見出し画像

投資についてちょっと考えてみる

ここで呟きましたが

 個人的には余裕資金で投資をすることは、一般の社会人にとって有益だと考えています。ただ、投資というと「危ない」「騙される」「失敗した」というマイナスイメージが根強いのも事実です。なので私なりの投資についての考え方をちょっとまとめたいなと思ってます。

 まず不思議なのですが・・

 投資になるとオンラインサロンや情報商材に飛びついて、場合によっては多額のお金をつぎ込む方がいます。はっきり言います、絶体に無駄です。考えるに「投資で勝つには誰かが知らない情報を手に入れないといけない」という思い込みがあるのではないかなと思ってます。

 オンラインサロンに万単位のお金をつぎ込むなら、そのお金を投資に備えて積み立てを開始する方がよほど有益です。そもそも、絶体に儲かる情報があるのなら、他人に教えるのはリスクでしかありません。「お金を払うからよい情報がもらえる」というのも幻想です。お金を払うことで詳しいデータにアクセスすることは可能ですが、確実に儲かる情報がもらえるというのは論理的に考えてありえません。

 あと、私は投資に「初心者向けの商品」などないと思ってます。初めての株投資だろうが、機関投資家だろうが、取引所を介した時点で対等です。注文を出している人が初心者だから、何らかの配慮なんて誰もしてくれません。何かの情報を信じて売買して、損失を被っても全て自己責任です。だからこそ投資は公平であり、面白さもあるのだと思います。

 前置きが長くなりましたが、「じゃあ何に投資すればいいのか」について考えてみます。まず上記の通り投資は自己責任なので私の情報を信じて投資をしても私は責任を取れないことは明記しております。まず、前提としてサラリーマンが日々、株式の個別銘柄をチェックして売買するのはかなり負担です。取引所が開いているのは朝9時から昼3時まで。自分が保有する株式が急落するような情報が出てくれば、仕事してても気が気じゃないでしょう。安定して伸びそうなものに長期投資が基本かなと思っています。

 プロと素人で情報格差がなく、長期的な見通しで投資ができるものってなんでしょうか。20年後も確実に伸びていそうなもの、私は

世界全体の経済状況

 だと思っています。例えばこれ

 世界の人口規模はまだしばらくは増加が予測されています。基本的に人口が増えれば、全体の経済状況は伸びていく可能性が高い。もちろん天変地異など起きれば狂いますが、そうなったら投資をしていようがしていまいが関係なく大変な状況です。世界経済が伸びる場合、恩恵を受けるのはその時代の覇権国家です。現在は米国で、可能性として20年後は中国に移っている可能性は否定できません。ただ、恒大集団が象徴する不動産バブルの問題や、ナショナルリスクがあるのは否定できません。安定性を求めるなら米国の方がいいのかな、と思っています。

 なぜ20年かというと、こちら

 国による投資の優遇制度「つみたてNISA」が最長20年だからです。このつみたてNISA、分散投資に適した投資信託が対象で、販売手数料はゼロ(ノーロード)、信託報酬にも規制がかけられており、投資家を優遇した商品だけが販売されています。年40万円なので月々3万3333円となります。「月々3万ちょっとで資産形成なんて出きるわけないだろ」と思う方もいるかも知れません。しかし、この投資信託の何がいいかというと、配当を次の投資に回すので事実上の複利になっているところです。複利については

 このあたりの記事を読んでもらえればなのですが、つみたてNISAの上限である年40万円を年利10%で20年間運用すると、20年後の資産は私の手元の簡易計算で

2300万円

 となります。年40万円を20年間、貯蓄した場合は800万円ですが、ここまで増えればなかなかのものではないでしょうか。ここで、投資に少し詳しい方だと「年利10%なんて、出きるわけがない」と感じると思います。今や預金の利子がゼロの時代、年利10%というのは途方もない数字のように思えます。ここで先ほどの米国の状況を見てみます。米株の代表的な指数はSP500ですが、SP500の値動きがこちら

画像1

画像2

 とかなり伸びています。SP500のインデックス(株価指数に連動)投資信託の利回りは過去20年の平均で年10%を超えています。SP500だけに絞るのが怖ければ、全世界株式や債券の投資信託を組み合わせれば安全性は増すでしょう。以前は「年金型」とよばれる元本を取り崩して配当に回す商品が投資信託に多く問題視されていましたが、金融庁が審査しているつみたてNISAの商品はそういったものは排除されています。

 つみたてNISAと並んでおすすめしたいのがiDeCoです。

 個人の年金資産を確保するための国の優遇制度です。月々の給与天引きで投資するのですが、上限は月1万2千円から2万3千円と加入する年金の形態によって変わります。「たかだか月1万2千円だろ」と思うでしょうが、これも仮に年利10%で20年間つみたてを続けた場合

830万円

 になります。単純な貯蓄だと288万円なので、かなり増える気がしますよね。iDeCoで気をつけたいのは、60歳になるまで引き出せない、ということです。NISAは途中解約ができますが、iDeCoはできないので、取り崩す可能性がある方は注意して下さい。

 つみたてで投資信託を買う場合、おすすめしたいのはクレジットカード払いです。ポイントがたまりますし、確実に毎月、買うことができるし手間もかかりません。クレジットカード払いは法律で月5万円までと決まっています。仮につみたてNISAをクレジットカード払いすると、1万6千円くらい追加で買うことができます。仮に年利10%でNISA+クレカ払いで月5万円のつみたて投資+iDeCo月1万2千円を20年間続けると

4300万円

 になります。まぁ直近でSP500はバブル的雰囲気があるので、短期では損ををする可能性はもちろんあります。ただ、投資の基本はドルコスト平均法です。

 毎月コツコツと将来伸びる可能性が高いものに投資するのが最もリスクが低いとされます。米国で資産1億円以上を気付いた人の多くが、この手法というデータもあるようです。ただ、雑誌などを読むと株式や仮想通貨投資の特集が多く、私が説明した複利効果のある投資信託商品に目が行きにくい面はあると思います。ただ、よく読むと書いてあったりするんですよね。例えばこれ

 最近発売された雑誌ダイヤモンドですが、中でこうした投資信託を活用した投資法が紹介されています。ただ、長年コツコツとうのはいかんせん地味なんですよね。なので華々しい投資法が目につきますが、サラリーマンの現実的な手間を考えると、投信を活用したやりかたがいいのかなと思ったりしてます。

 投資でちょっとうまくいくと、株式でレバレッジをかけたり、FXに挑戦したくなると思いますが、絶体におすすめしません。特にFXは一時的に大もうけする可能性はありますが、長期的には破綻する可能性が高いと思っています。挑戦したくなった方は是非、このあたりを読んでみてはどうでしょうか。


もしお気にめされたら、サポートいただけると幸いです。