修身教授録<Ⅰ>第32講 目下の人に対する心得

目下の人への接し方は「思いやり」とか「労る」の一語に尽きる。
誰しも思いやりは備えているが、磨き発揮するのは難しい。
そんな思いやりはまず自分自身が目上の人に仕えることから始まる。
その経験を自分で省み、他人と接することで生きてくる。
ただし、思いやる気持ちを持ってもそれをあからさまに表してはいけない。
それは下の者の甘えにつながり、秩序が乱れる。
また、男子がしゃんとしていれば女がつけ上がることはない。
立場は目下でも自分より優れた者がいると思えば横柄になることはない。

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前回青年会議所の話と絡めましたが、今回もリンクする部分が多いです。どんな名家の人でも金持ちでも、入会すれば下っ端から始まります。そこにこの講のような修養の機会があり、それに気づいて活動に取り組んだ人はリーダーとして一皮剥けていきます。

しかし、「女がつけあがる」のくだりは現代では受け入れられないでしょうね…。

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