修身教授録<Ⅰ>第16講 一道をひらく者(1)

教育者は2、30年先の国家を常に思い浮かべていなければならない。
一個人は国家から見れば微小ではあるが同時に代えがたい存在である。
明治以降、国民教育の分野で若者の心を動かすほどの巨人が現れない。

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経済分野においては将来を見通して経営戦略を立てるというのは不可欠ですが、特に義務教育においては将来どころか現在にも追いついてないと感じます。多様性の尊重や考える力の醸成など教科書では習得できない分野があり、教師だけでその機会を提供できる訳はないので、もっと地域の団体・大学・企業などと連携する必要があると思います。
ただ経済において将来の見通しが不可欠といっても気を抜くと目の前の仕事に追われがちなので、教育者以外の人も改めて気を付ける必要があります。
それにしても、GHQに骨抜きにされたことが現在の教育の弊害に繋がっていると思っていましたが、戦前教育でもこのような懸念はあったのですね。

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