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【無料】ゲーム制作に使える「金貨・銀貨・銅貨セット」

おう、店主のハゲヤマだ!

今回は「金貨・銀貨・銅貨セット」を紹介するぞ。

「お金」をあらわすチップやアイコンは、ゲーム制作のマストアイテムTOPといっても大げさじゃねえ。きっと、役に立つだろうよ!


利用条件

・内容物:金貨・銀貨・銅貨 各色5データ/全15枚(表サンプル、無地表、裏、表塗りたし、裏塗りたし)
・形式:PNG(透過)
・商用利用:可
・クレジット表記:必要(ゲームの奥付などクレジット欄に「ゲームのイラスト屋さん」を記載)
・加工:OK
・加工報告:不要
・使用報告:不要
・商標登録:NG
・ジェネレーターへの使用:NG
・再配布:不可


おすすめポイント

①マージン(外側の塗りたし)アリのデータも用意してあるから、自宅での印刷や、印刷所に頼む時も便利
→ チップとして型抜きするとき、カットラインがずれても真っ白な余白が出ない!

こんな感じ

②コインの金額部分は数字なしのデータで用意しているため、自由に値を決められる
→ ダウンロードして、画像編集ソフトで数字をサイズ調整しコインに重ね合わせるだけ!

③ディテールがありつつもクセの少ないデザイン
→ 色々なテーマのゲームにもフィット!


ダウンロード

この下から無料でダウンロードできるぞ。

「ボードゲームのお金のデザインに役立つ、7つの視点」も紹介してるから、参考にしてくれよな。

※画像はデジタルゲームにももちろん利用可能だが、本文はボードゲームの話がメインなので、注意してくれ!

ダウンロードはここから↓


もし使ってくれたら、ぜひこの記事にコメントしたり、Twitterで呟いてくれよな。
(ハッシュタグは #ゲームのイラスト屋さん だ)



ゲームへの具体的な使用方法

・単位の名前を決めよう
・「金銀銅」を採用する意味
・ボードゲームでの一般的なチップ寸法
・単純に「両替」に使う
・金貨や銀貨がないと買えない品物を用意する
・所持金額をどう表すか?(チップ / カード / 点数トラック)
・「ドミニオン」におけるお金を分析してみよう


単位の名前を決めよう

ボードゲームでは一般的にお金を言い表すとき「1金(いちきん)」「2金(にきん)」といったように、「〜金」という言い方をすることが多い。

お金だから、そのまま単位を「金(きん)」と読んでいるってわけだ。
わかりやすくていいよな。

もちろんこの言い方を自分のゲームに正式採用してもいい。が、せっかくだからオリジナルの通貨単位名を設定してもいいだろう
(制作中、ある意味いちばん面白いところだな!笑)

決め方は完全にお前さんの自由だが、大まかに2つの方向性がある。
①現実にある通貨をもじる
②お金の単位っぽいオリジナルワード

①は、たとえば「ドル」をもじって「ドラ」に、「ルピー」をもじって「ルピン」といった具合だ。

②は、自力で捻り出してもいいが、通貨にありがちな発音をベースに、適当な文字を入れて良さそうなやつを選ぶと、それっぽくなる。

「円」「ドル」は「タタ」という2文字の発音。
「ユーロ」は「タータ」と真ん中に伸ばし音が入る。
「ルピー」「ペニー」などは「タター」と最後に伸ばし音。
etc…

いろいろ試してみてくれ。

「金銀銅」を採用する意味

ところで、金 > 銀 > 銅 という価値の序列は、いまや俺たちにゃ当たり前の概念だよな。

真っ先に思い浮かぶのは「オリンピックのメダルの色」だろう。

そもそもこれがどこからきたのか?
…は、俺には知る由もないが…まあ気になったら調べて教えてくれや!

由来はさておき、この金銀銅という序列を使うことには色々とメリットがある。

①全世界で通用する
金銀銅を見せられたとき、どんな国の人でも「金 > 銀 > 銅」と価値の順序をすんなりと理解することができる。もし、将来的に外国の人にも自分のゲームを遊んでもらいたい、という場合は、地味にこういうところが大事になってくる。

②新しく覚える必要がない
上ともつながる話だが、「皆が既に知っている」概念だから、プレイヤーが価値の序列を新しく覚えなくていい。これは大量のルールを暗記しなければいけないボードゲームという遊びでは特に重要な要素だ。
もし、お金を「赤青緑」と色分けしたり、「丸・三角・四角」と形で分けたりしたら?「えーっと、どれが一番価値あるんだっけ?」となって、いちいちルールブックや手元のサマリーカードを確認しなければいけなくなる。これはけっこうな手間だ。

③元ネタにできる素材が豊富
金銀銅という序列は古くから使われてきたので、写真や文献資料が豊富にある。ゲームの世界観を作り込んだり、デザインを考えたいとき、参考にできるデータは多いほうが便利だ。

これらは、お金だけでなく、ゲームに使う他の要素でも大切な観点だ。

独自性を出したいところはオリジナルの概念を使う。
そうでないところは、皆がすぐわかる既存の概念をうまく使う。

そんなふうにメリハリをもたせるといいかもしれんな!


ボードゲームに使う一般的なチップ寸法

俺が見聞きした範囲ではあるが、多くのゲームでは「直径20mm、厚み2mm」の厚紙丸チップが使用されている。四角いチップなら「一辺20mm、厚み2mm」だな。
(もちろん、これ以外ない、という意味ではないぞ!)

特にサイズにこだわりがないなら、このサイズを前提にゲームをつくると、いざ「印刷所に頼んだり、商品化するぞ!」となったときに困らなくて済む。

丸や四角以外の独自形状にしたり、厚みを変えたり、直径や1辺のサイズを変えると、製造費が割高になる可能性が高い。

これからゲームを作るという人には関係が薄い話かもしれんが、参考にしてくれ。


単純に両替に使う

ここからは、ゲームの仕組みのデザインに関わってくる話だ。

複数種類のお金を用意する理由として、もっとも単純なものは「両替」になるだろう。

最初は銅のチップで事足りるかもしれんが、ゲームが進み、プレイヤーたちの稼げるお金が増えてくると…? ストックのチップが枯渇したり、小銭が増えて、今手持ちがいくらあるのか計算するのが面倒になる。

そこで、銅5枚で銀1枚、銀4枚で金1枚…といったように交換レートを設けることで、手元でチップがダブつくようになったら適宜両替するわけだ。

こうすることで、所持金の総額もわかりやすくなるし、ゲーム1セットに必要なチップの枚数も少なく済ませられる。

金貨や銀貨がないと買えない品物を用意する

せっかく金銀銅があるし、単に両替用ということではなくて、何かルールに使えないか…と思った人がいるかもしれない。

そんな人におすすめなのは「金貨がないと買えないもの」「銀貨がないと買えないもの」を用意することだ。

たとえば、ゲーム内で10金で購入できる品物があったとしよう。

「合計10金ならどの硬貨で払ってもいい」というルールでもいいが、たとえばここで「ただし、金貨を1枚含んでいないといけない」という条件がついていると、ゲーム内に「銅貨でも銀貨でもなく、金貨をゲットせねば」という目的意識が生まれる。

こうすることで、単なる両替要員ではなく、各硬貨に独自の意味や役割をもたせることができる。

ただし、こうした細かなルールを増やしていくと、ゲームがどんどん複雑化してしまうという恐れもある。

そのあたりのバランス感覚は、あんたの腕次第というところだな。


所持金額をどう表すか?(チップ / カード / 点数トラック)

ボードゲームにおいてお金を表すものといえば、一番最初に浮かぶのは厚紙のチップだ。

でも「他の表現方法もある」ということは知っといて損はないぜ。

たとえば、チップを使うのではなく、カードにお金のイラストを載せてしまうのは一つの手だ。

この後具体例として話す「ドミニオン」というゲームでは、金貨・銀貨・銅貨はすべてカードで表現されている。

こうすると、お金も含めて他のカードと混ぜて「デッキ」「手札」をつくれたり、ゲームのすべての内容物がカードで済ませられるので製造費用を安く抑えられたりといったメリットが生まれる。(もっとも、初めてゲームを作る場合は、製造のことまで考える必要はないかもしれんがな!)

ほかには、点数トラックやゲージでお金の所持量を表すこともできる。

もしプレイヤーが各自の「個人ボード」を持つような設計のゲームなら、この方式を使えば、ボード上に所持金を表すゲージを用意し、その上のコマ1つを移動させるだけで、お金の管理ができる。取引が多く、所持金が細かく上下動するゲームは向いているかもな。

チップ、カード、点数トラック。
それぞれ長所を述べたが、もちろんどれにも短所はある。

チップは、直感的に操作できる反面、量が多くなってくると、数えたり、袋やストックから出し入れするのが面倒になりやすい

カードは、デッキのように重ねられるという長所をそのまま裏返すと、重なってしまうと枚数がわかりにくい(所持金を把握しにくい)という問題になる。

点数トラックは、トラックの上のコマに手や腕をぶつけて位置がずれてしまうと、さっきまでどの数字のところにあったかわからなくなってしまう危険がある。


他にもメリット・デメリットは色々あるが、書ききれないのでこの辺にしておくぞ。

ま、お金をどうやって表現するか?ということひとつとっても、案外奥深いってこった。自分のゲームにはどれが合いそうか、考えてみてくれ。


「ドミニオン」におけるお金を分析してみよう

ここまでの話を踏まえて、デッキ構築というジャンルを切り開いた金字塔的ボードゲーム「ドミニオン」のお金をかんたんに分析してみよう。
(遊んだことがない人にはよくわからんかもしれん。超有名なゲームなので、ぜひ1回遊んでみてくれ!面白いぞ!)


・まず金貨・銀貨・銅貨という3つの種類があり、金 > 銀 > 銅 の順で価値が高い
皆が直感的に理解できる概念を使っている!

・デッキ構築というシステム上、お金もカードで表現して、デッキに含められるようにしてある!

・勝利点となる「属州」というカードは8金で買えるものだが、ゲーム開始時の所持金は銅貨7枚しかない(1枚につき1金として買い物できる)。かつ、ゲーム中はつねに5枚までしか手札をもてない。少しずつ、1枚で2金の価値がある銀貨や、3金の価値がある金貨を入手しないと、属州が購入できない仕組みになっている。
→ 硬貨の種類が「単に両替用」として存在するのではなく、「金貨や銀貨を所持する意味」が生まれている!


こういうカラクリを自分のゲームにも応用することで、よりシンプルで、なおかつ深みのあるゲームが作れるかもな!


…とまあ、色々語ってきたが、イラストをどう使うかはお前さんの自由だ。
色々試してみてくれ。

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