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DLSiteで1本1万円の同人ゲームが9000本以上売れている話

「11000円頂きましょう。払えますかな?」

これは、DLsiteで販売しているR18同人RPG『ヴィルネーメレト』の最初の紹介文だ(ヴィルネーメレト作品ページはこちら)。同人RPGとしては極めて高価格ながら、この記事を書いている時点で9,243本、つまり1億円分は売れている。
同人ゲームでヒットを飛ばして億単位の稼ぎを生んだ話はいくつかあるが、このゲームの場合はちょっと事情が異なる。

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1本1万円。R18ゲームは単価が高く、限定版が1万を超えるものも多い。だが、それらは通常、フルカラーCG・ボイスつきの企業製R18ゲームだ。
対して『ヴィレネーメレト』はRPGツクール製の同人作品で、画面もCGもすべて白黒、アニメーションがあるわけでもないし、声優を使っているわけでもない。

2Dオープンワールドにたくさんのキャラクターがいて、出てくるキャラとはえっち可能、さまざまなシチュエーションが楽しめるという点ではすごいが、それでも価格5桁を正当化できる要素は紹介ページには見当たらない。

この『ヴィルネーメレト』はなぜ売れたのだろうか、というのを軽く調べたので会員限定記事として与太話的に置いておく。

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ちなみに、上の画像は同じ作者KICHUREAさんが作る『メイトコレクション』の画像。100円で体験できて作者の傾向がわかる作品でもあるので、大物を買う前にこれから始めるのが良いだろう。

『ヴィルネーメレト』のレビューを見ると”ゲームとして面白い”という感想が目につくが、この『メイトコレクション』も実際に楽しめた。

と、ゲームのネタを扱うからには最低限作者さんのゲームが売れるようにしておきたかったので、ここまで書いてから本題に移る。

最初に書いたとおり与太話……つまり、調査が浅くてこれが間違っている可能性も結構あると思っているので、中身は記事は会員向けとしておく。
また、「これを真似して売ろう!」ではなく「こんな売り方ができるときもあるんだ、真似できないね!」という話なので、そういった儲けの匂いもないことを宣言しておく。

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