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関係性にドキドキ!『ToHeart2 Xrated』をやろう!(ゲームプレイ感想)

※本記事ではアダルトゲームについて扱います。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。また、本記事にて使用している画像、ゲーム画面キャプチャは全てアクアプラス/leafの著作物です。
©AQUAPLUS


はじめに

春のうちにやっておきたい作品!ということで4月から5月にかけて「ToHeart2 Xrated」をプレイしておりました、ダイキノウです。有名作だけあっていつかはやろうと機会を伺っていましたが思い切って遊びました。事前情報もタマ姉と小牧の名前は聞いたことがあるなあという程度でした。自分の遊ぶleaf作品としては雫、WA2に続いて3本目です。
本作はもともとPS2にて全年齢向けで発売されたToHeart2の(大きなお友達からの要望によって生まれた)エロゲー版です。シーン追加に伴うシナリオ修正のみに留まらず、新ヒロインも追加されています。
今の世代の学生さんにも胸を張っておすすめしたい作品です。


PS2版では見られなかったムフフなCGも解禁されます、うれしいね

ゲームについて

作中の時期は3月~5月、つまり学生である主人公にとって学年の切り替わりの時期です。春、それは出会いの季節…

誰がどこにいるか一目瞭然!

お近づきになりたい娘にとにかく会っていれば、問題なくクリアできます。会話での選択肢も意地悪すぎるものは無かったです。一途であれば失敗することはないでしょう。なお、一周目の自分は「あ~どの娘もかわいい~!!!」ってたくさんのヒロインに接触して汎用エンド行きでした。

(雄二もかわいいね)

シナリオ感想

本作品は元々全年齢作品だったこともあり、告白するまでの過程を丁寧に描いてます。付き合ってからのイチャイチャはおまけ程度に捉えましょう。関係性の進展や主人公とヒロインのもどかしさも含めて楽しむ作品だと思います。ちょっぴりヘタレ気味なところもある主人公の貴明君ですが、そうじゃないとあっさりしちゃうシナリオもあるのでご愛嬌。(このみ√やささら先輩√は特に)このみ√なんかは幼馴染みであるため恋愛関係に踏み切りにくいってのが妙にリアリティありましたね。

こういう思い出がチラつくならそりゃあな…と

貴明が漢気を見せてくれるシーンもあり、概ね満足です。うだうだ悩むところも含め、決して超人タイプではない等身大の主人公です。逆に共感持てるシーンもあったり…
親友の雄二についても語らずにはいられません。主人公とは冗談を言い合う仲ですが、いざという時には肩を押してくれます。主人公がモテモテなことに文句を言いつつもるーこ√や姫百合姉妹√では助言をくれましたし、貴明のことを心配するシーンも多々ありました。ささら先輩√での雄二の行動には賛否両論ありますが、自分は貴明に発破掛けるためにしたんじゃないかなと思います。狙ってたのは本気だったのでしょうが、ささら先輩の心がどこにあるか分かっての行動だったようにしか思えません。
(ネタバレ成分多めの感想は後述)

小ネタ

leaf過去作の小ネタも充実してましたね!ニヤリとできるものもありました。由真√にて「雫」で聞き覚えのあるbgmが流れてびっくりしましたねー
ちょいと調べた所長瀬家のテーマとして定番らしいことを知りました。

ホワルバ! うたわれネタもありました

深掘り感想

ここから先はネタバレありの感想です。もろエピローグ及びHシーンに関して触れちゃいます。これからToHeart2をやるんじゃー!楽しみを奪われちゃたまんねえ!って方は飛ばして下さい。(ネタバレ感想が視界に入らないようこの下にはネタバレ成分なしの画像でも貼っておきます。)

ミニゲーム。ボイスあり、キャラ毎の特色もある面白いパズルゲームです。なかなかの手応え。

さて、それでは本筋へ。
自分のお気に入りシナリオは、このみ√、小牧√、由真√、ささら先輩√です。
この中でも小牧√、由真√では貴明君の積極的な姿を見ることができます。ヒロインの掘り下げという意味でも丁寧な作りでしたね、小牧姉妹がそれぞれ負い目を感じていたり、「自分のためのプレゼント」を嬉しく感じていた小牧、根底に対等な関係を求めるゆえライバルとしてバチバチに対抗心を燃やしていた由真などグッと来ました。由真に対して手を抜いたことが間違いであったと気付き、貴明が探し回った末に2つの意味で壁を壊すのも好きです。器物損壊?知ったこっちゃねえ!この青臭さがたまらんのです。
ささら先輩√は、貴明、ささら先輩の弱さ、すれ違いを思いっきり描いているという点が好きです。ささら先輩√の序盤では突き放すような態度を取るささら先輩に対しグイグイ迫る貴明、ささら先輩が気を許すようになり進展があるのかな...という段階になってから自分が恋人になることに引け目を感じ始める貴明…といった感じでしたね。まーりゃん先輩グッジョブ!素っ頓狂なことばかりするまーりゃん先輩ですが、後輩のことはよく見ています。
ホテルのシーンに関しては、あそこで流されてたら貴明っぽくないので正しかったのかなと思います。いくらヘタレと言われようと貴明君は告白済ませる前に行為に及ぶタイプじゃないと思うんですよ。キャラの一貫性も大事です。
話は脱線しますが、一貫性といえば、由真√での告白と、草壁さん√での回想シーンのセリフから貴明の根が変わらないことを感じられて好きです。新たな居場所として自分の名字をあげるっていうのはロマンチックですよね。
このみ√に関しては、前述の関係性の進展描写が好きというのみならず、「このみかわいい~!!!」というキャラに惹かれたという要素が大きいです。幼馴染みで主人公の日常に一番深く絡んでくるヒロインです。可愛くないわけがない。普段あまり年下キャラに萌えるタイプではないのですが骨抜きにされてしまいました。危なっかしいところ含めて可愛いんだ。

えへ~


キャラ性で言えば瑠璃ちゃんも好きです。√突入時は異常に突っかかってくるなーというキャラなんですが、素直に気持ちを出さないだけで、実は貴明君を恋愛対象としてみるのは珊瑚ちゃんより早めなんじゃないかという点がいじらしい。ボロクソに言いながらも貴明の事を認めているのが言外に伝わってくるのです。ほっこりします。

そして語らずに終われない、タマ姉。貴明の事をよく見ています。ささら先輩√は特に気付きも早かったですね。貴明の女嫌いの原因となった彼女ですが、少年期の貴明が鈍感なのにも問題がありますね。(もちろん普段のタマ姉の素行にも問題はある)
共通イベントの時点で貴明Loveが伝わってきます。それでいて貴明が他の女の子との関係に悩んでいる時に背中を押してくれます。健気です。半分弟みたいな感覚も混ざっているのでしょうが、明らかに恋愛対象として見ているのが分かるため、大人な対応だなあと思います。未だにタマ姉、たまんねえと言われる、その神髄を垣間見た気がします。(TH2のキャラの中でもフィギュアの種類ぶっちぎりですね、す、凄い…)
お嬢様学校に入っていただけあって、やり手というイメージがありますが、犬が苦手であったり、貴明、このみ、雄二と共に過ごしている時の自然体もステキです。南無三、雄二…
ToHeart2にはキャラソンがあるのですが、タマ姉の「飾らない心で、飾らない私で」という曲は素晴らしいです。元気がもらえる曲ですよ♪是非聴きましょう!!


全然関係無いけど、グルグル目って良いよね
「夜伽を命じる」の意味を知らない貴明、グッジョブ!



Hシーンに関して。どのキャラも素晴らしかった。20年近く前のゲームですが実用性バッチシ。このみ、小牧、草壁さんのHシーンが特に好みです。他に語りたいこととして、シャワーシーンで髪を下ろした花梨にはドキッとしました。やっぱり髪を下ろした姿が見られるのはヒロインとの仲が進展した証なんですよ!!!たまらん。
タマ姉のシーンも好きなんですが、風邪ックスはちょっと…でも向こうから誘ってきてるしな…と複雑な感情を抱きました。小牧√もHシーン無い方がラストのキスが更に映えるのになーなんて感じてしまいました。(でもHシーン良かったし…ぐぬぬ)
色々感じることはあっても、Hシーンがあって良かった!というのが総評です。

ゲームの仕様についても少し。キャラクターごとに攻略難易度がちょっとずつ違うのが新鮮でした。由真√突入には体育の授業での選択肢が響く(ヒント無し)のですが、総当たりは楽だし、周回するうちに正解の選択肢が泡狩るのは丁度良いと感じました。小牧√を進めるのに由真とのイベントが必要というのも友達設定がヒントとなっていて良い塩梅です。また、るーこ√にのみ専用バッドエンドが用意されているという事実に驚きました。自分はるーこ攻略で初見クリアしてしまったので、気づかなかったのですが、CG埋めをしている際に攻略サイトを見て知りました。シナリオの個性が出ていて良いと感じます。特にるーこ√は種族の壁って要素もありますし。
隠し要素は少しイジワルでした。条件を満たすとCGにおいてささら先輩の下着の色が変わるという仕様があるのですが、その条件がコンピュータ内部の時計の数値を参照するというもので…何度もロードしてやっとこさCGを拝みました。(黒下着万歳!)
ストレス要素にならない程度にプレイヤーを楽しませる工夫があって良いと感じました。



最後に

ギャルゲーってのはなあ!イチャイチャだけじゃねえんだよ!というのを再確認させてくれる作品でした。素晴らしい!これだけ攻略ヒロイン多くて全員好きになれたのも含め貴重な体験でした。FDのAnotherdaysもやりたいです。人気作だけあってOVAも充実しています。まだ全部を見たわけではありませんが、OVAはとても面白かったです。√の特殊性から他ヒロインとの絡みが本編に無いキャラが、他ヒロインと絡んでいるシーンも見られます。Adの2話、初詣エピソードがすごい好きです。ゲーム本編をやっていると雄二がなぜモテないんだろうと感じますが、OVAでの描写見てると納得いったり。本編を遊んだら是非チェックして欲しいです。
今年中には「うたわれるもの ロストフラグ」とのコラボも決定しています。自分はWA2コラボから始めたばかりの新参者ですが、とりあえず宝珠を貯めておこうと思います。30周年大アクアプラス祭で新たなグッズが出ることにも期待したいです。今、波が来ています。是非プレイしてみて下さい。

P.S.
本作品のDL版は現在配信されていないため、遊ぶなら中古となります。2024年6月現在、「ToHeart2 Xrated」はプレミア価格となっていないので入手しやすいはずです…
自分はWindows11でプレイできたのでプレイする際、パッチさえ当てれば特に問題はないでしょう。公式サイトのパッチは即当ててください。(ムービー再生不良、エフェクトの高速表示が解消されます)

(文責:ダイキノウ)

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