運慶の仏像に惹かれて
コロナになってから私が好きになったもの。
道ばたの草花。
人に会わない日々。
そして、快慶・運慶の仏像だ。
写真は運慶の無著菩薩像だ。
奈良の興福寺に訪れた際に偶然、特別公開中に出会った仏像だ。
仏像というよりも本物の僧が目の前にたっているようで、圧倒された。
国宝である。
ネットでは伝わらない迫力。
思わず仏像の前でたたずんだ。
奈良には小学校の修学旅行以来、何度も訪れている。
しかし、こんなに厳かで人間らしく、そして僕をじっと見つめてくれる仏像に会うのは初めてである。
「いい加減に目覚めよ!!」
こんな声が心の奥に伝わってきた。
そうだ。僕は50歳を過ぎるのに、悟るどころか、目覚めていない。
一体、何をして生きてきたのか?
心は落ち着いていない。
そんな不安定な心を見破るかのような運慶の仏像の眼(まなこ)であった。
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