20年、相棒してくれたテレビとのお別れ
先日、中学時代から使っていたTVとさよならした話。
大学進学時、実家から持って行って、社会人になったときも持って行き、結婚してからも持って行った、
選抜指名率100%の家電。
専用チューナーを使わないと地デジが見れない、いわばガラパゴステレビだ。
19インチほどの小さい液晶画面が最近になってよく消えては点いてを繰り返すようになり、ついに買い換えることにしたのだ。
中学時代は兄と一緒にゲームをしたり、
大学時代は交際していた人とテレビをみた。
私の人生一番楽しかった(と今は思う)ときをずっと共に過ごしてきた大切なテレビとお別れするのは、
ほんとうに寂しかった。
たかがテレビだろう、と思われてしまうかもしれない。
だが物への愛着が昔から湧きやすいたちなので、
長年の思い出も一緒に手放してしまうような気持ちになってしまう。
電器屋で新しいテレビを買うため色々やり取りして、あれよあれよと思い出のテレビはカウンターの奥へ持って行かれた。
最後にお店を出るときに、せめてもう一目でも…とカウンターの奥を覗いた。
私のテレビの裏側半分だけをチラッと見ることしかできなかった。
…
その日の夜、私は夢を見た。
あのテレビと大学当時の恋人が
一緒の空間にいた。
「あ、まだここに居たんだね。」
と、私はテレビに話しかけた。
すぐに場面が変わった。
次に出てきたのは、中学時代に転校してしまった出席番号が一つ後ろの男の子だった。
話は割とするほうだったが、思春期もあったため、
一学期までで転校する事を知っていたのにさよならを言えなかったクラスメイト。
その子が出てきて、夢の中で紆余曲折ありながらも最後に、
「転校するんだってね、今まで楽しかったよ。さみしいけどバイバイ。」
と言うことができた。
そこで夢から醒めた。
…
うーん、あのテレビとの別れ一つが私の潜在的に眠っていた感情を呼び起こしたらしい。
さみしい気持ちはまだあるが、
今は新しいテレビでバラエティを観て笑っている。
もし、誰かがこの話を見て小説のネタにでもしてくれたら。
そう思って書きました。
きっと私のテレビも幸せなんじゃないかと思うのです。
是非、よかったらネタにして下さい🙇♀️!
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