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架空の国

Wacky Races の岩石オープンに乗っている二人の描写は誰かへの差別になるのだろうか?吹き替え前のオリジナル版では彼らは架空の言語を喋っているらしいので、もしかしたらそのへんはクリアされているのかもしれない。ただ、制作された時期はその辺の差別には無頓着だった時代なので、差別を避けるために架空の言語にするといった意図はないかもしれない。

ドラマ「相棒」には実在しないエルドビアという国が出てくる。エルドビアは治安の悪い国という設定なので実在する国の名前を使うといろいろ怒られそうだから避けたのだろう。このエルドビアという名前はもしかしたらディルバートに出てくる元ソ連の一部という設定の架空の国エルボニアのもじりかもしれない。ディルバートのエルボニアはかなりひどい国なので治安の悪い架空の国には丁度いい名前だ。

あとエルドビアは中南米の国という設定だが、相棒では東洋の悪い国としてやはり架空の国名の「東国(とうこく)」が出てくる。漢字で表記することで中国系の国を表してなおかつ、中国や韓国を連想させない名前にする必要があったのだろう。東国は音で聞いても字が想像しにくいのが難点だ。劇中に文字が出てくるまでどう書くのか解らなかった。あと「当社」みたいに「当国」と言ってるようにも聞こえるし。

もうひとつ、相棒にはサルウィンという架空の国名が出てくる。こちらは初代相棒の亀山薫が警察を退職してボランティア活動に向かった国の名前だ。サルウィンはミャンマーとバングラディシュの間にあるという設定になっている。しかもタイやミャンマーを流れるサルウィン川という川も実在するし、ソマリアにもサルウィンという遺跡がある。相棒でサルウィンが登場したのはまだその辺の配慮というか遠慮があまり意識されていなかったのかもしれない。個人的には架空の国名はこのくらいで良いと思う。

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