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さがの温泉 天山の湯 5/10

今日はこの前居酒屋で知り合った京大名誉教授のおっちゃん(あくのいましめ 4/25参照)と天山の湯という太秦らへんにある銭湯に行った。
先生は74歳とご高齢で、足が悪く車椅子で生活されている。だから、湯治の目的で週2~3回ここに通っているそうだ。どうやら電気風呂が足によく効くらしい。
前日に告知された唐突な話だったが、暇を持て余す自分ともう1人の友達は、その先生からのお誘いを受けて今日は湯治について行くことにした。

京都河原町で集合し、11系統バスに乗り談笑しながら天山の湯へ。
初めて車椅子を押したが、地面の些細な凸凹を乗り越えるのが困難で、思ったより操作難度が高かった。凸凹してる所を車椅子で進むのはしんどいため、そういう時はもう頑張って立ち上がって自分が車椅子を押して歩くらしい。バリアフリーの重要性を感じた。

先生と一緒に銭湯に着くと、そこにいた先生の風呂仲間?みたいなおっさん達にたくさん声をかけられた。同じようにこの風呂に通っている人たちの中でコミュニティが出来ているみたいだ。結構楽しそうだった。

お風呂に入って体を洗い、まずは先生おすすめの電気風呂に入った。
結構強力で電気板に体を近づければ近づけるほど背中をゴリゴリと削ってくる。痛いというより痒い。
自分はとても出来なかったが、先生は体を電気板に押し当て0距離で電撃食らっててすごかった。
効くわ〜つって喜んでたのでよかった。

サウナにも入った。ロウリュされた。ねっぷう(威力95)でひんしへ。
出て直ぐに水風呂へ行ったけど、先生がザブザブ入っててすごかった。やっぱ老人は感覚衰えてるのかもしれない。まあでもこれは俺が弱いかも。

あとは先生の体を洗ってあげた。足が上がらないから足の裏とか洗えないらしい。
普段上手く洗えないところを丁寧に洗ってあげた。ほぼ介護。
体を洗う時は粗いナイロンタオルで皮膚を強くゴシゴシすることを要求された。老人はこれ好きだよね。
「あんまゴシゴシしたら肌に悪いんとちゃいます?」みたいなことを僕らが言ったら「気持ちいいからええねん」的なこと言われた。生物学の名誉教授らしいけど、話してて結構そんなこと言うんだみたいなことを言う。理系なのに「数学はくだらん!」とか、教授なのに「般教なんか勉強せんでええ!」みたいなこと言う。
子供の時、教授と聞くとすごい高尚で冷静なイメージがあったけど、普通にただのおっさんだ。

空を見上げながらの露天風呂は最高だった。
他の大学生は3限受けてるんか〜と思いながら入る風呂は格別やね。

風呂を出たら、そこの飯屋で昼飯を奢ってもらった。
自分は酒を飲まないが、2人は昼から焼酎とワイン飲んでて人生めちゃくちゃ楽しそうだった。ちなみに自分は代わりに抹茶パフェ食べさせてもらった。おいしいね。
なんとなく、「人生40年働き続けて、その後老人になった自分が残って、何が楽しいねん」って思ってたけど、この教授は友達も多そうだし毎日楽しく生きてそうで悪くないな〜って思った。老後でもいくらでも楽しみがあるっぽい。
まあでもやっぱ暇な時間が長いらしくて退屈してるらしい。何も無い日は酒飲んで寝るだけだそうだ。
自分たちの存在が少しでも気休めになるなら嬉しいと思った。もう1人の映画好きの友達は先生にUnext勧めてた。いいね。

そんな感じで楽しく解散。風呂入って飯食っただけだけど超楽しかった。
先生は高齢だが頭もしっかりしてるし耳も良いし、きちんとコミュニケーションを取れてとても楽しい。柔軟な発想を持ってるし、ユーモアがある。
いい縁を持ったものだ。
機会があればまたどこか遊びに行こう。

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