修身教授録<Ⅰ>第34講 国民教育の眼目

真の教育とは相手の眠っている魂を揺り動かし呼び醒ます所までいかなければならない。
そのためには教師自身が全力を挙げて自分の道を歩む信念が必要。
わが国の教育の一番の問題はこういう教師が不足していること。
結局「志」に帰結するが、その志が生徒に与えられていない。
人間とは自分の欠点に気付いた時点でその欠点を越えようとしている。
その生ぬるさを克服しようと日々思い詰める、その力こそが内面的な力を与え将来への飛躍の原動力につながる。
その力の根源は、わが国の現状について深刻に憂えるところから来る。
これを生涯の道としなければならない。

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戦前からこのような「志」が教育に大事であると提言されていながら、戦後GHQにさらに骨抜きにされ、未だに内面的な心の教育がなされていないのは非常に残念です。
自分が子供の頃にこういう教育をされていれば、もっと充実した前半生を送れただろうと思います。
自分の子供にはそういう機会を与えてあげたいと思います。

公の問題を真剣に捉え、その解決の一助となることを生涯の務めと覚悟し、そのために足りない自分の欠点に気付き克服するために日々努力する。

自分は会社の社是を「イノベーションの起点となり新たな価値を生み出す」としています。今の日本の科学技術は世界でも最高水準にありながら、それを実用に移すとなると他国に出遅れています。GAFAに対抗するとまでは言いませんが、せめてうちの会社は今の日本に存在しない価値を生み出す仕事をしようと決めています。今私にある志を挙げるとすれば、これです。
そんな起点のリーダーになるためには、私自身が求道者として未熟なままではいけません。なので毎日の修身・読書会・寺子屋で自分を磨き、健全な精神は健全な肉体に宿るということで毎日の運動を始め、朝弱いのを克服するため早起きノートを付けています。
これを習慣が当たり前の習慣となるまでは継続する努力をする意識を持ちたいと思います。

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