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ドッジボールという暴力「Knockout City」

文・canavis

ドッジボールを遊んだことはあるか?
もしかしたらここを見ている大体の人はあるかもしれない

小学生の遊ぶスポーツとして、私達はそれを嬉々として楽しんだ
しかし、なぜだろう、大人になるに近づくにつれ、このスポーツとの絆は切れていく

エレクトロニック・アーツが2021年5月21日に発売したゲーム「Knockout City」はドッジボールを題材としたゲームだ。

本作のドッジボール(正式には"ドッジブロウル")にはコートという概念はなく、ボールが当たると外野に回るというルールも存在しない

高低差、障害物があるマップ上をコートという制限なしに自由に駆け回り、複数あるボールを相手チームの選手より早く奪い,相手にボールをぶつけ,ノックアウトさせるルールに変わっている

バトロワなど最近流行りの対戦ゲームは、銃器や剣など直接的な暴力に訴える印象がある中で、本作はボールを用いた球技で見た目には対戦ゲームの中でも爽やかで開放的な印象を受ける、多くのスポーツゲームと同じように

しかし、ドッジボールというスポーツを本作を通して考えてみるに球技の中では凄く暴力的な面があるのではないか?という気持ちになる。

相手のゴールにボールを入れて点数を稼ぐのではなく、相手の身体に直接ボールをぶつけ仕留める

従来のドッジボールよりもルールがシンプルになった本作を遊ぶと、このスポーツが球技の中でも暴力性を表に出している表現に感じる

スポーツの起源は,戦争を遊びに変えたり,狩猟の遊びに変えるという話を聞いたことがある

ドッジボールはそんなスポーツの根源的な部分を意識せざるを得ないような、暴力をオブラートに包んだような競技だったのかと本作を遊ぶと感じる。

小学生期の子供達はドッチボールという文化を通して、自らの幼い暴力性を開放していたのかもしれない

「Knockout City」は
PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switchなどでプレイできる

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