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「楽しめてるか。」4年 遠藤大智

 学習院のNo.10、伊澤くんから紹介を受けました、遠藤大智です。元凶は僕ではなく渓介だということがこないだの同期会でみんなに伝わったと思います。ぜひイメージの訂正をよろしくお願いします。(笑)

同期のみんなのような素晴らしい文章ではなく、拙い文章になると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

ではいきます。

兄の影響で小1で始めたサッカー。
いつの間にか放課後もみんなで集まってボールを蹴るくらいサッカーが好きで夢中になっていました。
両親の影響で水泳やピアノ、英会話などサッカーと両立して色々な習い事をやっていましたが、どれもサッカーほど魅力を感じず、高学年になる頃には気付けば選抜やスクールの活動などサッカー漬けの毎日を送っていました。


中学、高校、大学とステージが上がるタイミングでは、当然サッカーを続けようと思っていたし、サッカーを続けることについてそこまで深く考えることはありませんでした。なぜならサッカーをすることが自分にとって当たり前だったから。なので、高校の同期で大学でサッカーを続ける人は少なかったですが、来都くんの存在もあり、迷わず大学でもサッカー部に入りました。

大学では当時はベンチ入りメンバーが23人だったこともあり、1年時からベンチに入るもほぼ出場はなし。2年時はSBのレギュラー2人が怪我をした時に代わりで数試合出場。3年時も東くんが教育実習で不在の間に数試合出場。ほとんどの期間をAサブで過ごしてきました。


最高学年になって試合に出てチームに貢献すると意気込んで臨んだ天皇杯予選では2回戦前に怪我をしてベンチに。中3ではスペイン遠征直前に怪我をしてチャンスを棒に振り、高2でも選手権前に怪我をしてメンバー外。毎度怪我するタイミングの悪さに自分でも絶望しました。


そのままベンチで天皇杯予選を終え、4年目、最後の年に突入。サッカー人生最後の年だからこそレギュラーとして試合に出てチームの勝利に貢献したいと強い想いを抱いていました。


しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴い活動自粛。

これまで当たり前だったサッカーをする日常が当たり前ではなくなりました。

それからは1人で走ったり壁に向かってボールを蹴る日々が続きました。そんな時に、

何で大学生になってもサッカーを続けているのか?


とふと考えることがありました。


上記のような、大学で体育会に入部する意義を問うような質問に対し、「人間的に成長することができる」という答えをよく耳にします。僕たちの部でも理念として「人間的成長」が掲げられたことがありました。


学生主体の僕たちの部では特に、サッカーだけでなく役職活動や運営に主体的に取り組むことが求められます。何を求められ、何をすべきなのかを、部員一人ひとりが自ら考えて行動することを通して、人間的に成長することができると考えます。

これ自体を否定するつもりは全くないし、その通りだと思っています。
ただ、人間的成長のためにサッカーをしているのか?と聞かれると僕はそうではありません。
多分、ほとんどの人がそうではないでしょうか。


サッカーを通して学べることの中で、サッカーでしか得ることができないのは、サッカーの技術以外ないはずです。
つまり、それ以外のほとんどのことはサッカー以外からも学ぶことができます。

仲間と共に1つの目標に向かって努力し達成する喜びも、
自分の思い通りにいかずに悩み苦しむことも、
そこからどうすれば良いのかを考え這い上がることも、
毎日継続することの大切さも、
これらは全てサッカー以外からでも学ぶことができます。


また、大学生は「人生の夏休み」と比喩されることがあるように、比較的自由に時間を使える最後の4年間です。社会に出る前に、今後必要なスキルを身につけるために時間を使うことができるし、海外に行くことで異なる文化や環境に触れることもできます。時間がある今だからこそ、旅行に行くことや友達とくだらないことで楽しむこともいくらでもできます。


大学生が終わり、社会に出たらやりたいことよりやらなければいけないことに時間を使うことが増えるはずです。今よりも時間に終われた生活が待っていると思います。それならば今のうちにやっておくべきことはたくさんあります。


それでも僕たちはサッカーをする道を選んでいます。
もう何年もサッカーをやっていれば、自分と周りのレベルの差くらい誰にでも分かります。
大学生にもなれば、身体的にも技術的にも急激に伸びることはないのかもしれません。
自分の将来がサッカー中心で進んでいかないことは何年も前からわかっています。

それでも毎日自らの意思でグラウンドに向かいます。


なぜなのか?

『サッカーが好きで楽しくてたまらないから』

サッカーには理屈を超えた瞬間があります。
サッカーでしか味わうことのできない瞬間があります。
こんなに熱くなれる瞬間は今後の人生にきっと多くはないでしょう。


みんなも同じ気持ちだと思います。
プロを目指したいから。
高校で悔しい思いをしたから。
就職活動に有利になるから。
などサッカーを続ける理由は人それぞれだと思いますが、根本にあるのはサッカーが好きで、楽しくてたまらないからという気持ちだと思います。
だからこそ、貴重な4年間をサッカーに費やしているはずです。


新チームが始まり、今年度のスローガンを『楽しむ』に設定しました。


みんなは今、サッカーを楽しめていますか?


思うように結果が出ないもどかしさ。
チームに貢献出来ていない悔しさ。
正直、サッカーを楽しめていない自分がいました。
自粛が明け、全員で集まってサッカーができた時の楽しさ、嬉しさを忘れかけていました。
残りわずかとなったサッカー人生にも関わらず、本当にもったいない時間を過ごしていました。

サッカーが好きでたまらないからこそ、貴重な時間を費やしいているからこそ、もっと本気で楽しむこと、上手くなりたいという気持ちを大切にすることが大事だと改めて気付きました。

頭で思い描いた通りのプレーができた瞬間。
今までできなかったプレーができた瞬間。
仲間とイメージを共有し、プレーが成功した瞬間。
チームの勝利に貢献できた瞬間。


これは自分がサッカーをしていて特に楽しく、たまらない瞬間です。
この瞬間がたまらないからこそ、サッカーを続けています。

そんな瞬間を味わうことの出来る時間ももう残り少なくなってきました。
本気でボールを追いかける日々もこれが最後になります。


だからこそ、最後の最後までサッカーを夢中になって楽しみたいと思います。
少しでも上手くなり1人のサッカー選手として成長すること、試合に出るために仲間と競争すること。
77人の仲間と本気でやる中にある本当の楽しさを最後まで追求していきます。

最後になりますが榎本監督、山田さん。いつもご指導いただきありがとうございます。
また、今年は例年とは違った形での活動になる中、OBの方々や保護者の方々の活動に対する多大なるご支援とご理解に感謝申し上げます。今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


次は共に副将を務める西見勇輝くんです!
高身長かつイケメンで頼りになる欠点の見つからない彼ですが、こないだの同期会では無様な姿を晒していました。ぜひ今度はリベンジしてもらいたいところです。(笑)
そんな西見くんの素晴らしい文章に期待していてください!お楽しみに!