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マジカル・パンチラインによるグループ結成6周年記念のワンマンライブ。「物語」は続く「もう一度」をくりかえしてでも。マジパン新体制2年目への期待。

2月23日、アルバムタイトルでもある『キラハピ☆THE WORLD』を冠したライブが新宿ReNYにて開催されました。

ひとことで言うなら、新体制が提唱するコンセプト「キラハピ」、すなわちキラキラ、ハッピーな気持ちになることができたライブでした。

詳細は別の方による秀逸なレポに譲るとして、特に自分が心を打たれたシーン、新体制初の披露となった「もう一度」に焦点をあてたいと思います。

ちょうど中休みで映像で過去の写真とそれにあわせた曲が流れてきてから、メンバーがステージに戻ったタイミングでの「もう一度」の披露でした。

多くの方が指摘しているように、落ちサビとラストの小山さんのパートを沖口さんが歌ったところがハイライトだったではないでしょうか。

ファルセットを使うのかなという高さの「声上げて枯れるまで」のところを地声で通して、最後の「もう一度」も全力のロングトーンでした。

自分はかつてそのパートを担当した小山リーナさん(現在は小山璃奈さん)の推しでしたし、彼女は歌が上手でした。

それでも、このパートの沖口さんは素晴らしかったし、なにより彼女が歌ってくれたことがうれしかった。

マジパンの「物語」その主役は沖口さんだった。

「ガッキーはアイドル好きになるときになにを重視する?」

特典会でゑんらの滝口ひかりさんにきかれたときに、自分が選んだ答えは「物語」でした。

ルックスも歌唱力も、ダンスのキレも大事だけど、長く応援できるのは、一生懸命「アイドル道」に邁進する姿を垣間見れたかどうか。
そこを自分は重視します。

いわゆる実力だけが応援する基準ならば、韓流アイドルを観ればいいわけです。

韓流アイドルが好きな人が見たら「前のリーナのほうがよかった、上手い」という人もいるかもしれないですね。

でも、「上手い」と「よい」はイコールで結べないのが、日本のアイドルオタクだと思うのです。
上手さがわからないのではなくて、ステージに至るまでの深みを味わえるのが、日本のいわゆる地下アイドル好きではないか。
自分はそう捉えています。


その経緯はわからないです。

音楽プロデューサーやマネージャーから言われたのか、自分で決めたのか。

いずれにしても、彼女が「リーナのパートをやる」と決めた覚悟がどこかにあり、その瞬間を思うたびに、「いいライブだったと」思い返せる。
そのよろこびこそ、キラハピなのかもしれません。

アイドル兼プロデューサーとなった沖口さんですが、プロデューサーに重心を移していくのではないかと思ってた自分がいました。
ただ生誕のコメントもそうですが「アイドル沖口優奈をもっと突き詰めたい」という気持ちが伝わってきたし、それは4人の実力に信頼が持てたからではないかと想像しています。

マジパンという物語はシンデレラストーリーではなく、小公女のような展開でした。
恵まれた環境でデビューしたものの、リーダーの卒業を機にレコード会社から契約を切られ、グッズも衣装もない。当然リリースもないという落差、そこからの再生の物語だと思います。

その主役は、自分にとっては推しである、浅野さん、小山さんでした。
2人が道半ばで退場しても、自分は退場することなく、沖口さんが主役となった物語の続きを見届けたくなったのは、彼女の魅力にほかならない。

そして脇を固める4人はもしかしたら主役を食う勢いです。全体を俯瞰する立場としては頼もしい限りでしょうし、アイドル・沖口優奈としては刺激となっているはずです。

新体制2年目は攻めの1年となる予感がします。
ただ、他のアイドルも「どんよりしたアンハッピーな気持ちになる」ライブはしてないはず。
要するに他のファンにとっての推しグループは「キラハピ」な存在であるわけで、キラハピな世界をマジパンが広げるには、奪いにいく気持ちも大事だと思います。

ちょうど主催での3マンも発表されました。
「キラハピってなに?」と思ってる人たちにアピールする場が多くあってほしいと思います。そして、そんなマジパンの「キラハピジャーニーツアー」に自分も参加していきたい。


そう強く思えるライブでした。

(2月25日追記)
「もう一度」と沖口さんのことを中心に書き連ねましたが。各メンバーのことについても触れたいと思います。

たまちゃん(益田珠希さん)
まさかのピアノ披露。驚きました。
緊張は伝わりましたが、立派だったと思います。歌もダンスも観るたびによくなっています。手足の長さは大きな武器だと思うので、これからも伸ばしていってください。
推しだから贔屓目なのかもしれないけど、マジパン以外でかわいいと思うアイドルにも劣ってない「華」があるので、早く多くの人に見つかってほしいと思います。

そらっち(宇佐美空来さん)
オーディションのころから応援していました。オーディションの一環である配信をみて思ったのは「彼女にとって、芸能活動の本格的なスタートがマジパンでいいのか」ということでした。
マジパン加入から1年。そらっちのステージは歌唱力だけでなく、表情もとても豊か。
ウクレレシンガーでは見られなかったかもしれない姿を目にして、アイドルそらっちに感謝するひとときでした。

はーちん(山本花奈さん)
はーちんといえば「顔芸」!?
とにかくおもしろい! たまちゃんを見ようとしていても視界に入ってくるので困るくらいですが、見るとほっこりします。
今回驚いたのは「ONE」のときだったと思うのですが、シリアスで泣くんじゃないかという表情をしていたこと。
舞台女優も「顔負け」のパフォーマンスでした。
トークのスキルも素晴らしく、はーちんなくして、キラハピなしです!

はるるん♪♪(吉澤悠華さん)
加入から3年。マジパンのエースとなったはるるん。当初はダンスで足もとを気にしていた印象ですが、数か月で前を向いて自分をアピールできていたと思います。
そして新体制で特に思うのは、「ここをはるるんが歌うんだ」という新鮮さです。
浅野さんが歌うところを多く歌ってくれていて、歌唱の面でも成長を感じることができました。

オッキー(沖口優奈さん)
プロデューサー沖口優奈としては、ここからが勝負だと思います。
プロデューサーとはなにかをプロデュースする(生み出す)人のことですが、衣装をはるるんがやったり、たまちゃんにピアノを披露させたりと、人を信頼できることのほうが、個人的にはプロデューサーとしては大事だと思います。
みんなの力を集めて新しいものを生み出すプロデューサー。
それができる沖口さんは優秀です。
マジパンにもアイドル沖口優奈の活躍にも期待しています。


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