修身教授録<Ⅰ>第14講 真実の生活

人間というものは現在の位置より一段上にいたいと思うもの。
それ自体は向上心の表れとして結構なことだが、それに囚われず一つ所に留まって、掘り進めることが大事。
上を目指せばキリがなく、また国民全員が上を目指せば下で頑張るべき人がいなくなり社会が回らなくなる。
上を目指すなということではないが、下の立場であっても嘆いたり自暴自棄になるのではなく、それぞれの立場で力を尽くすこと。

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私の身の回りの成功者は、不遇な青少年期を送った人が人が多いです。この講を読んで、親の貧困がそのまま自分の貧困につながってしまう人と、成功する人の分かれ道は、不遇を他責として嘆き自暴自棄になるか、自ら運命を切り拓く強い意志を持って地道に力を尽くすかの違いなのかと思います。子供の頃裕福でも自ら人生を切り拓かなければあっという間に落ちてしまいますが、その危機感を感じられないまま育ってしまうのは、貧困な幼少期を過ごすよりもある意味恐ろしいことです。

少し話が違うかもしれませんがこの講を読んでプログラマーとして思い出したのは、様々な言語を使えるという人より一つの言語を極めた人の方がまず有用だということです。そういう人は、たとえ違う言語を扱わなければならない場面でもプログラミングの本質を習得しているので苦も無く理解し仕事をすることができます。

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