呉屋大翔から感じたストライカーという生き物
皆さんこんにちは、ガイトです。今日は自分が見てきたFWの中でも、1番衝撃的だった呉屋大翔選手に書きたいと思います。
まず、呉屋選手の長崎への加入リリースが出た時の印象は、ラインブレイカー的な選手が居ないから嬉しいな位でした。正直徳島ではあまり結果を残せていなかったし、未知数だなという感じ。でも、その疑問に思っていた気持ちは1試合目で覆されました。
1点ビハインドの状況で投入された呉屋選手ですが、出場してからの約30分、とにかく衝撃的でした。点を取った訳ではありませんし、沸かせるようプレーがあった訳でもありません。しかし何回も動き直し、相手のディフェンスラインの裏を脅かし、シュートを打てそうなポジションを常に狙っていました。呉屋選手が前線で存在感を示すことで、停滞していた攻撃に血が通いだし、明らかに他の選手も躍動し始めました。
それまでの僕の価値観がガラリと変わる試合だったかもしれません。まだ周りと合わず、呉屋選手自身はそんなにボールも受けられなかったし、シュートも打てなかった。それでも、試合を変えたのは呉屋選手でした。オフ・ザ・ボールで試合を変えられるんだって。得点を取ることに注目が集まりますが、そこに至るまでの過程で、多くの工夫に周りとのコミュニケーョン。得点にこだわる姿勢がもう相手にとって脅威なのだと思います。
この試合から今まで、呉屋選手の虜となった僕ですが、そんな僕から見た特徴を上げていきたいと思います。
1番大きな特徴としては、強烈と言えるほどの存在感です。なんか呉屋選手だけ、赤丸がつけてあるのかというくらいゴール裏からでもわかりやすいんです。ゴールを決めたら、普通誰だった?と一瞬迷うけれど、呉屋選手が決めたら、遠目からでも気付けます。動きがとか関係なく、もういるだけで存在感がある。あんな選手はなかなかいないのかなと思います。
もちろん、動きも素晴らしいです。ゴールから逆算されたトラップの上手さに、シュートまでの力強さと巧みさ。これに関してはまあ、去年J2を見ている方ならある程度わかるかも。でも、ゴールに絡む動き以外も呉屋選手を見ていると面白くて、ドリブルも収める動きも上手くは見えないんですよ。でも、がむしゃらなんです。プレスに行く動きも。全てのプレーを適当にはやらないし、諦めない。あの気迫が伝わるようなプレーは圧巻ですよ。ゴールに近づくと、気迫というより鬼迫になっていきますけどね笑
僕は呉屋選手を、今の日本の選手で唯一の純正ストライカーだと思っています。俺が点を取ってチームを勝たせる。そのシンプルな考えを突き詰めるような動きに、考えに僕たちは魅力を感じます。
今の時代、ストライカーのような1つの武器に賭けるような選手の居場所は少なくなりました。守備ができて、万能なFWが戦術の一端を担い、呉屋選手のような不器用にも見える選手はどんどん減っていく。でも、そんな時代だからこそ、得点にこだわり続けるストライカーに我々はロマンを感じるのではないでしょうか。
呉屋選手は点を取ることに関しては、日本で1番だと僕は信じています。インザーギのように愚直に点を目指します。僕はきっと、将来日の丸を背負える選手だと思います。これからも呉屋選手がJ1で暴れ、世界で暴れ、いつか日本代表で暴れることを夢見て応援し続けます。柏レイソルサポーターの皆さん、呉屋選手をよろしくお願いします。彼は必ずやりますよ。
今日は、少し熱く書きすぎましたね。ここら辺で終わりたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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