見出し画像

馬の能力を時系列データで分析する

はじめに

有馬記念の出走馬の速度から予測ができるか基本統計量について分析して、一部は使えそうな感じがする。

次に競走馬はやはり2歳〜5歳にかけて成長してどこかでピークを迎えると考えられるので様々な年齢の馬が揃う有馬記念の出走馬を時系列で比較すると更なる勝ち馬のヒントが得られるかもしれない。

時系列のスピード推移

過去のレースから速度を求めて時系列に並べてみる。(オレンジの線は全体の平均タイム)
単純に折れ線グラフのみを見るとドウデュース(1位)、スターズオンアース(2位)はベースが他の馬よりも高く推移している。ジャスティンパレス(4位)は勢いが見られる。

逆にシャフリヤール(5位)、ハーパー(9位)、タスティエーラ(6位)などは下降気味で買いにくいが実際はそこまで悪くない。

時系列のスピード推移と着順

スピードだけでは分かりにくいので結果としての着順を重ねてみる。
緑色: 1位、黄色: 2位、赤色: 3位、黒色: 4着以下

ドウデュースの直近のレースは平均より早い速度であるが4着と振るわない。レースを見ると天皇賞とジャパンカップでどちらもイクイノックスが圧勝している。速度と順位だけ見てもあまり有用な情報は得にくいようだ。

時系列のスピード推移と距離

次に距離を重ね合わせてみる。
緑色: 3000~3600m、黄色: 2000~2600m、赤色: 1400~1800m

やはり3000m代と1000m代の速度を同列で比較してもグラフだけで相対評価するのが難しい。

時系列の勝ちパターン分析

最後に後半3Fと上り3Fとの差を時系列でグラフ化して見る。併せて順位を重ねて見る。後半3Fは先頭の馬が通過してから1位の馬がゴールするまでのタイムで、上り3Fはそれぞれの馬の最後の3F(600m)のタイムとなる。

なので後半3Fと上りが同タイム(差がゼロ)であれば、先頭で通過してそのままゴールしていることになる。このためゼロ付近で勝っている馬は逃げもしくは先行馬となる。タイトルホルダーやプラダリアがそれにあたる。

マイナスは、差しまたは追い込みの馬となる。ドウデュースは-2.5と物凄い追い込みを見せているがそれでも3着以内に入れていない。ちなみに1秒6馬身(wikipedia)と言われているので2.5秒であれば15馬身差を縮めたことになる。この時の優勝馬はさらに0.2秒早いイクイノックスなので、圧倒的な強さがよく分かる。

0.2秒は1馬身差に相当するので首差ぐらいまでは同タイムとなる。タイムを予測するよりは相対的な強さを評価がする方法が必要と考える

おわりに

時系列で馬の能力を比較するには距離別に補正を儲けた速度で比較できるようにするのが今後の課題である。
次に各項目の相関を用いてどのような特徴があるかを分析したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?