修身教授録<Ⅰ>第33講 ペスタロッチーの断片
毎年2月にペスタロッチー伝を1冊読みなさい。
この一事だけでも続けたら教育に対する情熱を失わない。
情熱を失わない間だけが真に生きている。
↓ペスタロッチー記念号を輪読しながら森先生が解説
・毎月きちんと月給を貰ってる身分では真に命がけで人の子を教育するような捨て身の情熱はでにくい。
・今日の教育は内から燃えてくる情熱に乏しく、生徒が去勢されてしまう。
・「立法と嬰児殺し」は教育だけでなく社会改革を問題にしている。その問題意識が情熱をもった生涯を貫くことにつながっている。
・人間の芯の強さとはどん底から立ち上がってくることで生まれる。
『ペスタロッチーに生きる』は有馬さんという方がペスタロッチーの精神に生涯をかけた様を記した著書で、ペスタロッチーを読むなら外せない。
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ペスタロッチーとは名前も聞いたことがなかったですが、教育界では相当有名な方のようです。
「月給を貰ってる身分では…」の所で、川崎市の体育時肌着禁止のニュースを思いました。
明らかにおかしい旧態依然なルールを誰一人変えようとしない教育現場は、真に子供を思わずに古い慣習に従っている、怠慢以外の何物でもありません。
教育の情熱は社会への問題意識から生まれるとは大事な教えです。
森先生も当時の教育の形骸化を憂いておられました。
私もてらこやに参加するにあたり、今の義務教育では心の教育ができていないことを問題だと感じているからです。
最低限の国語や数学は必要ですが、心の教育ができていなければそれを正しい方向に活かすことができません。
今の豊かな日本を作ってくれた祖先への感謝、周囲の人への感謝、次世代につなぐ思い、そんな学びを奪われた今の教育はまさに去勢された状態です。
修身をしていない人が指導者や権力の側に立っている今の日本は本当に危機的だと思います。
そんな問題意識を胸にてらこやに取り組んでいきます。
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