SQ週とレシオ
「SQ週の水曜日は荒れる」
これは誰が言い始めたのか知りませんが、よく目にしますし、体感的に私もそうだろうと思い込んでいた節もあるのですが、
私が絶大な信頼を置いているデータの神であるベンツさんが「稀に荒れるが平均的ではない。都市伝説」と言い切ってますので、たぶん長期的なデータとしては都市伝説なんでしょう。
SQ週はオプショントレーダーにとって、非常に重要な一週間です。
オプションのプレミアムは本質的価値と時間的価値の2つの価値によって構成されています。
本質的価値とは、
例えば、3C35000Lのポジションを持っていたとします。
3月SQ値36000だったとすると、SQ日に35000でラージを持っていたという権利を行使できますので、100万円を得ることができます。
つまり3C35000の本質的価値は100万円ということです。
では、3C37000Lを持っていた場合はどうでしょう。
当然権利を行使できませんので0円の価値しかありません。
つまり3C37000の本質的価値は0円です。
では、なぜSQ日には0円の価値しかなくなる3C37000を人は馬鹿みたいな顔をして、何十万何百万と買うのでしょうか?
それは時間に価値があるからです。
時間があればあるほど3C37000にインする可能性が高まります。つまりトレーダーは時間的価値にお金を払っているのです。
満期が近づいてくると時間が減りますので当然プレミアムを構成する時間的価値は減価します。時間的価値は、オプションが本来持つ攻撃性を覆い隠すメッキのような存在なので、残存日数の減少にともないメッキは剥がれ落ち、加速度的にオプションの攻撃性は露わになってきます。
オプショントレーダーはこの「時間的価値の減少」と、減少に伴い露わになる「本質的価値の攻撃性」の狭間で最善の選択をしていく必要があります。
SQ日前日あたりから当日にかけてのチャートです。
私は3C37500@200でロングしていたのですが、水曜日の後場の下げでロスカットになりました。そして35800台で3C37250@215で再びロングしました。先物しかできないとしたら、おそらく私は買い向かうことはしなかったと思います。前の記事にも書きましたが、先物はコールとプットの合成です。ここで先物をロングするということは、コールを買ってプットを売るという判断です。35800円を割ると35500円までいく可能性が見えましたので、損失限定のコールロングを選びました。
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