ブーメラン

喩えとしての「ブーメラン」が面白いと思うのは、ブーメランは獲物にぶつからなかったときにしか返ってこないという点だ。だからこそ「攻撃した武器が相手に何の損傷も与えずにそのまま自分に帰ってきて自分にぶつかる」という皮肉として成立するのだろう。

一方でドラクエの武器、海底少年マリン、俺たちは天使だの沖雅也 等などフィクションの中のブーメランは不思議と敵に攻撃を加えた上で投げた人のところに帰ってくる。敵が律儀に投げ返してくれているのかもしれない。これらの物理学を無視した不思議なブーメランというのは多分どこかにオリジナルがあるんじゃないかと思いつつも、調べても分かりそうもないので調べていない。

ブーメランの話をもう一つ。ブーメランを一回り大きくしたカイリーという道具があってブーメランと同じような投げ方をするのだが、カイリーの場合ブーメランより攻撃力がある（大きいから）代わりに戻ってくることを最初から諦めた形態をしているらしい。それってどんな形をしているのだろうと画像検索をしてみたが、カイリー・ミノーグの写真ばかり出てくる。いろいろ試しているうちに kylie boomerang で画像検索をしてやっと形を確かめることができた。

確かに帰ってきそうもない。