第2.5回アーシア杯使用黒青緑ネイについて

〇はじめに


はじめまして。雅紅と申します。
普段はTwitterで自身の思考を垂れ流しっぱなしにしているのですが、せっかく入賞しましたし、自分用のメモとしても便利だよって言われたのでアウトプットの場として活用していこうかなと思います。

〇採用カードについて


まず今回使用した構築がこちら

プレイヤー:黒崎春日
プレイヤー裏:黒崎春日EX

IG
4×今年から本気出す? ネイ
4×書庫で夜更かしネイ
4×墓城のぐうたら姫ネイ
2×墓城七姫 四の姫サリア
2×青薔薇の祈り バンシー
4×アルターブラッド ネイ(LR)
メイン
1×ネイを更正させる者 春日(スタートカード)
4×ネイ&春日 予言が結ぶもの(スタートリソース)
4×幽水の魔術姫 ネイ
4×ハプニング・プール 墓城姫ネイ
3×マスター・オブ・パペット ネイ
3×星空への願い ネイ
3×超越者【幽玄】ネイ
2×墓城七姫 六の姫ネイ
4×マイペースなリンデン
1×バタフライドミネーション
1×ステイシー"τ"モルフォ
EX
1×墓城の庭師ルディーニ
1×ハイタイドウェイバー ルートヴィヒ
1×翠竜の桜翼 娑伽羅
1×優艶の旋律リャナンシー
1×拉ぎの『兇拐』ラマシュトゥ
1×打ち据える『鋼槌』シュルシャガナ
1×耽溺の神海エレシュキガル
1×鬼謀の神機 アルダナブ
1×艶言の神魔 ルクスリア
2×【剣誓『節制』】春日
1×【渇望天臨】ネイ
1×打ち砕け、その本能
1×カードデバイスの変革者
1×フラグメンツ・アル・アジフ
1×ワールドコンダクター ポラリス

ハッシュタグを付けて投稿した画像はちょっと気になる点があったので撮り直しました。
黒青緑ネイについては前環境から上位によく入賞していたデッキですし今更解説することもないかなと思うので省略します。
ということであまり他の人は採用していないかな?といったカードの細かい採用理由について解説していきます。

・墓城のぐうたら姫ネイ

アイコン帯の中で一度に山からトラッシュへ落ちる枚数の一番多いカードです。
ネイはトラッシュの質と量の双方が重要なデッキであり、現行のネイは後攻で『マイペースなリンデン』を山から落とせるかどうかが非常に深く勝敗に関わってくるデッキになっています。
ハンドの増えないカードであり、先攻時にプレイする際は非常に苦しい点も目立ちますが前述の要素を重く見てこのカードを4枚採用しています。
その他の強みとしては、8面埋められてしまった際にIGヒットから2面開けれる可能性のあるカードでもあります。
8面埋めはネイにとって致命的な弱点であり、課題の一つなので、そこを解決できるアイコンが『今年から本気出す? ネイ』と合わせて8枚体制になり、捲りの1枚になりえるのも強みの一つと考えています。
あとアイコンの中で一番可愛いです。

・墓城七姫 四の姫サリア/青薔薇の祈り バンシー

共に1コストでトラッシュから登場することのできるゼクスです。
この枠はネイの構築で必須枠に近い枠だと考えています。
ディンギルや破天降臨のプレイをサポートし、スタートカードをチャージに置きつつトラッシュを広げる、盤面の処理を行う、展開中の自身の盤面のカードの整理をする、等を目的とした枠となります。
バンシーについては公開当初から注目しており、
バンシー登場、スタートカードとディンギルで『優艶の旋律リャナンシー』、再びバンシーを登場、リャナンシーとバンシーで破天降臨し『鬼謀の神機 アルダナブ』。
とプレイすることにより最大10枚山を掘り進めることができるのがバンシーを採用する強みの一つでもあります。
ネイは山から引いてしまったカードを捨てる手段に乏しいため、ハンドのカードを捨てることができる点もネイにとって嬉しい点です。
また、ネイはアークの効果により、手札やプレイヤースクエアのゼクスに干渉し、相手の受け行動や、強力なスタートカードを用いた展開を妨害することができます。その際には「優先権を発生させずにアークネイによる制圧を行う」ことが重要になってくる局面が出てきます。
そういった局面においてディンギルや破天降臨をプレイしやすくし、対応力を広げる。といった面でもサリアやバンシーはネイの必須枠に近いのではないかと考えています。
以前まではサリア1,バンシー3と採用していましたが、レディローズが封神され、リンデンに差し変わったことによりハンドを消費が激しくなってしまい、手札を6枚確保することが少し難しくなってしまったこと、環境が少しロングゲームの傾向にあり、ロングゲーム時にはバンシーよりサリアに軍配が上がることから今回は枚数比率を少しサリアに振り分けました。
サリアは6リソース到達時にプレイすることが少し難しいカードなので、ここは枚数比率をいじらなくてもよかったかなーと少し反省しています。

・星空への願い ネイ

今回一番怪しかった枠です。
ぐうたら姫の項で少し触れましたが、ネイはトラッシュの質と量の双方が重要なデッキであり、現行のネイは後攻で『マイペースなリンデン』を山から落とせるかどうかが非常に深く勝敗に関わってくるデッキになっています。
リリースイベントと並び2ターン目にプレイして最も山を進めることのできるカードであり、リリースイベントと違い面に残るため、破壊された場合チャージになりイグニッションにより更に山を進めることができます。
もう一つ想定していた運用方法があり、後攻3ターン目のIGヒットや手出しの『アルターブラッド ネイ』から登場させて一番強いゼクスとして採用しています。
おまけとしてアークネイで登場させてトラッシュを伸ばすといった役割も担ってくれます。こちらは6リソース時にスタートリソースを2枚置けているが、トラッシュ枚数が不十分であったり必要なカードが落ちてなかったりした時や、山切れ後のリカバリーなどで活用できます。
怪しかった理由についてですが、このカード最大の問題点は「山を落とす効果が強制である」という点です。
ネイは4ターン目、5ターン目には山が一度切れてしまうことを意識しないといけないデッキです。
このカードは出せば出すほど山の寿命を縮めてしまうこともあり、中盤以降登場させる機会が極端に少なかったカードとなります。
この枠ですが、『魅惑の水中コースター ネイ』を採用するべきでした。
理由としては、vsエンジュは相手の生き物をチャージに送ることが困難な場面が多く、『墓城七姫 六の姫ネイ』がうまく機能せずにトラッシュ回収に詰まってしまう。といった場面が多く発生してしまいました。
序盤はもちろん『星空への願い ネイ』に軍配が上がりますが、それ以降については『魅惑の水中コースター ネイ』の方が強い面も多く、結果的に後者を採用するべきだった、と考えています。

・ステイシー"τ"モルフォ

今回の予選突破の立役者です。
7月度ゼクスタ参加賞PRカードとして追加されたネイの救世主たるカードです。
ネイはアークのプレイ時効果の都合上、8面埋められるだけでかなり苦しい展開を強いられます。
特に6リソース到達前に8面を埋められてしまうと、3コスト使って手出し『今年から本気出す? ネイ』or『墓城のぐうたら姫ネイ』で面を開けるところからスタートする必要が出てきてしまい、残りの使えるリソース3枚になってしまいます。
アーク1回プレイでは相手のハンドを枯らすことはおろか、盤面を捌ききることすら困難になってしまい、展開を捲ることができず敗北。といった展開になりがちです。
現環境では「アスツァール」がこの展開を容易に行ってくることもあり、「アスツァール」はネイが唯一明確に不利が付いているデッキだと考えていました。(実はアーシア杯4位の魔導書にも明確に不利がついているのですが、あれは環境に存在しないデッキなのでノーカウントとします)
ネイの緑要素は「後攻を捲るため」に採用していると考えているのですが、「アスツァール」はアルターブレイクを起点に8面展開してくる関係上、「先攻でリソースブーストを行い、先にゲームメイクする。」といった展開以外では容易に負けてしまう可能性のある対面でした。
自分の中ではこのマッチアップに限り2対8ないしは1対9でネイが不利なのではないかと考えていました。
余談になりますが、アイドル弾以前の環境はcsに一度も出ることができませんでしたが、ネイを抑え込むことができ、「ヴェスパローゼ」を厚く受けることのできる「アスツァール」は環境トップであり、チームに一人採用すべきデッキであると考えていたりもしました。

閑話休題

そんなデッキ相性を覆すべくネイに舞い降りた救世主、それが本カードです。
まず発動タイミングが恐ろしく優秀です。
相手が展開を終えターンを終了した際に発動するため、対象がいれば確定で1面開けることができ、アークネイから『墓城七姫 六の姫ネイ』を登場させることによって容易に盤面を捲ることができます。
これもまた「アスツァール」の話になってしまうのですが、『【顕誓『炸裂愛好』】ニャルラト』がシフトした写し身トークンを自身のイグニッションフェイズ前に取り除くことができるため、イグニッションによる展開補助も行うことができます。至れり尽くせりです。
更には自分ターンでのドローフェイズの前であり、自身が山に戻る性質上山切れのタイミングのコントロールにも1役買ってくれます。
バンシーの項でも少し触れましたが、コストで手札のノスフェラトゥを捨てることができるのも嬉しい点です。
本来であれば2~3枚の採用を想定していましたが、前日に1枚しか入手することができず、今回は1枚の採用となりました。
結果的に一番欲しい対面で活きてくれましたし、他の枠を邪魔しなかったので、最大値構築として1枚採用が正解だったのかもしれません。
当日はこの1枚で予選でぶつかった「アスツァール」を捲ることができました。
決勝トーナメント1回戦でも山切れをうまく抑えるために働いてくれて、山切れを抑えている間に「エンジュ」のライフを取りきることに成功しているので、文句なしに今回のMVPです。

・打ち据える『鋼槌』シュルシャガナ

イグニッションなんかで複数枚のカードが面に残ってしまっている際などに一度に除去を行い、アークネイによるフルハンデスを補助するためのカードです。
他ディンギルとの差別点としては、「2枚以上相手のカードを奪える可能性がある」「チャージ消費1枚、山消費0枚で除去を行うことができる」「破天ルクスリアを素材とすることができる」の3点となります。
1点目はかなり単純です。
ネイは自身の展開中、相手の手札と盤面をトータルした枚数で見るデッキです。盤面のカードを一度に吹き飛ばすことができれば手札に干渉していくのがかなり楽になります。
同じく2枚のカードを奪えるディンギルとして『拉ぎの『兇拐』ラマシュトゥ』が存在しますが、こちらは温存した方が後の攻めに貢献することが多く、複数枚採用するにはチャージ消費の重さがネックになることが多い為、取り回しの良さも考慮しています。
2点目ですが、少し前述しているのですがチャージ消費1枚という取り回しの良さと山を減らすことなく除去する点を重視しています。
まずチャージ消費1枚という点ですが、何度も触れていますがネイはトラッシュの質と量の双方が重要なデッキです。6リソース到達時にトラッシュが不十分なことが多く、なるべくイグニッションを行いたい展開が多いです。
アークが手札にない状況なんかでなるべくイグニッションで山を掘り進めてスタートカードで回収、展開スタート。なんて展開も多いと思います。
ここでイグニッションでチャージを消費しきってしまった場合、スタートカードを残してディンギルを使用するにはチャージ1枚消費のディンギルを使用することになります。その際の選択肢として『優艶の旋律リャナンシー』も挙がりますが、イグニッションで十分なトラッシュを用意でき、シュルシャガナにより2枚以上盤面を処理できる状況や、更に追加で4枚山を消費するのは少し苦しいかもしれない。といった展開時にシュルシャガナに軍配が上がってきます。
山消費の点についても『優艶の旋律リャナンシー』との比較になります。
序盤の展開からチャージが豊富にあり、イグニッションにより十分なトラッシュを確保できたが山を進めすぎた。といった際に山を無闇に消費しないシュルシャガナを選択するといった展開を想定しています。
『優艶の旋律リャナンシー』を温存しておき、リフレッシュ後のリカバリーに使うといった選択肢も生まれてきます。
3点目はおまけ程度です。『艶言の神魔 ルクスリア』とディンギルを組むことによって自身の面を消費し、アークネイやパペットマスターでの展開を補助します。
以上の理由で採用を続けているカードになります。
現環境では「エンジュ」の『ないしょの夏祭り エンジュを除去するのにも1役買ってくれますので以前より評価の上がったディンギルかもしれません。

・耽溺の神海エレシュキガル

少し「エンジュ」を意識した採用カードです。
アークゼクスを除去しつつ手札を確認し、迎撃の有無を確認します。
チャージ消費が1枚であり山を減らさない除去である点もgood。

・艶言の神魔 ルクスリア

エクストラ権を使わずに任意のカードを消費することのできるカードです。
ディンギルせずにアークネイを直接盤面からトラッシュに置きたい時にバンシーと合わせて破天降臨します。
『マスター・オブ・パペット ネイ』がまだトラッシュにない状態でアーク1枚から複数回のアーク使用を目指す際にアークを直接トラッシュに置き『ハプニング・プール 墓城姫ネイ』でアークを登場させ、アークの起動テキストを使用する。といったルートでの使用を想定しています。
各ディンギルからバンシーと破天降臨を行い追加の除去を行うといった使用方法もあり、中々渋い活躍を見せてくれます。
あとガチャ版のイラストが好きです。

〇おわりに

以上が第2.5回アーシア杯で使用した黒青緑ネイの細かい採用理由でした。
厳選したのですが思ったより長文になってしまいました…
大会結果としてはベスト8とという一歩足らない結果に終わりましたが、決勝トーナメント1回戦で、ある程度納得のいくゲーム展開をした上で、大会ルールによる敗北を自ら選択したので総合的に納得のいく1日となりました。
実は当日までモチベーションが全くなかったりしましたが…それはまた別のお話。

それではこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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