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沖縄高専から文転した話

こんにちは、OPEメンバーの金城 学人(きんじょう まなと)です。
私の受験体験記を紹介します。
私は2021年に大学受験をしました。現在東京にある駒澤大学に通っています。

沖縄高専時代

受験体験の前に高校の話をしたいと思います。高校は名護市辺野古にある国立沖縄工業高等専門学校に通っていました。いわゆる高専です。高専と聞いてどんなことを思い浮かべますか?おそらく毎年テレビで放送されているロボコンが思い浮かぶのではないでしょうか。私もテレビでロボコンの放送をみて高専という学校があると知りました。高校生がロボットを0から作るってすごいですよね。高専は工業なので理系の学校です。ちなみに、沖縄高専には、機械システム工学科、情報通信システム工学科、メディア情報工学科、生物資源工学科の4学科あります。
そして、普通の高校とは大きく違う点として、高専は高等教育機関であるということです。高校は後期中等教育を行う中等教育学校です。高等教育機関なので自主性が求められます。自主性を持つことって難しいです。高専生は「生徒」と呼ばれずに「学生」と呼ばれます。扱いは大学生と一緒です。大学生と扱いは一緒なので授業時間も90分あります。先生はあまり勉強のサポートをしてくれません。授業でわからないところがあれば自分で先生に聞きにいかないといけないです。授業内容はかなりハイレベルです(特に理系科目)。実習もあります。実習後にはレポートが課されます。レポートは書いていくうちに慣れます。レポートはどの学科でも課されます。もちろん試験もあります。
沖縄高専の夏休みは大体8月の後半から始まり、9月の後半に終わります。なんと、公立高校と夏休みの時期がずれているのです。春休みは2月の後半から4月の頭までです。春休みはその年に高校を卒業する高校三年生よりも長いです。
 次に寮生活についてです。沖縄高専生の希望者は校舎の向かい側にある学生寮で暮らすことができます。寮は一人一部屋です。朝と夜毎日2回点呼があります。食事以外のことは基本的に自分一人でやらないといけないです(掃除、洗濯などなど)。外出は自由ですが門限はちゃんとあります。寮は遠方から進学した人にとってはありがたいです。

大きな決断

 私はそんな沖縄高専を3年次終了時点で退学し、一浪して大学進学を決意しました。理由は、授業は難しすぎてついていけなくなったのと将来に不安を感じたからです。私は高専生活残り2年間で進路を決めることができないと感じていました。進路が特に決まっていなかったので新しいことに挑戦しようと思いました。大学受験は文転して受けました。社会は世界史選択です。0からの挑戦でした。

予備校生活

2020年4月に上京し、予備校に通いました。ちょうどコロナウイルスが流行し始めた時期に予備校生活が始まり、友達もできず、生活も苦しく、成績も上がらなかったです。上がったのは受験に対する不安な気持ちだけでした。予備校は月曜日から土曜日まで毎日5コマ授業がありました。週6で授業があるのは生まれて初めてだったのと、独り暮らしで家事も全て一人でこなしていたため、体力が持ちませんでした。睡眠時間も1日5時間ぐらいでした。浪人期間中は勉強しないといけないのに、体力が持たず、集中力が途切れるとすぐになまけていました。3回受けた模試もすべてE判定でした。世界史も国語も英語がダメでした。文系の勉強を0からするのは想像以上につらかったです。英語の勉強も中学の基礎レベルからやりました。世界史は復習しても全然覚えられませんでした。一問一答を駆使して頭に叩き込みました。英語は長文解釈が特に苦手でしたが、東進の参考書を使い対策しました。一文一文構文解析をやることを意識しました。単語帳や熟語帳も使って覚えようと頑張りました。国語は短めの文の教材から勉強を始めて、徐々に長い文の教材にチャレンジしました。ですが、成績が上がらずその年の11月ぐらいに心が折れて、予備校に行かず自分自身で勉強するようになりました。その時期は勉強のやり方が間違っているのではないだろうかと思っていました。

受験の日

そして共通テスト本番を迎えました。まずまずの点数でした。2月には第一と第二志望のテストがあり、不合格でした。第2希望の大学は自信があっただけにショックでした。3月に後期日程で駒澤大学に応募し合格できました。

最後に

 私が言いたいことは、心が折れても希望は捨てないでほしいってことです。私は不合格だと知っても、大学生になるという希望は捨てませんでした。2月の受験で不合格と分かってから次の受験まで時間があったので、もう一度しっかり過去問や基礎問題を解きました。勉強の成果は表れたと思います。合格を知った瞬間はとても嬉しかったです。嬉しさを実感するまでは勉強の努力が表に表れることはそこまで多くないです。でも頑張った分だけ成果はついてきます。
 受験生の皆さんも頑張ってください。ちばりよ~。

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