鬱ドビー回避学I 5/6
???「ハロー、ドビーのみなさん 初めまして」
ウトゥー「ボクは ウトゥー。自分自身が鬱病になることによって鬱病の研究をしている。
ウトゥー「……………………………………..。」
ウトゥー「鬱すぎて歌います。」
ウトゥー博士、ありがとうございました。
「ドビー」とは、京都大学ポケモンサークルの大先輩かんちゃろーさんが考案し、京ポケ内で流行している「一日をドブに捨てた者、捨てること」という意味の造語である。
「今日はドビーだった」であれば、「今日はずっと布団の上でごろごろしてただけの非生産的な一日だった」という自虐的な意味になる。
自分は情けない人間なので、何度もこの「ドビー」を繰り返し発動させているのだが、今日は鬱ドビー回避学Iということで、自分の経験を踏まえてドビーに陥る原因になりやすい行動とその対策について考察していく。
ドビーを狙って回避できるオタクは存在しないが、対策を講じ自分含めてこの記事を読んだオタクがこれからの人生 少しでも有意義な時間を増やせるようにすることが本記事の目的だ。
まず、「ドビーに陥る原因になりやすい行動」から。
ドビーに陥る原因になりやすい行動
・外に出る用事がない
ドビーになる大前提条件は、「その日外に出る用事がない」だ。その日特にやることがなく外に出る必要がないから、だらだら寝てYouTube見て淫夢動画を漁る一日で終わる。起きてすぐに外に出る用事を作っておくのがベストだ。
・夜まで予定がない、中途半端に暇
夜バイトがあったとしてもそれまでの時間ずっと寝転がっているなんてことは珍しくない。いや、夜に用事があるからこそ、心理的に使える時間が短いように感じて結局何にも手をつけられずに終わってしまうのだ。実は12時から19時まで7時間ある。暇つぶしをするには長すぎる。本を読もうと思えば一冊読めるはずだ。一日が虫食いになって中途半端に暇な時こそドビーに注意だ。
・家事をやらない、やる必要がない
家事といった単純作業は始める前は億劫だが、いざ始めてみると体が起きてくるものである。家事を貯めろというわけではないが、中途半端に整頓されていて家事をやる必要がない日はドビーになる確率が高い。体を動かす外的要因が必要ということだ。
・飯を食わない
飯を食わないと体の芯からエネルギーが失われていく。めんどくさくてもご飯はしっかり食べよう。買いだめでもいい。
・前日がドビ日である
ドビーは連鎖する。ドビ日の次の日がドビ日である割合は体感50%だ。一日中寝転んで、中途半端に体力を温存した状態で睡眠をとっても、かえって疲れて起きることになってしまう。ドビーの連鎖が一番怖い。
・前日にモンスターを飲んでいる
モンスターを飲んだ日(特に午後に飲んだ日)は寝つきが悪くなる。睡眠が悪いと一日の行動回数が減る。一日の行動回数が減ると体力を中途半端に温存することになる。体力を中途半端に温存してベッドに入ると寝付けず淫夢動画を見漁りながら質の悪い睡眠をまた繰り返すことになる。
・その日やることを決めていない
その日やることを決めていないと、心の底で今日は何もしなくてもいいやと思って本当に何もしないまま一日が終わってしまう。人間の自制心は弱い。
・その日やらなくてもいいやりたくないことがある
逆にやりたくないことがあるとそのことを悶々と考えながら意味のない時間を過ごし、ずるずる先延ばしにするだけの一日に陥る場合がある。ただ、大抵の物事は先延ばしにしてもなんとかなる、というかこれまでなんとかなってきたはずだ。だから、それが本当に今やらないといけないことなのかきちんと判断することが大切だ。やりたくないことをやりもしないのにやりたくないと考えている時間が一番無駄だ。
・自分の実力に見合わない予定を立てている
上と内容は被るが、自分は怠惰なので例えば1週間後提出のレポートを今日書くぞと意気込んでも絶対に書くことはできない。いつも自分はそういう無謀な予定を立てて自分に絶望する。自分の程度を知り、それに見合った計画を立てることが大切だ。
・朝起きてすぐYouTubeを開く
人間はもはやスマホの奴隷だ。Twitterはタイムラインというコンテンツの上限があるが、YouTubeはまさしく無限。朝から開くのは非常に危ない。だけど、やめられないんだよな。
・朝一発目からポルノ
ジョージにころされる。
以上を踏まえて、次は「ドビーにならないための対策」。
ドビーにならないための対策
・外に出る用事を作る
繰り返しになるが、ドビーになる大前提条件は、「その日外に出る用事がない」だと考えている。出先でドビーになってるやつなんてみたことない。人間外に出ればなんらかの活動をするものだ。だからできるだけ外に出る用事を作っておくことが大切だ。授業に出るとか、サークルに顔を出すとか、ミールを使うためにルネにいくとか、散歩するとか、ちょっとした買い物に行くとか、休日なら遊びに行くとか、なんでもいい。そしてこれは朝〜昼の予定である方がいい。夜から始まる予定だとそれまでの時間を無駄に過ごしてしまう場合があるからだ。朝一番に自分の体を動かす外的要因を作ること、これが一番だ。
・人と話す
人と話すと明らかに脳は動き出す。愛しのハニーからモーニングコールがもらえれば最高だが、そもそもモーニングコールの時間に起きれるかは別の話。話せる人間なら誰でもいいし最悪文字情報でもいいから話せる人に話しかけよう。
・体を動かす
一度体を動かせば布団に戻りたいと思うことはなくなる。
筋トレを習慣にして安定したドビー回避を目指そう。
習慣の宿敵は怠惰ではなく忘却だ。習慣はめんどくさいから続かないというのもあるが、身についていない習慣はそもそもそれをやるということを忘れてしまうことが多い。壁に有栖川夏葉の格言を貼り付けて筋トレという習慣を忘れないようにしよう。
・カードゲームをする
オタクはカードゲームを触り出すと脳が活性化する。動きたくない時はせめてカードを触ろう。そうしたらいつの間にか布団で寝転んでいなくても立っていることが苦でなくなるはずだ。
・その日やることを紙に書いて整理する
起きたらまずその日やるべきこと、やらなくてもいいことをはっきりさせよう。あれもこれもしないといけないと思考があっちこっちしていると、それにエネルギーを使い果たして何もせずに終わってしまう。同じことを何度も考えるのも、やりたくないことについて不安になるのも、考えたことを思い出すのも、全部エネルギーの無駄だ。考えをまとめて思考のリソースを節約しよう。
・ドビーにならないための対策をまとめる
この記事の意義そのものだが、ドビーや鬱になっている時は脳の思考リソースが追い込まれすぎていて、どうやったらその状況を抜け出せるのか考えることができない。沼にハマる前に解決策を見つけ出せるようにこうやって記録に残したり壁に格言を書くことは有効だと考えている。
おわり
以上がドビーに陥る原因になりやすい行動とその対策だ。
ドビーにならないための一番重要な条件は「自分の体を動かす外的要因」だと考えている。人の意思は弱い。スマホと布団があれば一日中そこに篭ってしまうほどに。
だからこそ、自分を動かすには自分の行動を強制する存在が必要だ。ドビーになってしまう前に自分の体を動かす外的要因を事前に用意しておくこと、これが大切だ。
「ドビー」という言葉は京ポケ界隈で流行している「面白い」ミームだが、その実、一日をドブに捨てた後に待っているのは自己嫌悪と虚無感だけだ。
俺はだらしない自分と戦い続ける。
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