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同調圧力

コロナ禍において各国の国民性は如実に浮彫りにされているが、日本においての美徳 「和をもって貴しとなす」や「出る杭は打たれる」という戒めからも平均値付近であることへの国民大半のコンセンサスは強調される結果に。

余談ですが本日は平日休み(日にちの離れた祝日の振替休日みたいなもん)ですが、6時台に冒頭部分だけ書いて、先ほど続きを書こうとした際に、うっかり消してしまった(私はスマホで書いているため(業務ではPC、ipad、業務用スマホとデバイスは沢山ありますが、プライベートのデバイスはスマホのみ、従って誤字や句読点の不適切が発生しやすいことをイクスキューズしておきます。)ついアプリ履歴をフリックして消してしまった)のですが、noteは親切ですね。途中で消したものも下書きに自動保存されている。他のSNSでは、せっかく長文を書いても消失して臍を噛む思いをすることが多いが。

閑話休題

2月27日政府は突如、週明けの 3月2日から休校宣言を発した。
その際に議論は紛糾し、卒業式も近いのにそんな急に休校出来るか?とまともな意見で抵抗した勢力もあったが、そこいって、流石は日本人。大半の学校は政府の発言に従い、目立つことを控えた(おかしいと思ってもことなかれ主義で不平は表面化しない。)そして、1ヶ月後くらいの地元地方紙に載っていたが、一部地域の教育委員会が猛反発して3月5日からの休校を表明したところ、各方面から、その教育委員会を諫めたり、諭したりする声がネット書き込み含めて殺到したそう。某政治家は露骨に政府に従いなさいと圧力をかけたそう。各種実名はここでは控えますが新聞にはっきりその顛末が記されていた。

1ヵ月程前に脳科学者、中野信子氏の項にも記したが、自粛警察や正義警察などは、上記のような同調圧力が大好き日本では必然的に生まれる現象なんでしょうね。

同調圧力に対する善悪のジャッジは、当然、悪というか、弊害は多いとは思う。

しかし、共産国家では圧力を掛けることは公然と認められていて、それが良い悪いの議論の段階は越えているから、弊害という発想すらないのかも知れない。

しかし、民主主義、自由主義を謳った国家においてその精神に矛盾するような在りかた=同調圧力はやはり悪、もしくは害悪であろう。

またしても日本人の好きな発想「善と悪は表裏一体、善悪の境界は定かではない」を持ち出せば、一概に害悪とも言えないかも知れないと元も子もない領域に入り込んでしまいがち。

しかし、一個人が快か不快かを常識的な尺度で判定した場合に同調圧力は少なくとも不快であろう。

日本における善悪は簡単にひっくり返るから、快、不快もしくは美醜(これらもまたひっくり返りますが、、、)少なくとも善悪の軸一つよりは、それらの軸も用い判定に使うのが良かろうと思います。

太平洋戦争時における大日本帝国など、歴史上の暗黒において同調圧力が強まっていたことからも、同調圧力は不快であることは否定のしようはなかろう。

自身の身の回りにおいても同調圧力はトグロを巻いて渦巻いている。
企業など組織は最も同調圧力が発生しやすい。いわば共産主義社会に類似である。そういう組織では言論統制も当然なされる。誰が反乱分子かをあぶり出すべくスパイも闊歩する。

家庭も「あるべき」が強まるとやはり共産主義社会のような様相を呈してくる。

いずれにせよ、生きづらい、不快なのは間違いない。

国家も企業も家庭も各単位が、そこに生きる人の快適に気遣うことがベターであろう。組織が大きくなればなるほど、利権や保身により、半沢直樹の大和田常務のような人間が発生しやすい。

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