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北里大学|ふたりの先生がズバリ回答! 高校生お悩み相談室(第2回)

迷える若者に救いの手を!ということで、悩み相談に立ち上がったのは、チーム医療に携わる助産師・言語聴覚士の先生。おしゃべり大好き、悩み相談も大好き!なふたりの答えは?

新井陽子先生(TOP写真左)
北里大学 看護学部 看護学科
看護師と助産師の資格を持つ“お産のエキスパート”。県内在住のため通いやすい北里大学で学び、臨床経験も豊富。博士(看護学)。韓流好き。
村上健先生(TOP写真右)
北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻
言語聴覚士として、言語や聴覚、嚥下など障害のリハビリに携わる“コミュニケーションのプロ”。博士(医学)、北里大学出身。趣味は主に陶芸。

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(お悩み1) 部活でレギュラーになれない。でも諦めたくないんです。

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レギュラーになることだけが価値ではありません!

新井 レギュラーになるための「プロセス」を大切にしましょう。どんなことでも、物事の結果は自分ではコントロールできません。だから看護では、「治療」というより「傷病とうまく付き合える環境づくり」を考えるんです。部活、頑張ってね!

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「どうすれば実現できるか?」を考えてみましょう。

村上 言語聴覚士のリハビリでは、コミュニケーション障害や嚥下障害がある方の「ニーズ」を理解することが大切です。「レギュラーになる」をニーズとするなら、まずやるべきは達成への道筋を分析すること。監督に相談してはいかがですか?


(お悩み2) 授業で当てられると緊張して話せなくなる。どうすれば?

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私も緊張することがあるから、その気持ちわかります。

新井 私も応援している韓流アーティストの前に立ったらドキドキするから、気持ちはよくわかります! 緊張するのは「うまくやらなきゃ」と必要以上に思うから。自然体で、わからないときは「わからない」ということを伝えるのも大事ですね。

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うまく話そうとせず、考えを「ことば」で表現してみて。

村上 「何を質問されているか」「それに対する答えはあるのか」と一つひとつ順に確認しましょう。答えが出なければ「時間をください」と言ってもいい。授業で当てられることを想定したイメトレもおすすめです。繰り返すことで脳が変化します!


(お悩み3) 卒業を控え告白を決意。対面、LINE、電話、どう伝えるべき?


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恥ずかしいかもしれないけど面と向かって告白して!

新井 言葉って氷山の一角みたいなもの。その背景には言葉にならない、いろんな気持ちがあるんです。だから対面で、ニュアンスも含めて伝えるべき。そうしたら、もしうまくいかなくても納得できるかも! そのピュアな気持ちを大切にしてね。

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コミュニケーション手段は「ことば」だけではありません。

村上 自分の気持ちを伝えるのは大切なことですね。表情や仕草、声の調子などを「非言語コミュニケーション」といい、これらはときに「ことば」以上に感情を伝えます。やはり想いは、直接会って伝えたほうがいいと思いますよ。

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記事の内容は、2021年02月取材時のものです。