4月27日 欧州大型株決算 ノバルティスはジェネリック薬品がコンセンサス下振れ、UBS、アルケゴス関連費用を除けば好決算の印象

Novartis {NOVN}

- 医薬品グローバル最大手の一角。循環器、代謝、呼吸器、眼科、中枢神経、移植、皮膚、免疫、がんなど、幅広い領域の医薬品の製造・販売を営む。

- 売上高構成比率では、先端医薬品(Innovative Medicine)が80%、ジェネリック医薬品の販売を主とするSandozが20%を占める。

- 21/12期1Q決算発表では、売上高$12.41bil(予想$12.44bil)コンセンサス下振れ。

- コア営業利益 $3.96bil(予想$4.06bil)コンセンサス下振れ。
- 先端医薬品(Innovative Medicine)売上高$10.10bil(予想$10.00bil)コンセンサス上振れ。中核医薬品ではコセンティクス(皮膚症状、関節症状治療)、Entresto(心不全治療薬)、ルセンティス(加齢黄斑変性治療)がコンセンサス上振れ。

- Sandoz 売上高$2.31bil(予想$2.42bil)コンセンサス下振れ。

- 21/12期通期ガイダンスを据え置くも、Sandoz部門のガイダンスを下方修正。

- 先端医薬品部門の売上高成長率はYoY+4-9%、Sandoz部門売上高はYoY横ばい → YoY▼1 – ▼6%に下方修正。

- 同社が現在販売しているGilenya(多発性硬化症治療薬)、Sandostatin(オクトレオチド酢酸塩注射液)のジェネリック版は、米国で2021年内に承認されない見込み。





UBS Group {UBSG}

- スイスの大手金融機関。個人、法人、機関投資家に対する金融サービスを包括的に提供。

- 21/12期1Q決算発表では、売上高$8.71bil(予想$8.39bil)コンセンサス上振れ。

- 税前純利益 $2.30bil(予想$2.12bil)コンセンサス上振れ。

- セグメント別売上高では、ウェルスマネジメント売上高 $1.41bil(予想$1.20bil)コンセンサス上振れ。

- 個人・法人向け金融サービスが$227mil(予想$194mil)コンセンサス上振れ。

- アセットマネジメント業務が$227mil(予想$194mil)コンセンサス上振れ。

- 投資銀行業務 $412mil(予想$643mil)コンセンサス下振れ。

- アルケゴスとの取引に伴う減損費用として$774milを計上(投資銀行業務におけるファイナンス部門の損として計上)。アルケゴス関連のエキスポージャーは2021年4月時点で全て解消(スワップポジションやそれに関連するヘッジの全て)。

- 2Qの事業環境は季節性に伴う顧客のアクティビティ低下を見込んでおり、1Qよりもチャレンジングな環境となることを会社側は想定。

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