修身教授録<Ⅰ>第20講 雑話

書物は義務意識で読んだのでは理解できない。
真の修養とは人間的威力を鍛錬すること。
そのためには読書と実行がかみ合わなければならない。
人生ほんとうの花が咲くのは40くらい。実を結ぶのは60くらい。人生の勝敗は死ぬ時に決する。偉人になると実が結ぶのは死んでから。
真に書物を読むことを知らない人には真の力は出ない。
偉い人を真に知るとは、現在の国における位置を知るのみでなく、歴史的位置を知ること。

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これまでのまとめのような講でした。風姿花伝の内容とリンクする所がありますが、常に読書で自分を磨かなければ真に充実した人生は生きられないということです。
この講の最後に「真に人を知る」旨の内容がありましたが、自分を高めようと思うなら「自分が歴史的にどういう役割を担っているか」を理想像として描くことが必要で、その姿を目指すのが志なのかなと思いました。今のところ歴史的な自分の意義は思いもつきませんが…。

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