2024/04/20/セタコマバンド スプリングコンサート2024 Soloist Selection!
日時:2024年4月20日土曜日 13:00開場 13:30開演
場所:エコルマホール 東京都狛江市元和泉1-2-1 4F
指揮:武藤卓
入場無料
アンコールはNimrod from “Enigma Variations” (E.Elgar)でした。
無事に演奏会を終えることができました。応援くださった皆様、ご来場くださった皆様、ありがとうございました!!!
今回は、Soloist Selectionということで、アンコールを除く9曲中5曲がバンドバックソロ曲でした。
その上、メインはAcademic Festival Overtureでした。(日本語だと大学祝典序曲)ブラームスなので超クラシック曲です。という、セタコマバンドの限界に挑戦!的なかなりハードなプログラムでした。
手に汗をにぎるソロ曲が続いた最後にソロ祭りのようなVisionsを聴いて、その上でアンコールにとても緊張感のあるNimrodを聴くこととなったお客様にとってもカロリーの高い演奏会になったのではないかと思います。
私は今回、Bel Cantoでソロを担当させていただきました。前半と後半に分けて他のメンバーと担当し、中間部(転調しているところ)は2人で吹きました。金管楽器のブランクがある中で、セタコマバンドに未経験のテナーホーンで入団させていただいて早4年弱(2020年の6月に入団したみたい、月日が経つのが早すぎないか?)バンドバックのソロの機会を与えていただけるなんて、ありがたい限りです。合奏をテナーホーン練習会みたいにしてしまうくらい時間を頂戴して育てていただいたご恩をとても感じています。もっとうまくなって、セタコマのサウンドに貢献できるようにしたいと思っています。
練習について
最近、高音がうまく出なくてとても苦しんでいました。Bel Cantoの最高音はhigh E♭です(テナーホーンはE♭管なので、開放のドの上の上のドにあたります)
以前はもう少し楽に出ていたのですが、最近全然でなくて、合奏の中でも直前になればなるほど、当たる確率はほぼゼロでした。もちろん金管楽器の高音が外れることなんてよくあるし、本番で外れても音楽の豊かさがあれば聴いている人からしたら、下手だったな…とかは思わないと思います(特にアマチュアが演奏している場合)
でも、練習で全敗なのはマズすぎないか????
ということで、演奏会直前の2週間くらいは本当に落ち込んでいました。気持ちが落ち込んでいるから、練習にも身が入りにくいという悪循環です。練習に行ったカラオケでずっと虚無の時間を過ごしていました。
ちょうどその頃にレッスンがあり、普段はユーフォニアムを習っているのですが、お願いしてテナーホーンを持って行かせていただきました。
色々と話を聴いていただき、色々なアプローチを教えていただきました。レッスンの間も全然高音は出ず、ソ(ト音記号 in E♭における)くらいから苦しくて、私の中では暗雲が立ち込めていましたが、その帰りにカラオケで高音の練習をしたら、ちゃんとhigh E♭が出ました!(その翌日にはまた出なくて、絶望しました)
習ったことを自分の中で咀嚼した結果、高音の実力が足りていない!と気がつきました。以前は出ていたので「high E♭は出せる」と思い込んでいましたが、ゆっくり吹くと出ないなど、実際にはhigh E♭は出せていない状態でした。
そのため、残りの2週間は高音の自主トレーニングを行いました。そうすると、数日でちゃんとhigh E♭が出るようになりました!YDK!!!! ※やればできる子 or (文脈によっては)やっぱダメな子
もちろん、「譜面通り、音を外さずに吹く」というのはあまりに基本的なところなので、それ以上の部分をどれくらい完成度を上げられたかは自分では正直わかりません。とはいえ結果的にhigh E♭を外した大反省会を実施しなくて済んだことはもちろん、しっかりと自分の現状と向き合って、それに対する練習を行うことができた、という点について今後も自信を持っていけると思います。
当日について
プログラム前半は息が全然吸えていないと感じていました。Bel Cantoは後半だったので、前半の間はずっと緊張していたのだと思います。休憩中に、友達に一緒に呼吸の練習をしてもらって後半は息を吸えない感じは無くなりました。ありがとう!!!!!
細かいミスは残念ながらたくさんありますが、特にAcademic Festival Overtureの最後の方に今どこを吹いているか譜面上わからなくなった瞬間がありました。とても焦りましたが、なぜか次の音はちゃんとわかったので落ちることなく乗り切りました…とても怖かった。
ソロ演奏について
本番中、ソロの演奏場所に行ったら、ペットシーツ(水受け)がなくて、一回自分の合奏の席まで取りに帰りました。自分のペットシーツを持ってソロの場所まで戻ったら、なんとペットシーツがありました。緊張していて見えなかったみたいです。なので、また自分の席に不要なペットシーツを戻しに行きました。心の中で爆笑してしまって、緊張感がなくなりました。とてもよかったです。皆様も(多分心の中で)爆笑していたと思います。ソロ開始までにソロの場所と自分の席を2往復しました。
演奏は、最初のフレーズの終わりくらいで、息が足りなくて音程がとてもぶら下がってしまいました。そこで気持ちを切り替えて、ブレスを予定より多く取ることでそこからは立て直すことができました。
中間部も二人でちゃんと息を合わせて入ることができたのでよかったです。自分が演奏する部分が終わってから自分の席に戻るのもスムーズにできてよかったです(ブラスバンドの座席は間がとても狭いので至難の業)演奏の最後のお辞儀も二人めっちゃ揃っていたと思います。(リハーサルなし。すごい!)
これまでにピアノ伴奏でのソロの演奏の機会がなかったらもっともっと緊張して、子鹿のように足を震わせながら、緊張で休符の数が数えられなくなり大撃沈していったと思います。特に、途中でブレスをたくさん取る方針に切り替えられたのは、これまでに目の前のことに集中するトレーニングを繰り返していたいい成果でした。
勇気を出して録音を聴き終わった感想
本当に音程が悪い!ここまでに書いた全てのいいことを覆すくらい!耳がいい人の脳みそを破壊してしまうかもしれないくらい!本番を聞いて褒めてくれた耳がいい人、本当にお気遣いありがとうございます!!!!
でも、音程以外はまぁやりたいこともある程度できていたし、よかったかなと思いました。実力の範囲内での成功です(ポジティブな意味で。もちろんもっと伸び代はたくさんある)
パートのこと
今回、合奏がない週にパート練に取り組みました。時間を合わせて参加してくださったパートの皆様ありがとうございます!パート練はみんなでそれぞれ意見を出し合いながら進めて、ハーモニーを確認したり、それぞれ違うことをやっている部分の噛み合わせを確認したりしました。合奏の中では十分にパートの音を聴こえていないことがわかりました。パート練してみると、思っていたよりうまくいっている部分がありました。それは自信になりましたし、うまくいっていない部分もパート練で気がつけたのがよかったです。
セタコマバンドのテナーホーンパートはみんな別の楽器からの持ち替えで、テナーホーン歴が長い人はいません。超上手い圧倒的ソリストもいません。でも努力家ばっかりです。これからも一緒にがんばってもらえると嬉しいです!!!
知っている方に演奏会に来ていただけたこと
エコルマホールは演奏者からもお客様の顔が見えます。吹いている時は見ている余裕はないけれど、舞台袖から見た時や入場の時に知っている方が来てくださっているのがわかります。これまでの私だったら、知っている人がいることで余計に緊張してしまったと思います。知っている人にいいところ見せたい、知っている人の前で失敗したくないという気持ちがどうしてもありました。でも今回は、知っている人がニコニコして見ていてくれてるのを見て、「なんだ、ホームじゃん」って思って楽な気持ちになりました。ここまでの数年間、色々な機会でご一緒した皆様と楽しい日々を過ごしてきた結果、安心できるようになったんだと思います。ほんと、皆様一緒にハッピーな時間を過ごしていただいてありがとうございます。
今後改善したいこと
音程をなんとかする
もっと余裕を持って練習する
譜読みを早くから行う
ビブラートを実用レベルにしたい
ストレスで変なことをするのをやめる(今回は最後の2週間毎日ポケカを買いました)
まとめ
自分の現状を受け止めてそれを改善するための練習ができた
目の前のことに集中して演奏できた
仲良しの方々に聞いていただけて嬉しかった
パート練ができてよかった
音程がゴミ
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