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ラストワンマイル

ニッセン基礎研究所生活研究部、准主任研究員の久我尚子さんが
スーパーとコンビニの明暗について説明。
スーパーはコロナ以降好調な業績で前年比も大きく伸ばしている他方で、コンビニは右肩下がりの業績。コンビニの右肩下がりとはいえ、外食店舗、居酒屋や観光産業に比較すればずーっとマシであるが、スーパーとの差は広がっている。

久我さんの分析では外出自粛の折り、自宅での食事の機会を増やした中では食材や穀物、またアルコールや生活雑貨などで品揃えも豊富なスーパーに軍配が上がり、外食産業だけでなく、コンビニの顧客も一部スーパーが取っている可能性がある。
また、在宅ワークの増加によりこれまではオフィスの近くのコンビニでランチを購入していた層が減り、比較問題だが定価販売の多いコンビニより値引きが頻繁になされるスーパーの利用が増えていると。

一方、スーパーとEコマースの対決では日本のeコマース比率は6%の中では食品のeコマース比率は1%台、反面、文具事務用品は60%以上で家電、特にまPC周辺機器は50%越え、書籍CDなども40%超え。
食品の構成が高いスーパーでは、リアル店舗の強みで現物が見える強みでeコマースとのバッティングは少ないと言える。

コンビニの今後の活路は高齢者が増える中で、自宅との近さ、配達ビジネスの強化などラストワンマイルと言われる部分に勝機がある。
また、高齢者だけではなく、在宅勤務の方への食事配達や自宅で授業を受ける学生向けなど、ラストワンマイルの可能性は今後広がるだろう

極めて的確な分析であると感想を持った。

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