったときに効く言葉が「Thank you(ありがとう)」である。

とくに外国語を操るプレイヤーに有効で、「Thank you!」というと「え、なんで!?」という意味の言葉で返される。そのときに「〇〇語はわからないけど、何かしら特別なものを見せてくれるんだよね?リプレイ見るよ!」というように返すと、簡単な嫌がらせが通じないことがわかって協力的になる。

上の例だったら「おお、ヤスオの見本を見せてくれるのか、ありがとう!」というと、たいていのプレイヤーは毒気を抜かれて普通にプレイをし始めるわけだ(これは実際にあったことだ)。

嫌がらせされたら「ありがとう」これで私は『LoL』を生きてきた。

そしてシルバーへ!

昼夜問わずフレンドと遊べるようになって、上達が早くなった私はマウス操作のクセも改善され、ついにはシルバーの昇格戦に挑むまでになった。昇格戦には、昔私にきつめに指摘を繰り返したジョニーさん(仮)と一緒に行って勝った。

かつては1試合に10回ぐらい文句を言われた気がするが、その日は1つしか文句は言われなかった。
ランクアップと共に上達を感じた。いやー、仲間と遊び続けるっていいもんですね。

PCゲームが絶望的に下手だった自分にできたLoL仲間

私が『LoL』を始めたのは2015年か、2016年頃だった。
当時はeスポーツ関連の仕事が待っていたので、片っ端からeスポーツタイトルをプレイすることになったが、私は腱鞘炎が慢性化していて、30分もマウスをカチカチしてゲームすると腕が痛くなっていた。

仕事でもあるからゲームを遊ばないといけないが、プレイしたら腕が痛くなるし、腕をかばってマウスが変な動きをするし、とにかく絶望的。
野良では「誰がお前と2回やるか」といわれ、知人には「負けるからゲームキャストさんとは一緒にやりたくない」と言われるほどだった(それでも仕事と言うこともあってやめられないのだから事情を知らない人にはヤバいやつと思われたに違いない)。

そんな私の受け皿が上手く見つけられたのが『LoL』で、FPSなどより操作に余裕があるゲームの特性か、プレイヤーの巡り合わせが良かったのか、『LoL』に関しては親切にしてもらった思い出だけが残っていた。
だから、PCゲームをやめて腱鞘炎が治癒した2020年、まっさきに『LoL』に戻ってきた。

ほんと、『LoL』って『LoL』プレイヤーが言うほど絶望的にプレイヤーが悪いわけではないと思うんだけどなぁ。
と思ってこの記事を締めくくりたい。

謝辞

最後になるが、『LoL』を楽しく遊べていることに対して、池谷さん(@tekken8810)と東プレさんにお礼を言いたい。
私は PC ゲームのやり過ぎで腱鞘炎になり、慢性化し、PCゲームの仕事を始めた頃にはマウスをカチカチして遊ぶゲームは1日30分が限度だったし、それが原因でPCゲームはすぐ引退することになった(そして、2020年にLoLに復帰した)。

eスポーツの仕事をしていた頃、ゲーミングマウスなどを試してみたものの腱鞘炎はよくならなかったのだが、あるとき池谷さんから東プレの高級キーボードREALFORCEを勧められ、購入してみるとあら不思議。腕の痛みはだんだんと収まっていった。

それまで勘違いしていたけども、ゲームの動きが激しいから腱鞘炎になるのではなく、日常的に仕事としているライティングの仕事でキーボードを利用しているから腱鞘炎気味が収まらなかったようだった。

RealForceのおかげで『LoL』が遊べるようになり、『LoL』のおかげでゲーム仲間が増えたので、本当に勧めてくれた池谷さんには感謝しかない。
あと、今使っているキーボードが壊れても次は東プレさんのキーボードにします。

2021.09.15 15:00
「口の悪い人が目立つ」の段落の暴言実例などがキツいという話が多かったので、その部分はライトになるように全体的に書き換えを行いました。
あと、ファンメールの項目について「初心者か?」部分の追記をしています。

げーむきゃすと は あなた を みて、「さいごまで よんでくれて うれしい」と かたった。