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添削杯Vol.3 参戦レポート:レガシーからヴィンテージの沼へ

みなさんこんにちは、ガイとお申します。
普段はレガシーを遊んでおりますが、機会に恵まれ、ヴィンテージの沼に足を踏み入れることにしました。
この記事では、2020年11/15(日)に開催されたオンラインヴィンテージの大会「添削杯Vol.3」でのデッキ選択から反省までを綴ります。

◆デッキ作成の指針

 初めに真面目な話一つ。これはデッキ作成に影響を与えるものです。

「主催は何を思って添削杯を開催したのか」

 金に成らないイベントだからこそ、主催者の思いを酌み、真剣に取り組み、イベントを価値あるものにしなければなりません。そして、私が思う添削杯の目標は次の通り、

・ヴィンテージプレイヤーへ楽しい場を提供する
・ヴィンテージの魅力を伝え、新規の参入を増やす

まだ足を踏み入れたことがないというプレイヤーの皆様。最高潮に盛り上がっているヴィンテージに是非ともご参加ください。新たなマジックの魅力を必ずや見つけることができるでしょう。
日頃からヴィンテージを楽しんでいる貴方、その実力を存分に発揮する日が今再びやってきました。今日という日を心からお楽しみください
(引用元)https://note.com/coverage2020/n/nf51801777884

 
 そのため、添削杯を「楽しかった」で終わらせずに、「楽しいかったからやってみよう」とすべく、実際に紙で組めるデッキを作ることにしました。

 そして、ヴィンテージを始めるに当たって一番の障壁となるものがP9と高額土地。恥ずかしながら、私が現時点で手を出せる限界は《Ancestral Recall》1枚のみ、《Black Lotus》は夢のまた夢。

 そのため、デッキとして必要なP9が《Ancestral Recall》1枚のみの構築を目指すことにしました。構築の要点は以下の3点。
 1.《Ancestral Recall》以外のP9は不要である。
 2. ヴィンテージでしかやれないことをする。
 3. 環境の速度にあったデッキにする(ワンキル可能)。

 そうして添削杯に持ち込んだデッキがこちらの 4C High Tide
カードをたくさん引いて気持ち良くなるために構築しました。もちろん、対戦相手にもカードを引く快感を味わってもらうために、《時のらせん/Time Spiral》を使ってお裾分けする親切設計としています。

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 なお、P0で勝ってみたいという願望の下、プロキシの《Ancestral Recall》は抜きましたが、最終ラウンドはそれが原因で敗北。抜いたことで、《Ancestral Recall》の強さを痛感する良い機会になりました。

◆デッキ解説:4C High Tide

 このデッキの顔である《High Tide》は唱える度に、全ての島から追加の青マナが出るようになります。これと《大あわての捜索/Frantic Search》や《時のらせん/Time Spiral》を組み合わせ、1ターンの間に何度も島を起こし、膨大なマナを得るというのが基本戦略です。
 そのため、このデッキにおいては、1マナしか生み出すことが出来ないモックスや使い切りの《Black lotus》より、島の方が強い!!!

[基本動作]:3ターンキル
1. 島を3枚並べる
2. 《High Tide》をキャスト
3. 島2枚から4マナ出し、《大あわての捜索/Frantic Search》
4. 島を3枚起こし《時のらせん/Time Spiral》

ハイタイド

 勝ち筋は、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》としました。《精神の願望/Mind's Desire》や《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》を使用し、カードを追放しながら《時のらせん/Time Spiral》でデッキを再構成し、セルフLOを狙います。

 なお、勝ち筋として《思考停止/Brain Freeze》も考えましたが、対戦相手がかなすれの場合、ライブラリーが修復されてしまうため、絶対に勝てないマッチとなります。《Ancestral Recall》を採用していれば、ライブラリー修復にスタックして引かせることができますが、今回はそれができないため《タッサの神託者/Thassa's Oracle》を採用するに至りました。

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そして、コンボをサポートするために不可欠なカードが《Fastbond》です。《時のらせん/Time Spiral》を唱えるために必要な島は3枚です。真面目にやれば3ターン掛かりますが、その間に負けることが多々あります。

また、このデッキは、"序盤は土地を並べる必要があるが、時のらせんを唱えた後は土地を引きたくない"という構造的問題を抱えていますが、これも《Fastbond》が解決してくれます。コンボ始動後に引いた土地がそのままマナとなり、デッキ圧縮も行うことができます。

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加えて、《Fastbond》と《噴出/Gush》の組み合わせで先行ワンターンキルも可能です。
[応用動作1]
1. 《Tropical Island》から《Fastbond》
2. 追加の島セットから《High Tide》
3. 《噴出/Gush》で島を2枚戻し、再セット
4. 3枚目の島を置き《時のらせん/Time Spiral》

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[応用動作2]
1. 《Tropical Island》から《Fastbond》
2. 《悪魔の教示者》から《噴出》をサーチ
3. 《神秘の聖域》をサーチ&セットし、《悪魔の教示者》を積む
4. 《神秘の聖域》と《Underground Sea》戻しで《噴出》
5. 《Underground Sea》→《神秘の聖域》セットで《噴出》を積む
6. デッキトップに積んだ《噴出》を《悪魔の教示者》で回収
7. 《神秘の聖域》と《Underground Sea》戻しで《噴出》
8. 増えた手札を使ってそのままコンボに移行する。

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この初手から先行ワンターンキルが可能!

◆対戦レポート

R1: 令和の過ちコントロール 〇〇
G1: 後手 定業, ウィル, 時のらせん, 狼狽の嵐, 大あわての捜索, 土地x2 でキープ。相手が1マリ後にアンリコを打ったので、定業を切って弾く。
次ターンの相手のブレストに狼狽の嵐を打って事故を祈るも、その後ラヴィニアが出てきて絶望する。が、ピン刺しの紅蓮破が引けたので処理して勝ち。
G2: 後手 コンボパーツは一切ないが、紅蓮破x2枚あったのでキープ。
相手は、ダブマリからラヴィニアを2回出してきたが、噛み合いが良くて全て処理。そのまま4ターン目にコンボを始めて勝ち!なお、サイドでデモコンを抜いていたため、デッキを全て引く羽目になった。

R2: オース ××
G1: G2: 何も通らず負け。このマッチでアンリコがデッキにないため、マリガン後に手札が増えることが無いという致命的問題に気が付く。しかも相手はアンリコが打てるので手札の差を覆すことが出来ない。やっぱりアンリコは強い。

R3: スパイ ×〇×
G1: 後手 まずまずの初手、ウィルもあるのでキープするも、ゲーム開始に別館が公開される。そのままスパイがやってきて負け。(´・ω・`)交通事故
G2: 先行 初手は 土地x3枚, 噴出, ラムナプの採掘者, 時のらせん, 定業
Fastbondを引けば勝つのでキープ。お祈り定業でトップ2枚にFastbondは無し、下に送ってトップからFastbondを引く。後はターンが返ってくることを祈るのみ。奇跡が起きてターンが返って来た!!
Fastbond → 噴出 → ラムナプの採掘者 → デッキの土地を全て並べて時のらせんをキャスト → 精神の願望 → 時のらせん → 精神の願望 → 時のらせんと無茶苦茶やって勝ち。
G3: 後手 別館公開からのスパイ。いっそ清々しい敗北。

R4: 墓荒らし ××
G1: 時のらせん, High Tide, 大あわての捜索 がそろっていたのでキープするも 3枚目の土地が永遠に引けず負け。土地19は少なかったので要調整。
G2: Fastbondと噴出があるためキープするも、Fastbond にウィルを当てられる。さらに Tropical Islandを不毛され、次の土地もまた不毛される。綺麗に嵌められて負け。

R5: 鱗親和 ×〇×
G1: 順調にコンボを始動するも、途中でマナの計算ミスって負け。大あわての捜索をサーチして、土地を起こす必要があったのを忘れてしまっていた。High-Tideを3回打って、無限にマナがあると勘違い。へたくそ。
G2: 鋼の妨害2枚, ハーキルの召喚術1枚, ラムナプの採掘者+土地3枚でキープ
相手の動きを遅らせて、土地を6枚伸ばして時のらせんからコンボスタートして勝ち。
G3: 三なる宝球置かれて、動けないところを瞬殺されて負け。

R6: (´・ω・`)対戦相手が来なかった

R7: ホガークヴァイン
G1: 先行 土地3枚, Fastbond, High Tide, 大あわての捜索, デモコン でキープ
お相手の2ターン目にホガークと愉快な仲間たちが現れ、死刑宣告をされる。このとき、手札にデモコンがあり、足りないコンボパーツは時のらせんだけだった。しかし、時のらせん指定でピン差しのタッサが追放されると負けなので、エンドにデモコンを打ちタッサを指定することに。(デモコン死への恐怖から逃げてしまった)
"3ターン目のドローでフェッチを引けば、神秘の聖域からデモコンをトップに戻し、大あわての捜索からタッサデモコンで勝てる"という細い勝ち筋を狙い、引けずに負け。しかし、根本的な問題として、アンリコの代わりにデモコンを入れており、そもそもアンリコなら勝っていた。やはりアンリコか…
G2: 耳の痛い静寂を張られ、引き殺される。

◆反省

成績は、1-5 とさっぱりでした。
特に、デッキの改良点はまだまだあると思います。以下は反省内容です。
1. 神秘の聖域は1枚で良い。2枚も欲しい状況にならない。
2. 土地19は少ない。最適な枚数を検証する。
3. デモコンはそもそも要らない。回り始めたらデモコン無しでLO可能。
4. サイドのバウンスカードが多すぎる。レオやナーセットに対する回答が少ない。紅蓮波を2枚に増やす。
5. コントロール対策を考える。コンボパーツが多く、打ち消しに割くリソースが足りなくなっている。

最後に、大会を運営して頂いたスタッフの皆様、対戦頂いた方々、ありがとうございました。とても有意義な時間を過ごすことができました!Vol.4 があれば是非とも参加させて頂きます!

そのときには、《Ancestral Recall》が加わり完全体となったHigh Tide で暴れ回ります!



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