修身教授録<Ⅰ>第19講 末文

人間の知恵=自分んで自分の問題に気付いて自ら解決すること
そうやって克服することで自己を形づくる支柱となり力となる。
学校でこういう教育はできないので、学校での教育を基礎としてその上に各人が学びと経験を積んでいかなければならない。

人間が真の自覚を発するのは人生を半分くらい生きた頃から。

漫画本は良くない。知を開くことが早いと人間が平べったくなる。

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今日ちょうど「自分で問題を見つけて解決しようとする人は優秀だけど、人の話を理解できずすぐ人に頼る人はいつまでも成長しない」という話を妻としていました。何か問題があった時に、一旦自分の手元に置いてみてこれは人に頼るべきと判断した結果としてならどんどん頼るべきですが、その過程もなくまず人に頼るということを若い頃から繰り返していたら、いい年になっても問題解決能力は身に付きません。うちは子供が困ってようが泣きわめこうが答えをずばり教えるようなことはしていません。

漫画本については、森先生がどういう種類の本を指しているのか分かりませんが、ためになる本は積極的に活用すべきと思っています。私自身は「海賊と呼ばれた男」の漫画を定期的に読み返しています。子供にも二宮金次郎の漫画本を買い与えました。
漫画のメリットは、本に比べて情景や表情が描かれているので作者の意図が伝わりやすく、読み手も文章から情景を思い起こすストレスを省けるので頭に入りやすく後で思い起こしやすいことです。デメリットは先に述べたメリットの裏返しで、文章から思い起こすのを省くことによって想像力の醸成につながらないこと、それによって森先生が指摘するように平べったくなるころでしょう。しかし基礎的知識の学びとしては有用だし、今まで読書の習慣がない人への学びの導入としても活用できると思っています。

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