ガイナルーフの仕組み
ガイナルーフは熱エネルギーの流れを、伝導、対流、放射に分解し、特性の違うそれぞれの熱に適切な対策を施した遮熱断熱ルーフィングです。
屋根材で発生した熱エネルギーは、ガイナルーフの線上突起からガイナルーフに伝導します。
ガイナルーフではガイナルーフの表面に施した線状の突起により屋根材や瓦桟木との接点を制限して、熱の伝導量を減らします。
ガイナルーフの基材は軟質弾性プラスティックであり、熱伝導率と熱拡散率は小さくなっています。
また、屋根材側の線状突起から伝導した熱はガイナルーフ内を拡散し、野地板側の線状突起を経由して野地板に到達します。
ですから、伝導熱を少なく受取り、熱が伝わりにくく、広がりにくい材質を、伝導距離を長くして、屋根材から受け取った熱が野地板まで到達する時間を遅らせるルーフィングです。
伝導せず対流する熱エネルギーは表面に塗布したガイナにより屋根材側に放熱して室内への熱の伝導量をさらに減らします。
ガイナルーフ表面で滞留する熱エネルギーはガイナにより屋根材側へ放熱し、屋内への熱の伝導量を更に減らします。
ガイナは表面温度が40℃のとき遠赤外線放射率が94%あります。ガイナは自らに滞留する熱エネルギーを遠赤外線放射により、屋根材側へ高い効率で放射し、低温側根の熱の流れを抑制します。
ガイナを塗布することで蓄熱を抑制できます。
ガイナは遠赤外線吸収~再放射サイクルのほかに、対流熱も受け取らず、遠赤外線と対流による熱エネルギーの取得を極端に抑制します。
ガイナはかさ密度が大きく、熱浸透率、熱拡散率が極めて小さいため、塗膜表面の空気温度と瞬時に平衡します。同じ温度同士では熱エネルギーの移動は起こらないため、対流による熱の移動を最小限にとどめます。
ガイナルーフはガルバリウム鋼板屋根との相性はとても高くなっています。
ガイナルーフは屋根材側に遠赤外線放射で熱エネルギーを戻す遮熱断熱ルーフィングです。ガルバリウム鋼板は風や曇りの時に放熱し、自らの温度を低下させます。遠赤外線放射量は温度差の4乗分ありますから、ガイナルーフは屋根材の温度が低下したときには大量の熱エネルギーを屋根材に戻します。
ガイナルーフの基材は(株)チャンピオンのワールドチャンピオンルーフィングにガイナを塗布したルーフィングです。
チャンピオンルーフィングは瓦桟木とルーフィング面に隙間を作ることで瓦内部に侵入した雨水を桟木で滞留させることなく流すことが特徴です。ガイナは親水性が高く、その性能も補強しています。
野地板とルーフ面の隙間はドライエリアとなり、野地板に含まれる水蒸気を受け取ることができ、野地板を健全に保つことにも寄与します。
また塩害に強いのも特徴です。