まとめサイト記事にツイートが掲載され、消してもらいたいときの対処法

まとめサイトなどに自分のツイートが引用され、被害を受けている方からの相談を受けることがある。
まとめサイト(迷惑サイトとも言われる)とは、ネット掲示板の書き込みやTwitterの書き込み、他のサイトの記事などを持ってきて、その引用された文章をもとに記事を書く流用系サイトだ。

こういったサイトは極端な意見、賛否別れる内容などを引用し、さも「書いた人の責任で、自サイトの意見ではありません」というように使うことがある。

そして、まとめサイトに引用されたツイートの発信者の元には、まとめサイト経由で人が流れ込み、罵詈雑言を浴びせられる。
多くのまとめサイトは情報を吟味しないネットリテラシーの低い読者をターゲットにしているため、簡単に扇動される人が登場し、信じられない言葉を投げかけていくことも多い。

その結果、ツイートを引用された方が知らない人から罵詈雑言を浴びせられてTwitterをやめることになったり、ひどいときは精神的に不安定になるなどの被害を受けてしまう。

自業自得、と思われる方もいるかもしれないが、実際に相談を受けたケースを見ていくと友達に対して使用したツイートを前後関係関係なく使われたり、若気の至りで発言したものを持ってこられたケースもあり、お勉強代と言うにはあまりに高い……というか、なんで迷惑サイトが儲けるために人が泣かないといけないのだ、というものも多い。

で、なぜか私に「削除の方法を知りませんか」と相談してくる人が増えてきた。
というか、相談を受け付けていたら「相談に乗ってくれる人」になって最近その手のお願いが増えたので、ここに自分が使っているお金のかからない基本的な削除依頼の方法を書いておく。
あくまで自己流なので、もっといい方法もあれば教えて欲しい。

0.心の安定を確保する。

とりあえず、設定からフォロワーでない相手からのDMを許可しないようにして、鍵付きアカウントにしてフォロワー以外からツイートを見られないようにするとまとめサイトから来た人は何もできずに帰っていく。
落ち着くために、これらの設定をしておこう。

1.対象Tweetを保存する

削除して欲しいTweetの文章をスクリーンショットで撮り、プリントアウト。
スクリーンショットに関しては、「URLが見える」となおよし。ちなみに下のサンプルはこのツイート

画像1

プリントアウト時は、「プリントアウトした日付」と「URL」がわかるようにしておくように(ブラウザからプリントするとき、そういったオプションがある)。

2.引用された記事をスクリーンショットする。

1と同じ要領で、引用された記事をスクリーンショットで保存(全文)し、プリントアウトする。「プリントアウトした日付」と「URL」がわかるよう気を付ける。

3.引用されたツイートを削除する。

Twitterアプリなどから、引用されたツイートを削除する。

4.問い合わせ窓口に連絡する

A・自分のツイートの内容とURL
B・相手の記事の内容とURL
C・削除が確認されなければTwitter社に報告すること
D・削除が確認されなければブログサービス運営元かサーバーサービスに報告すること
E・Googleに著作権違反の申請を出すこと

など、A~Bまでは必須で、それ以外はやる気持ちがあればメールでスクリーンショット付きでおくり、該当部分を記事から削除するように依頼する。
ツイートは削除しておくこと。
Twitter社の規約では、削除された時点で引用する権利がなくなるので、消した時点で削除を依頼する根拠ができる。
Twitter社の公式APIではツイートを削除しても文章が残るが、ツイートした文面の著作権はツイートした当人にある。よって著作権を根拠に削除を求めることもできる。
また、削除されない場合Twitter社に報告することも併せて記載する。

5.削除されなければサービスに連絡する

残念ながら、ここまでやっても無視するサイトは結構ある。
削除されなかったらTwitter社などに報告するべし。そのサイトの公式Twitterアカウントも一緒に報告するといい。
連絡が積もれば、何かしら効果を発揮するかもしれない。

さて、「ブログやサーバーサービスに連絡する」はちょっとピンと来ないかもしれない。多くのまとめサイトは外部のブログサービスなどを利用していて、そこに対して「このブログは違法なので消してください」と頼み込むのが「ブログやサーバーサービスに連絡する」だ。

たとえば、多くのまとめサイトはLINEが運営するLivedoor Blogを利用している。実はLivedoor Blogの窓口はかなり仕事してくれるので、そこに「規約違反である」という事実を突きつけると対応を行ってくれることも多い。

また、多くのサイトは検索にかからなくなることを恐れている。そこでGoogleに対して著作権侵害で削除依頼を出すことは削除の確率を高めてくれるだろう。


6.どうしようもなければお金のかかる方法も

本当にどうにかしたければそのまま弁護士に相談するのがおすすめだ。
お金はかかるが、それまで知らぬ存ぜぬだったサイトも法律関係の代理人からメールが行くと取り下げる、という様子を何回か見ている。

ちなみに、弁護士事務所に行って、精神病院の領収書などを根拠に慰謝料を請求したうえ示談に持ち込み、諸費用を勝ち取ったつわものもいるそうな(人から聞いた話だけど)

以上。

結局、サイトのアクセスは記事掲載日が最大なので結局まとめサイトは利益を得て終わるし、突撃された人は被害を受けて終わるので、できればTwitter者の公式APIがTweet削除→記事からも削除となるようにしてくれるのが一番なのだが……。

なお、引用1回当たり1万円頂きます、のようなプロフィール文を見かけるが、そういったものは実際に記事やTweetで収益を得た実績がないと効果を得づらい。
また、Twitter引用は規約内で公式APIを使用する限り認められているので、お金を請求することは難しい。
現在も効果があるか知らないが、数年前は予防として行うのであれば「アドセンスクリックお願いします」と文章や名前に入れるのが良いといされていた。Googleはアドセンスクリックを推奨する文面をBANするため、引用するとBANされる危険性があり、あわてて削除してくれるとのこと。
それこそ、抗議のお問い合わせをしても1日動かないのに、これに関しては即座に動くという。

これを利用して、引用された瞬間にツイートを削除せず、Twitter名を「アドセンスクリックしてください」などに変更してまとめサイトに表示させ、Googleに通報する者もいるという(ツイートを削除すると変更できなくなるので注意)。


げーむきゃすと は あなた を みて、「さいごまで よんでくれて うれしい」と かたった。