修身教授録<Ⅰ>第38講 小学校教師の理想

立派な教師と一言で言っても、子供たちに親切に教えるレベルから、子供の両親・兄弟・近隣の人までが心動かされるレベルまでありはっきりしない。
そのような中で理想を明確に定めなければならないが、それは教育によって地方に民風が起こり、町村が根本から立て直されるような教師になってこそ、理想をほぼ実現できる。
そのためには、目の前の子供をただ教えるのではなく、その子供の数十年先の姿をイメージしながら教えること。
そして真に彼らを教育しようと思えば、小学校を卒業後も縁によって教え続け、二宮尊徳などを教材に地方の改革者の中心人物として鍛えあげなければならない。

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現在の小学校の教師にこれを求めるのは酷ですが、だからこそ寺子屋のような民間による心の教育が大事だと思います。

目の前の受身な子供を教えるにとどまらず、その子供たちが大人になった姿を思い描いて教育するというのは、家庭教育でも寺子屋でも大事な視点だと思いました。

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