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井上治男  清香 茶碗 6客組





井上治男  清香 茶碗  6客組


乳白色をベースに金彩と白釉で梅を描く。
金彩のきらめきを撮るのがむずかしく、結局さかさまに向けた方が
よくわかる。
おしべが薄い黄色で細かく描かれているのが見えるだろう。

井上治男は1909年(明治42年)に京都で生まれた。
五代と六代のふたりの清水六兵衛に師事している。
梅の描き方は師匠ゆずり
戦後は日展を中心に活躍していく。
1975年(昭和50年)に享年65歳で没する。
素明窯の工房は、現在お孫さんの路久氏に受け継がれている。

清香(せいこう)の名称の通り、描かれた梅からかぐわしい香りが
たちのぼるようなさわやかな湯呑
ちょっと大きめの盃としても使える。
1客あたりの大きさ 直径7.5×高さ5.0 cm

こうした優美な色とかたちは京焼ならではのもの
まさに京都の土壌から生まれた美術工芸
ちょっとした貴人の気分が味わえる。



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