一粒万倍日について

今日と明日は『一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)』という、非常に縁起が良いとされている日です。

この『一粒万倍』という言葉は『報恩経(ほうおんぎょう)』というお経の中の、

「世間求レ利、莫レ先二耕レ田者一、種レ一万倍」

という一説からきているそうで、意味は、

「少しのものからでも、何万倍の収穫が得られるから、どんな小さなことも大切にせよ」

ということなので、元は縁起が良いというより、戒め感が強い言葉です。

それが巡り巡って、

「わずかなものが大きく成長する」＝「物事、仕事、お金などが育つ」

と解釈されて、縁起が良い日になったというわけです。

ちなみに『縁起』という言葉も仏教用語です。

あと、意外な仏教用語でいうと、

玄関、主人公、大丈夫、などがありますが、僕がびっくりしたのは、

『ウロウロする』

です。漢字で書くと『有漏有漏する』となります。当然、対義語は『無漏(ムロ)』となります。なので、落ち着きがなく、有漏有漏している人には、

「ジッとしなさい！」

ではなく、

「ウロウロせずに、ムロムロしなさい！」

と言うのが正しいのかもしれません。

そんな僕は明日、神社へお詣りに行って、ウロウロしようと思っています。