新人ブログ【第12回】 編集部 制作担当ってこんな感じ!
こんにちは。2018年度入社の新人Nです。
営業、総務、企画担当と続いた部署ごとのお仕事紹介ですが、今回のブログでは、「編集部 制作担当」のお仕事をご紹介します!
▶メインのお仕事は校正!
△校正の入ったゲラ(活字を組んだものを校正用に刷ったもの)
制作担当の人は、本の質を保つ役を担います。その代表的なお仕事は、「校正」です。文字や文章に間違いがないか、書かれていることが事実か、読者にとって読みやすい文章か、などの確認をします。
本の内容の間違いは、会社の信頼にも関わってきます。そのため、制作担当のお仕事には、責任が伴います。
▶いろんな視点を持って校正する
制作担当のOさんに、校正の際に大事にしていることを聞くと、
「①間違いがないかを確認する校正・校閲の視点、②読者にちゃんと伝わるかという読者の視点、③著者の特性や個性を活かすという視点。この3つの視点をもち、使い分けること」
とのことでした。
そのために制作担当と企画担当は連携してお仕事をします。方針や著者の意図は企画担当がよく知っているため、その情報を共有します。
△カバー・表紙・スリップ(注文カード)。これらの色味や数字の確認も行います
▶スケジュール通りに発刊する!
制作担当者・著者・企画担当者の間で校正と確認が行われたゲラは、組版会社さんの所に行き、変更が反映され、新しいゲラができます。
それを繰り返して、
これが、
△原稿とゲラ(初校(1回目の校正)、再校(2回目)、三校(3回目))
このようになり、
△左は白焼き。印刷にかけられる直前の段階。これが通ったら後戻りできません。右は実際に刷り上がったもの。
その後製本所(印刷された紙を本の形に綴じる)の元へ旅立ち、本になります。
本づくりにはこのような流れがありますが、本が予定日に発刊できるようにスケジュール管理をするのも、制作担当のお仕事です。
時には不測の事態でスケジュール通りにいかないこともあります。その場合でも、予定日に発刊できるよう、調整しなければなりません。
このためには、日頃から組版・印刷・製本のそれぞれの会社とコミュニケーションをとり、相談して調整できるようにする関係をもつことと、急な変更にも柔軟に対応できる力が必要になります。
▶就活生の皆さんへ、メッセージ!
最後に、制作担当のOさんから、メッセージです。
「校正者は、最初の読者と言われ、本好きにとっては夢のようなお仕事です。著者の原稿が徐々に本の形になっていく過程を見るのはとても面白いですよ!」
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さて、今回のブログで、部署ごとのお仕事紹介は終わりになりますが、新人ブログはまだまだ続きます!
(2019.03.29)