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In my STUDIOに感謝

新しい音楽との出逢いは想定外に広がり続けてる

配信ライブ

「In my STUDIO」は、2020年夏の配信ライブのタイトル。
青森県出身・在住の坂本サトルさんのスタジオから配信されて、私は佐藤達哉さんからのお知らせで知った。

配信ライブが行われたのは、感染予防対策で在宅勤務を開始してから半年経とうとしている頃。自分たちとユーザーの混乱がピークに達してどうにもならなくなっていて、心身のバランスが崩れてしまった。

みんなの顔が見えなくて、意思疎通ができているのか不安になり常に緊張状態。体の半分が痺れてるんだけど、平常時の120倍ほどに膨れ上がった案件たちをこなさなきゃいけない。そんな時に休んでなんかいられない・・というメンタルで過ごしていた。

上司から、業務をやめて病院へ行くように言われる。病院では、何故すぐに来なかったのかと怒られた。よく生きてたね、とも言われた。あの時からずっと薬を飲んでる。

そういう状況の中で私が心の支えにしていたのが配信ライブだった。ZIGGY、伊東洋平さん、幹mikiさん、坂本サトルさん、JIGGER'S SON、鹿嶋静さん、アサノタケフミさんなど、佐藤さんが出演するものは全部観た。

コロナは憎いけど、コロナが無かったら「In my STUDIO」も無かったのかな。そう思うと、今私がサトルさんやJIGGER'S SONの曲を好きという状況がとっても尊く思える。

4年前の未遂

コロナが無かったら・・とか言ったけど、実は、一度サトルさんのライブに行きかけたことがある。

2019年7月、私は京都までsilent sugar(佐藤さんと鹿嶋静さん)のライブを観に行った。翌日は大阪でサトルさんのライブがあったので、そちらにも行こうかなと思っていて。

でも、直前にとんでもないことをやらかしてしまい、ライブどころではなくなってしまった。人生終わった…って思っちゃったな。しばらくの間、京都・大阪というフレーズを聴く度に消えてしまいたいと思ってた。

コーンスープ

私が「In my STUDIO」の配信ライブで初めてサトルさんの音楽にふれた時、最初にいい曲だなあと思ってリピートした曲は「コーンスープ」。
私はスープが好き。タイトルで一番惹きつけられた。サビに行くにつれて気持ちが込み上げてくる感覚があったから。

私は佐藤さんの演奏も好きなんだけど、コーラスの声もすごく好き。ZIGGYのアルバム「2017」にはLIVE音源が収録されているけど、ほんのひとことふたことしかないコーラス目当てに何度も聴いてしまう。
「コーンスープ」のコーラスがとっても素敵だなあと思って、アーカイブでこの曲の部分ばかり聴いてた日もある。

他に好きだったのはカバー曲の「Woman”Wの悲劇より”」と「夏のクラクション」。薬師丸ひろ子さんは、家にCDがあって、子どもの頃に「なんて綺麗な声なんだろう」って思ってよく聴いてた。姉か兄のCDだったと思う。
中学の部活の顧問の先生と音楽の話をしていて、薬師丸さんのアルバムの「ジャンヌ・ダルクになれそう」が好きと言ったら、「薬師丸ひろ子の歌声は透明感と艶があるし、とにかく可愛いんだよ~」みたいな感じで、デレデレしながら力説してたのが懐かしい。「Woman”Wの悲劇より”」は、カラオケでよく歌っていて、サトルさんのカバーを聴いた時にわくわくした。

「夏のクラクション」を歌う稲垣潤一さん。年末になると、テレビで「クリスマスキャロルの頃には」の映像が流れてくる。幼少期の娘が、その稲垣さんを見る度に「ぱぱぁぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!!」とテレビに飛びついていた。その他は「ドラマティック・レイン」しか耳馴染みがなかったんだけど、サトルさんのカバーを聴いて、これは素敵な曲だなあと思って好きな曲のひとつ、2020年の夏を思い出す曲になった。

ライブがCDになった

「In my STUDIO」のアーカイブものめり込むように観た。仕事中はBGMで聴いて、とにかく毎日何度もアーカイブを再生。心の支えだった。
アーカイブ期間が終わった時はすごく寂しかったけど、1曲ずつの動画にしてYouTubeで公開してくださった。いつでも「コーンスープ」に逢える。

普段、佐藤さんは奥まったところで演奏することが多い。
「In my STUDIO」は良い位置・角度で表情も運指もわかりやすかった。サトルさんと2人という点では、そんなに頑張らなくても鍵盤の音を堪能できるので嬉しかった。目も耳も贅沢に楽しむことができるライブ。
その「In my STUDIO」が、翌年冬に発売。嘘でしょう!?って思った。

オレンジ色のジャケットのデザインも素敵。なかなか忙しい時期だったので、2021年を頑張りまくった自分へのご褒美として、坂本商店で注文。手元に届いた時、すごく嬉しかった。あのライブがCDになるなんてすごいなあ、って。でももっと後で、それ以上のご褒美があるとは全く想像してなかったから、配信ライブがCDになってめでたしめでたし!っていう気持ちだった。

サトル部とミリオンレディオ

「In my STUDIO」の配信ライブがCD化されて、嬉しくてウキウキしていた。そしたら、サトル部というファンクラブ発足を佐藤さんのSNSで知った。「In my STUDIO」のCD化がなかったら、「ふーん」で終わってたと思う。
嬉しさの延長でサトル部を知ってしまった後、おためしで入部してみると、生放送の「シューイチラジオ」が楽しすぎて・・。FM青森の「ミリオンレディオ」も大好き。サトル部はそのまま継続中。

「In my STUDIO」のツアーが始まるというのを知った時、CD化よりも更にびっくりしたし、ものすごく嬉しかった。大阪公演のチケットを申し込んで、まさかの展開に驚きながら心が躍ってしまう。ご褒美だなあ。

つづく。


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