僭主イーロン・マスク
オークランドから北東に100kmほど離れた島の入り江に碇泊して、夜空を眺めていたら、日本語を知っている人なら誰でも「銀河鉄道の夜」を持ち出したくなるような、連星の列車を見て驚いたことがある。
その美しさは、普通のものではなくて、空を下から上へ、斜めに横切って、呆気にとられるような、天上の世界に属する、この世のものでない何かに見えた。
船に付けたばかりのスターリンクを使って、インターネットで調べてみると、まさにそのスターリンクのための、スペースX社による衛星の打ち上げだったことが直ぐに判りました。
それから数ヶ月して、ツイッター社の買収が話題になるころになると、
「イーロン・マスク」という名前は、誰ひとり知らない者がない名前になっていった。
投資を職業としていても、資金を運用して直接に事業を行う仕事の人でも、イーロン・マスクの「剛腕」という言葉そのものの事業家としての才能を認めない人はいないでしょう。
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