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ナッジ理論

ナッジ理論という経済理論を今日は紹介します。

「ナッジ」とは「それとなく肘などで突いて教えること」

シカゴ大学のリチャード・セイラ―という教授が 2017年にノーベル経済学賞を「ナッジ理論」で受賞

例1) オランダのアムステルダム・スキポール空港の男子トイレで小便器が並んでいるのだが、 利用者が尿を周りに飛び散らかして清掃に困っていた。 なんと小便器の真ん中に実物大のハエの写真を貼った。 そしたら全員がそのハエ目掛けて放射して 清掃費用は約8割減った!!

例2) ロンドンの路上にタバコのポイ捨てが多くて困っていた。 路上の傍らに透明なアクリルの箱を2つ置いて ひとつには「メッシ」、もうひとつには「ロナウド」と明記。 「ポイ捨て厳禁」とか「捨てるな」というポスターは無意味な ばかりか逆効果だったのに2つのサッカー選手名入り箱 はうまく誘導出来て なんとポイ捨てがゼロになったと!!!

例3) スウェーデンソトックホルムの地下鉄でエスカレーターと階段があるがエスカレーターが混雑して困っていた。 階段の談を白と黒に分けて塗ってピアノの鍵盤に見立てて、さらに歩くと音がなる仕様にした。 そしたら階段利用者が増えて混雑は緩和 しかし階段を上がったり下ったりして音楽を奏でる人も出て混雑につながったというオチも。

例4) 近畿大学でエレベーターの混雑改善に取り組んだ。 3階まで階段を利用する人が増えれば混雑は改善するが
【3階までは 階段を利用すると48秒 エスカレーター 56秒 エレベーターで1分33秒】 と書いたポスターを貼ると 大半の学生は階段を選ぶようになった。と

例5) 自転車放置で困っていたところに【放置自転車禁止】と書いたポスター はなんの効力もなかったが、
【不要自転車置き場:ここの自転車はご自由にお使いください】 と書いたら「人に勝手に使われたらたまったものではない」と停めなくなった。

例6) イギリスの某所にて盗難自転車被害が多発しているところで 壁に大きな目を描いて「自転車泥棒さん、我々は見張ってる」と書いたら 盗難被害は65%減少

☆日本には料亭などにいくとトイレに短冊が掛かっており 「急ぐとも心静かに手を添えて外に漏らすな松茸の雫」と書かれていたり

コロナ社会にな日本は諸外国に比べマスクを自発的に装着する人が多かった。むしろほぼ全てに近くマスク着用。 それはナッジ精神は旧来より日本人には備わっていることの証明である。

月尾嘉男先生のお話より

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