人と防災未来センターを見学してみて

みなさん、こんにちは!

前回に引き続き、三井が担当いたします!
今回は人と防災未来センターを実際に見学してみての感想をお伝えしたいと思います。

人と防災未来センターは西館と東館に分かれており、それぞれの階にシアタールームや展示場があり、順番に回ることができます。

まず最初に見学した西館の4階には、1.17シアターと呼ばれる大きなスクリーンのある部屋があり、阪神淡路大震災が発生した瞬間を再現した映像を見ることができます。約7分間にわたる映像はとてもリアルで、当時の揺れを体験しているかのような迫力がありました。震災当時、私はまだ生まれておらず、阪神淡路大震災の様子はテレビで流れる映像などを通してでしか知りませんでした。震災の恐ろしさは映像を通してでも十分に感じることはできましたが、これまでは客観的に震災を見ていたように感じます。ですが、今回体験したシアターでの映像は、あたかも自分自身がその状況にいるかのように感じ、テレビで見る映像の何倍も恐ろしかったです。その中でも私は特に地震発生時の音がとても怖いと感じました。テレビを通して見る震災は視覚的な恐ろしさが強いですが、地響きやあらゆるものが割れたり崩れ落ちる音は想像をはるかに超えるものであり、音による恐怖というものを感じることができました。

3階に降りると、震災当時の写真や遺留品が数多く展示されており、地震発生直後から街の復興まで、どのような状況を神戸の人々が歩んできたのかがよく分かりました。また、私たちは語り部として活動されているボランティアの方々から震災の体験談についてのお話を聞くことができました。様々なお話を聞いた中でも、特に印象に残ったお話は当時の人々の優しさについてのエピソードでした。誰もが辛くて大変な状況下にあったにも関わらず、他の人のために行動する人々の温かさに気付かされたとボランティアの方々はおっしゃっていましたが、コロナ禍という大変な状況にある今だからこそ、同じように助け合いと優しさの心を持つことが大切であることを改めて感じました。

2階には防災に関する様々な資料や展示品があり、ここでもボランティアの方からお話を聞くことができました。その中で、ボランティアという言葉は志願兵に由来するというお話がとても印象的でした。普段からボランティアに関する活動をしているにも関わらず、ボランティアの意味について深く考えたことがなかったことに気付き、改めてボランティアをすることの意義や意味について考えさせられました。

今回、人と防災未来センターを見学させていただいた中で、災害の恐ろしさなどのマイナスの側面だけではなく、当時の人々の優しさや助け合いなど、震災におけるプラスの側面についても知ることができ、これまで抱いていた震災へのイメージとは違う新たな一面を学ぶことができました。いつどこで発生するか分からない災害に対して、私たちがどのように備え、どのように向き合っていくべきなのかについて、改めて考える良い機会となりました。
みなさんもぜひ人と防災未来センターへ行ってみて下さい。

最後になりましたが、たくさんの貴重なお話を聞かせていただいたボランティアの皆さん、また施設内を案内していただいた職員の皆さん、本当にありがとうございました。

次回は、企画展「7つの質問 withコロナ時代の減災を考える:想い・アイディアを共有しよう! ~新しい様式で日々を過ごすために」についてお届けします!

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