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妹の心臓カテーテルアブレーション治療

ここ最近ずっと「なんだかドキドキする」「息切れがする」と言っていた妹。
結局細密検査の結果不整脈と心房細動と診断され、カテーテルアブレーション治療(経皮的心筋焼灼術)をすることになった。

下のリンクに詳しい説明がある。参考

心臓カテーテルアブレーション治療(経皮的心筋焼灼術)|名古屋セントラル病院

しかしながら、わたしの妹は痛いのがダイキライな超怖がりなのだ。伝説となっているのは、盲腸の手術時に局部麻酔をされて、「絶対効いていないから!まだ痛い!」と主張し、様々な管をつけられているのにもかかわらず手術台から脱走しようとして、全身麻酔にされたツワモノだ。医者で痛いことをされると、過呼吸にもなる。ついでに血管がものすごく細いので、針が通りにくい。つまり、痛くてまた大騒ぎだ。

そんな妹が4時間から5時間もかかる(妹にとっては)大手術となった。局部麻酔または全身麻酔ということだが、妹の場合はもちろん全身麻酔だ。手術前には「わたしは痛みに弱い恐怖症です」だの「過呼吸になることが多いです」だのと再三訴えていたので、どこかに補足事項として書かれているようで「大丈夫よ〜眠るまでなーんにもしないからね〜怖いことなんてなーんにもないからね〜」などとまるで幼子をあやすような対応をされていたらしい。

当日前には胃カメラものんでいるし、点滴もされている。そんなこんなで食道は痛いわ、点滴の針は刺さらず青タンだらけ。当然次の日の手術恐怖のためほとんど寝られない。不整脈も出ている。満身創痍で手術日の12月21日を迎えた。

手術台はもちろん狭い。そして手術中に動かないように四肢は固定される。近くには何種類ものメス、そして4人の手術医たち。そして、電磁波を使うので皆電磁遮断のベストまでつけている。きゃー、というわけでかわいそうな妹の緊張と恐怖は最大限に達したけれど、「大丈夫よ〜麻酔が効くまで絶対なんにもしないからね〜全然痛くないのよ〜」とまたもや優しく看護師になだめられ、腕までさすられ、もう完全に幼児としてあやされている状態。

そして、気がついたら…すでに手術終了。沢山の管を通されて口もきけず、個室ベッドに寝かされていたらしい。「悪いところはとったよ」と付き添ってくれた家族からの連絡でわたしもホッとした。

妹からやっとFacetimeで連絡が入ったのは入院してから4日後の土曜日だった。すでに帰宅して、ゆっくりシャワーを浴びて座ったところだという。
「もうねえ、狭い手術台に縛り付けられてまるでマグロの解体ショーだったよ」との感想に大笑い。「それに血管が細いから点滴の針を何度もさされて、腕なんかヤク中みたいな青タンだらけよ」
そして、これから酒タバコは1ヶ月禁止、辛いものも熱いものも冷たいものも禁止という生活が始まるとのこと。こりゃツライわ。妹はいまだにスモーカーなので、この1ヶ月で永久に禁煙となってくれるといいんだけど。

薬は8種類を毎日6ヶ月。これが1ヶ月8000円もかかるというのだから大変だ。そして病院には1ヶ月に1度検査に行かなければならない。まだまだ続く「苦行」だが、一生薬を飲み続ける生活や突然起こる心臓バクバクから解放されるのだからラッキーと言うほかはない。

わたしは帰国して付き添ってあげることができなくて少々罪悪感があるし、これから妹はしばらく安静の日々だ。だから、快適に外出できるように電動自転車を買ってあげることにした。このぐらいはしてあげなくちゃね。

「がびのテラス・その後」より転載。


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