twst考察

今まで様々な考察をしてきたけどツイステの世界の基本は恐らくグレートセブン(ヴィランズ)が美徳とされている世界のため、七つの大罪が美徳とされる。反対にこちら側で美徳とされるものはヴィランでは悪になる。正義と悪は紙一重であることを明らかにしている。では何故、この結論に至ったか、私の独自の解釈とストーリーを振り返りながら語っていこう。

真紅の暴君

リドルの生い立ち、優秀な両親の元で生まれ育った彼は1日24時間徹底的に管理され、過剰なまでの教育、自由の制限を強いられてきた。次第に彼は母が全て、ルールが全てであると認識するようになる。その結果、ハートの女王の法律に縛られ、多くの寮生の首を跳ねてきた。その佇まい、慈悲の無き制裁は正しくハートの女王本人を現世に連れてきたかのようだ。ついにエース達や主人公の言われ用に腹を立て、感情を制御出来なくなり、オーバーブロットすることになる。

彼の美徳は暴食。罪は節制。

自分の欲を抑え、程よくこなし、ルールに則って自分を作り出していた彼に相応しい罪と美徳だろう。

荒野の反逆者

マジフト大会が近づく中、相次いで各寮生の有力選手が怪我をする事件が多発する。現状に見かねた学園長が監督生に事件解決をするように求める。
ある時、ハーツラビュル副寮長のトレイが負傷。彼を怪我をさせた犯人を探すため、リドル達率いる寮生は監督生と共に捜査を開始する。
各それぞれの寮の有力選手を見張り、犯人が出たところを抑える作戦も惜しくも失敗。犯人はサバナクロー寮2年のラギー・ブッチだった。

事件を起こしたのには当然背景がある。
ディアソムニア寮にマレウス・ドラコニアが入学してから、サバナクロー寮生達の学生生活は逆転した。優勝常連だった彼らが初戦敗退の烙印を押され、プロチームからのスカウトもなくなった。そこで、各寮の有力選手を負傷させ、戦力を削り、本番でディアソムニアを確実に仕留める計画を立てた。

だが、計画も監督生たちの作戦を目の前にあっという間に崩れ、首輪をつけられたレオナはリリアから正論を言われオーバーブロット。

彼の美徳は憤怒。罪は忍耐。

不屈の精神を基盤とするサバナクロー寮。彼は生まれた頃から忌み嫌われ、その生活を必死に耐えていた。何もかも全て、人生は不公平だと嘆きながら。耐え続けた結果があの姿だったのだろう。

深海の商人

期末テストを迎え無事に終えると、クルーウェルから「驚くほど点数が高い。おかしい程にな。」と告げられる。そしてまた、学園長からアズールの商売を止められなかったと嘆かれ、何とかして止められないかと監督生に助けを乞う。
テストの順位が発表され、50位以内に入っていないと嘆いていたエースたち。知らぬ間に頭にイソギンチャクが生え、向かった先はオクタヴィネル寮、モストロ・ラウンジ。そこには寮長のアズール・アーシェングロットの姿があった。

対価としてエース達はラウンジで働かされ、苦行の生活を強いられていた。学園長からの頼みもあり、アズールと契約することになった監督生は担保としてオンボロ寮を差し出すことで成立。
条件は「アトランティカ記念博物館で展示されているとある記念写真を三日後の日没までに持ってくること。」それだけだ。しかし当然邪魔が入り、初日は呆気なく終わる。
オンボロ寮に居られない間、サバナクロー寮で厄介になることになった監督生。ラギーの進言もあり、レオナの部屋で過ごすことに。リーチ兄弟に手足も出なかった監督生は、レオナの知恵を借りることに。契約書を破る方法を見つけること。それがレオナが提示した作戦だった。しかし、契約書は無敵で決して破けることは無かった。
そんなあるとき、いつもの癖てオンボロ寮に顔を出した監督生は、ツノ太郎に遭遇。ツノ太郎はガーゴイルのことについて語ると「時に目にしたものは真実ではなく虚であることもある」。そう言われた監督生はある作戦を決行する。

ついに最終日、アトランティカ記念博物館へ向かう。リーチ兄弟を1年生が、気を引いている裏で、レオナとラギーが契約書を奪取。ユニーク魔法によって契約書が全て砂となって消えた。

その光景を見てついに絶望したアズール。暴走した果てにオーバーブロットする。

彼の美徳は強欲。罪は慈悲。

欲しい、お前の能力も、そこのお前も!!!契約書と言葉巧みに様々な能力を奪ってきたアズールに相応しい罪と美徳ではないだろうか。

熱砂の策謀家

マジフト大会も、期末テストも最下位になってしまったスカラビア寮。寮長であるカリムがホリデー期間を有効に使うべく、寮生の強化合宿を行うことに。帰る場所もない監督生をカリムが誘い、スカラビアで、お世話になることになった。だが、監禁されてしまった監督生は、脱出を図る。数日かけて作られた脱出経路を使い、魔法の絨毯で逃亡した先は、オクタヴィネル。彼らの力を借りて事件に挑む。

時折様子がおかしくなるカリム。明らかに異常な現象に、アズールはジャミルに目をつける。彼は特にこれといって目立つことは無かったが、返ってマイナス評価も絶対につけないことが怪しいと目を光らせる。その予想は見事的中。耐えに耐えきれなかったジャミルはオーバーブロットし、寮長の座を一時的に奪取する。

ジャミルの生まれはアジーム家に仕える従者の血統を持つ一族。親から常に「カリム様の上にはたってはならない。常に引き立て役でいなさい。」と何度も言われてきた。本当は目立ちたい。自分の方が凄いと思われたい。そういった承認欲求が次第に増幅して行った。しかしカリムは全くジャミルの苦悩に気づくことは無い。その純粋さが、ジャミルをオーバーブロットへと導いたのだろう。

彼の美徳は傲慢。罪は謙虚、素直さ。

常に明るく前向きなカリム。この世界において正義と悪は紙一重であることを強く物語り、印象づけさせる、解釈によっては最悪のヴィランなのかもしれない。

今後の予想

このように、今までのストーリーを、振り返り、彼らの罪や美徳について考察してきた。では今後の、ストーリーに出てくる彼らがどの罪に、美徳に当てはまるのだろうか、考察や筆者の独断と偏見の元、考えた。

ポムフィオーレ 色欲⇔純潔(上品)
イグニハイド 怠惰⇔勤勉
ディアソムニア 嫉妬⇔感謝、人徳

ディアソムニアはマレウスに慕う者がいかに居るか、そして妖精族の次期王に称えられる彼が、短く儚い、人としてのあり方に嫉妬するのではないかと考察。ポムフィオーレとイグニハイドは見ての通りである。

とまぁ、こんな感じで考察してみたけど、ご意見がある方はぜひ、コメントやリプで教えてください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!