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誰が桃太郎に声をかけたか

童謡「桃太郎」の1番の歌詞では誰かが桃太郎に「お腰につけたきびだんご ひとつ私にくださいな」と声をかけている。この「私」とはいったい誰だったんだろう?

無難なのは犬・猿・雉のどいつかだろう。確率的には一番高い。ただ意表を突いておばあさん・おじいさんという可能性も考慮しておきたい。昔話なのでジェンダーレスに対する配慮がなさそうだからきび団子を作ったのはおばあさんだろうけど「やっぱ返して」と思ったのかもしれない。

もっと言うと動物がしゃべるなら山・川・桃・包丁が言った可能性も無くはないし、更に裏をかいて鬼・財宝の可能性も捨てがたい。もっとメタな構造に踏み込むと桃太郎自身が言ったとかきびだんご言ったという可能性も押さえておきたい。あるいは声をかけた者はなく幻聴だった可能性も残しておきたい。

ただ正解はどれも違う。答えはだ。絵本では触れられていないが、桃太郎のお供には象がいたのだ。だからこそ鬼に勝てたのだ。鬼から巻き上げた財宝も鬼退治の働きに応じて「象80%、犬8%、猿8%、桃太郎2%、雉2%」という配分となった。

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