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おすすめのスペイン語教材10選!

Hola, amigos!今回は筆者自身が実際に使ってみたスペイン語教材を紹介してみようと思う。

因みに筆者は公的なスペイン語能力資格は持っていない(受けたくても受験費用を払えない)。とりあえず中級程度でスペイン語には不自由しないといった程度である。

一スペイン語ファンとして、この記事の情報がこれからスペイン語を始めようとする人の一助になれば嬉しい。

1.文法から学べるスペイン語(ナツメ社)

ナツメ社の「文法から学べる○○語」シリーズは、ほかのヨーロッパ言語でも出版されている。基本的な文法事項が簡潔にまとまっているので、初心者には一番とっつきやすい。情報量が多くなりすぎて頭がパンクすることもない。ザっと目を通して、練習問題を解いていき、なんとな~く文法が頭に入る程度で大丈夫。学習を続ける中でリファレンスとしても使えるので、何度も復習するうちにだんだんと覚えられるようになる。

2.スペイン語 文法と実践(朝日出版社)

一通りスペイン語文法に親しみを持てたら、買ってみるのをおすすめする。多少、説明が堅苦しい印象ではあるが、スペイン語の感覚を知るにはうってつけの一冊である。この本の何よりの強みとしては、洗練された例文数が豊富な点である。スペイン語圏で生活する中で、「あれ、これ言い方合ってるかな?」と感じたときに参照してみると、何かしらヒントになる例文と出会える。コラムもついていて、楽しく使えるのが良い。

3.極める!スペイン語の動詞ドリル(白水社)

英語と違ってスペイン語の何がてこずるかと言えば、活用である。現在、過去、未来、過去未来、接続法現在...+それぞれの不規則動詞、すべてしっかりと活用できるようになることが初めの一歩である。そんなときに絶対的に役立つのがこの本である。動詞活用を豊富なドリルで網羅しているので、とにかく問題を解きまくるうちに嫌でも頭に沁みいていく。スペイン語話者はとにかく活用に敏感なので、楽しんでスペイン語学習の醍醐味に触れよう。

4.極める!スペイン語の接続法ドリル(白水社)

だんだんと活用もできてくればスペイン語を理解できるようになるし、どんどん楽しくなってくる。そんなとき、「活用はできてもどの場面で使うの?感覚わからんけど。」とつまづくのが接続法だろう。そんな学習者にお勧めなのがこのドリルである。なんと一冊まるまる接続法オンリー。接続法の感覚が体感的に理解できるようになるには時間がかかるが、基本的に接続法が使われるパターンは決まっている。であれば、そのパターンを身体で覚えてしまえばいい!

5.スペイン語作文の方法 構文編(第三書房)

よし文法は覚えた。大体理解できるようになった。これからは表現力をもっと鍛えたい!という人にドンピシャな一冊である。日本で売られているスペイン語学習本だと、ほとんどが初心者向けであって、紹介されている表現もごく基礎的なものに限られる。一方、この本ではネイティブなら誰でも知っているカジュアル、フォーマル表現から、ニュースで頻繁に聞く構文なども網羅しており、教養あるスペイン語使用者を目指すには素晴らしいコンテンツで満載だ。CD付きで練習問題もついているので、覚えやすい工夫が施されているのも親近感が湧く。

ちなみに、表現編も出版されており、決して直訳では言えないネイティブ表現が網羅されている。

6.Eメールのスペイン語(白水社)

海外で実際に仕事をするのであれば会話でのコミュニケーションもあるかもしれないが、東京のオフィスにいて関連企業とやりとりするのは、やはり基本は文章ベースである。筆者は実際にイスラエルで働いたことがあるが、日常の社内外メールに加え、様々な場面で文章作成能力が求められた。また、ボリビアの市役所で働いていた際も、常に行政文書を作成して、紙ベースで議論を進めていく必要があった。それらの経験から、フォーマルなスペインで客観的に文章を作成するスキルは必須であることを実感した。

この本はスペイン語圏で働こうとしている人にお勧めの一冊である。様々な場面にあった例文メールと表現が紹介されているので、真似して書いてみるだけでも型がわかるようになり、生産性の向上につながる。

7.Viajeros - 東京大学スペイン語教材(東京大学出版)

スペイン語力の向上を目指すには、膨大な文章を読んで理解するトレーニングが不可欠となってくる。でもいきなり高度な文章を読むのは敷居が高いと感じる人もいるだろう。そんな意欲の高い学習者にお勧めなのがこの本である。スペイン語圏に関連する社会科学、人文学といったテーマがいくつも収録されている。注釈もスペイン語で付けられているため、スペイン語で考えて教養あるスペイン語を吸収するにはうってつけの一冊である。

8.耳が喜ぶスペイン語(三修社)

スペイン語は早すぎて聞き取れない!そんな悩みを抱える学習者にお勧めの最強のリスニング教材かもしれない。初級~上級までレベル別にわけられていて、苦手意識がある人は初級を何度も聴いて耳慣らしをするのが良い。なんといっても、スペインの文化について理解を深めることができるので、一石二鳥である。

9.スペイン人の当たり前(三修社)

8に似たようなシリーズである。各テーマのあとには、関連した会話例が収録されているので、客観的・主観的(口語)スペイン語両方の学習に役立つ。文化についても学べるため、実際にスペイン人と話すときのネタにもなるだろう。音声はインターネットでダウンロード可能である。

10.スペイン語の贈り物

スペイン語自体に興味津々の人にはおすすめである。文法書のような堅苦しい感じではなく、「スペイン語ってどんな言語?」について、様々な角度から易しく説明している。むしろ、これからスペイン語を始めようと思っている人をスペイン語の世界に惹き込み、一歩前に踏み出すエネルギーをくれる本である。読んだ後では、スペイン語がもっと好きになること間違いなし。

おわりに

日本国内でスペイン語を学ぼうとしても、ほとんどの教材が初心者向けであった。内容も似通っているため、げんなりすることが多かったのを覚えている。かといってオンラインレッスンは高すぎる!そんな紆余曲折ありながら、自分でいろんな教材を買ってみて、これは良いな!と思った10選を紹介したつもりである。

筆者自身のスペイン語はまだまだであるが、積み重ねで着々と力をつけることができた。ボリビアに一年滞在していたのはチートみたいなものだけど、実際にラテンアメリカに住んでみると、あ~日本でやっといてよかった!と振り返って感じる場面が多々ある。もちろん、”スペイン語で勉強”して脳を苦しめることも大切であるが、その過程が楽しめたらもっと良い。

まぁそんなところである。それでは、引き続きスペイン語学習を頑張りましょう!