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高咲侑の物語

ただの感想です。

さて、ニジガク2期も3話です。
2話が溜め回っぽかったので3話見てから書こうと思ってたのですが、案の定、爆発しました。
いえ、核爆発です。誘発です。即時効果です。
なにが起こったのか頭は理解できなくても体は正直で、もう涙が止まりませんでした。
年が経つにつれて涙脆さはひどくやばい域にあり、どんなアニメでも少しでも感動要素があれば泣くような性質があるのですが、今回は終わってからもしばらく涙が止まらなく、またアニガサキ最新話は見終わった後に何度もリピート再生するのですが見る度に泣き続けてしまうレベルでした。
感想会で通話してる友人には申し訳ないことをしました。

今回はQU4RTZと2期のパーソンである3人、そして高咲侑について書き残します。
ここからはバレ全開でいきます。


QU4RTZ~ユニットだから出来たこと~

これファンミネタの1つかな?

エマからの4人でやってみない?という提案からエマりなかなかすで結成した新ユニット。
ランジュに思いを伝えるため、ユニットとして4人の気持ちを合わせようと合宿をし、それぞれのメンバーへの理解を深めることでようやくユニットとしてまとまった。
ソロとの違いを理解してユニットで見せることの出来る新たな可能性としてのライブは多くの観客を魅了した。
過程で描かれる4人の気持ちが揃うブランコ描写、メンバーの意外な一面の掘り下げ、その積み重ねが綺麗に描かれていてそこからのライブ爆発は声を失うほどだった。
「ENJOY IT!」という新曲もQU4RTZの特徴であるハーモニーはもちろん、ファンと楽しく、繋がるを信条としてるメンバーが多くいるからかクラップが出来る箇所や振り付けが簡単な印象も受け、ファンと共にステージを作るというメッセージ性も感じた。これは1話でのランジュのステージでかすみが感じたファンとの距離感に対する答えにもなってると思う。
PV映像クオリティは相変わらずの超絶映像で舌を巻く。スクスタ組からするとファンサ、アニメだけしか見てない層にも派手な衣装や演出で惹き付けられる魅力がある。驚いたのがカットや衣装映像はMAD感があるがステージでの披露と見えるダンスやサビのシーンでのバックモニターや演出はプロジェクションマッピングに近いものではないか。後ろにブランコが映し出されていたり、花畑だったり、いつもの領域展開ではなくあくまでライブで出来る演出で表現してるのがメンバーのステージにかける思いが伝わってきてとてもよい。
てか間違いなく天王寺璃奈がやったんやろな、天才すぎるだろあの子。
余談だが、エマかすという新たな可能性が知れてよかったです。ありがとう。

三船栞子の変化

上原の12話と重なる部分があるとか怖いの見た

相変わらず表情の硬い栞子。しかしちょっとずつ感情が表に出てくるようになったのかのっぺら感は無くなった。2話では歩夢と話すシーンもあり、しおぽむ供給も意識してそう。歩夢は幼なじみがいる親近感かしら。
適性という要素も出てきてその後の表情とため息には何か含むものを感じるがさて。
OP映像にスクスタに居る栞子の姉薫子が映っているが、やはり何かあるのか?
中川菜々とは良い関係が築けているみたい。
QU4RTZのライブを見てときめいている様子も伺える。もしかしたら彼女はニジガクのスクールアイドルに少しずつ触れることで熱い思いが生まれていくのかもしれない。

ミア・テイラーの関心

まだスクールアイドルは知らない

2話から高咲侑との接点が出来始めたミア。
それ以外だとはんぺんにお熱。いいから早く天王寺に絡みに行け。にゃんにゃんしろ。
編入組の課題に苦戦する侑ちゃんの助け舟、かと思いきや合理的すぎて解決にならない。
この後の高咲侑の項目でも触れるが、結果しか求めない天才と努力する凡才との違いも今後の物語に重要な点かもしれない。
栞子とランジュはニジガクのスクールアイドルのライブを見ることが出来たが彼女はまだなのも気になる。
完璧じゃないスクールアイドルの音楽に惹かれる要素はどう描くのか。
ベイビーちゃん。

鐘 嵐珠とニジガク

まさかランジュが栞子を誘うなんて思わなかった

2話からゲリラライブを行い、ファンクラブまで出来たランジュ。まさかランジュがゲリラライブをするとはな。そしてあんな態度を取っときながらめっちゃニジガクメンバー大好きなことを行動で示してくる。なにそれ、株上げ。アクスタ眺めてる時の顔オタクの嬉しそうな顔でほんとお前。
しかし、スクールアイドルならステージで証明しろという何そのデュエリストみたいな発想笑っちゃう。一応μ's時代の劇場版でそういうバトルあったけどさー。
しおラン要素も追加。てかランジュお前栞子にライブ来て欲しかったのかよ、ほう。もしかしたらゲリラに自信なかったから結果が安定するまで来て欲しくなかった?
ここの描写が絶妙で栞子がライブ来ると言った時の満面の笑み、からの合同ライブの話題からの返答の顔。あの一瞬で幼なじみと接してた女の子ランジュからスクールアイドルとしてのランジュに変わったんやろな。
こうして書くと8話で殻を破る前の桜坂しずくみてえだな。ランジュの仮面。
QU4RTZのライブ見た後に認めるけど私は違う、的なニュアンスを含めていたがED入ったあとのレッスンしてる時の清々しいまでの笑顔は伝わった、ということかしら。
余談だが、2話後にランジュの家がモデルになったホテルのスイートルーム借りるオタクほんと凄いよな。行動力と財力。

高咲侑~彼女の個性~


私には私しかいない

何を言ってもここに至るまでの高咲侑を語り尽くせるとは思えず何度も筆を折った。
それくらいあまりにも整然と完成されていた。
1話から3話、しいてはアニガサキ1期13話までも含めてこのラストに繋げるために作られたのではと錯覚するレベルに積み重ねたフラグの回収に頭が追いつかなかった。
高咲侑といえば、アニガサキのオリジナルキャラ。スクスタでいうプレイヤーの分身である”あなたちゃん”の役割としてアニメでニジガクメンバーを応援する立ち位置として描写されてきたアイドルではない普通の女の子。
彼女がスクールアイドルにときめいたことで後にスクールアイドルフェスティバルを開催するまでに至り、またやりたいことを見つけ音楽科に転科したという物語の中心人物。
ファンブックに載ってる制作者インタビューを読むと彼女が夢を見つけることで1人のキャラクターとして自立させたかった的なのが書いてあり高咲侑がファン代表だけど1人の人間として描かれてるのが分かる。うろ覚えだけど。気になる人はファンブック読んでください、まじでよいものです。

さて、スクールアイドルから夢をもらった彼女は転科までして夢を追い続ける。2期が始まってから音楽科で励む姿が度々入り、また悩む姿含め描写されている。同好会の活動も1期に比べると減っている。そして転科組の最後の課題、曲を作り演奏をする。悩む侑はプロのミアにアドバイスを求めるが、解決には至らない。悩んでいる侑は(迫真の9人カットってなに?)同好会メンバーに相談する。気づきを得た侑は元気を取り戻し、やる気が復活。その後の課題で「NEO SKY, NEO MAP!」を演奏するのだった。


NEO SKY, NEO MAP!


ここにきて、これ。夢がここから始まるよが1期での高咲侑が作った曲にニジガクメンバーが歌詞を付けて作った曲(言及されてはないが描写がされている)のはずなので高咲侑の2曲目になると仮定。仮定というか地図って表現は夢ここにもあるんよな、繋がってるはず。
インストで聞いたことあるメロディが聞こえてきた瞬間震えが止まらなかった。ああ、言葉にならないとは正しくこの事。軽く1時間は泣いてたと思う。作中では1期ED曲に使われてたこの曲。まさしくアニガサキを代表する曲でトップクラスの神曲。傘を使った表現も印象的だ。
これが3話で使われた意味が大きい。
今まで同好会メンバーの夢へ向かう姿や誰かと共に歩む姿、好きって気持ちをスクールアイドルのニジガクをこれでもかと表現してると思っていたが、高咲侑から紡ぎ出されたスクールアイドルから貰った夢の歩みの軌跡みたいな捉え方も出来るのかと本当に歌詞を見て驚いた。
披露されるまでにあったランジュとの対話、ミアとの邂逅、栞子との温度差。全てが伏線だったかのような感覚。顕著だったのはミアとのやり取りで、求められることをこなせばいいというプロの意見では納得出来なかった侑は同好会メンバーのやりたいようにやろう、下手でもいいから好きなことを、というアドバイス、そして応援で立ち直る。やりたいことをやりたいように表現する彼女達の姿から夢を見つけた高咲侑の存在が強く出た描写だと思う。
立ち直ったあとにQU4RTZのライブがあるのも憎い演出。新たなニジガクメンバーの可能性に勇気づけられてそれが力に変わったとも捉えられる。
3話では侑が転科した理由も明かされた。(書籍類で補完されてる?)
同好会のメンバーのように、自分を表現したいという思いが彼女を突き動かしてそれが音楽となった。音を楽しむと書いて音楽と読むが、演奏してる侑の楽しそうな姿にはやりたいことを表現してるからこその自由さや嬉しさが感じられる描写で胸があったかくなる。
私にしかできない音楽、それは彼女がこれまで同好会で活動してきた全て。

どこに向かうかまだわからないけど
面白そうな未来が待ってると
笑い合える君がいれば
嬉しい今日もありがとう

by.NEO SKY, NEO MAP!歌詞引用

応援する立場だった彼女が応援される立場になり夢を見つけ彼女だけの音楽を作った。
虹ヶ咲は個性を大事にする作品ですが、高咲侑というアイドルではない普通の女の子の唯一無二の個性が改めて3話で完成されたと強く感じました。

おわりに

最後とっちらかっりましたが言いたいことは述べられたと思う。
毎話毎話細かいネタや描写をするせいで息付く暇もない作品になってますがそれもまたアニメ視聴の楽しみの一つ。
そんなループ視聴推しなアニメになってますが、3話だけは本当に見終わった後の余韻が凄まじく、またネタを拾ってる暇もないくらい濃密だったと思います。
本当にアニガサキっていう作品は制作陣営の愛が強すぎる。
ありがとうアニガサキスタッフ。

4話からはDiverDiva回。
宮下愛と朝香果林、さてどうなる。
ニジガクユニットだと最推ししてるので個人的に物凄く楽しみです。
LoveTriangleをサブタイに使うのも素晴らしい。

最後に、上原歩夢。
高咲侑の悩みを知らないからといって文句言ったりせずただただ心配してる。でも彼女へのアドバイスもスクールアイドルを経験したからこその彼女に出来るアドバイス。そして元気の出た侑によかったーと叫ぶ声。そして、えっ!?←え?
応援するからこそ見守ることしかできない。でもだからこそ何も言わなかった。
侑を信じているから。
1~3話のゆうぽむのやり取りからこう解釈しました。実際歩夢が侑の隣にいる描写は減っている。(なぜか代わりに桜坂しずくがいる気が?)

歩夢、成長したな。


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