4月27日 欧州株好決算銘柄 ABBN DSV HSBA

ABB Limited {ABBN}

- スイスの機械・電力設備最大手。計装・自動化に関連するインダストリアルオートメーション、産業用ロボット、モータージェネレーター、電力設備などを手掛ける。EV向け充電インフラで世界シェアトップ。

- ロボティックス分野での競合はファナック(6954)、安川電機(6506)、Kuka(KU2.GY)など。ファナックやKukaと比較するとスマホや家電向けへのエキスポージャーが少なく、特殊な工程が必要である自動車アセンブリーなどに強みを持っていることが特徴。

- 2020年に日立製作所(6501)がABBからパワーグリッド事業を買収。

- 21/12期1Q決算発表では、売上高 YoY+11%、$6.90bil(予想$6.73bil)コンセンサス上振れ、上限予想$6.91bilは未達。

- プロセスオートメーションを除いたセグメントがYoYプラスの売上成長を記録。特にロボティックス・ディスクリートオートメーションがYoY+27%と好調。

- EBITA YoY+51%、$959mil(予想$838.5mil)コンセンサス上振れ。

- セグメント別新規受注額では電装化が$3.53bil(YoY+9%)、プロセスオートメーションが$1.656bil(YoY-11%)、モーションコントロールが$1.917bil(YoY-4%)、ロボティックス・ディスクリートオートメーションが$841mil(YoY-3%)。

- 21/12期のオーガニック売上高見通しを上方修正。従来の売上高成長YoY+3-5%から → YoY+5%超に上方修正。

- 2Qの受注高、売上高はYoY+10%超に増加する見込み。

- 事業売却を推し進める一方で、E-mobility事業(電気自動車用充電器などを手掛けるセグメント)を単一セグメントとして電力設備事業から切り離すことを発表。将来的なIPO観測も市場では囁かれている。




DSV Panalpina {DSV}

- DSV、Palpinaの合併を通じ設立された大手物流企業。事業規模ではグローバル5位に該当し、DHL Logistics、Kuehne+Nagel(KNIN.SW)、DB Schenker、日本通運(9062)に次ぐ。

- セグメント別売上高構成比率では、航空輸送が38%、海運輸送が24%、陸上輸送が26%、コントラクトロジスティックスが12%。

- 21/12期1Q決算発表では、売上高DKK33.62bil(予想DKK30.09bil)コンセンサス上振れ。

- EBIT DKK3.07bil(予想 DKK2.70bil)コンセンサス上振れ。

- 21/12期のOPガイダンスを上方修正。DKK 10.50bil – 11.50bil → 11.25bil – 12.00bilに上方修正。

- 1Q決算発表と同時にAgility GILの買収を発表。同社の買収によってDSV Panalpinaの市場シェアはDB Schenkerを抜いて3位に躍り出る見込み。





HSBC Holdings {HSBA}

- 本社機能をロンドンに置く大手金融機関。預残高ベースでは欧州最大の金融機関であり、グローバル65ヵ国で事業を運営している。

- セグメント別売上高では、個人向けの金融サービス・ウェルスマネジメントが40%、法人向けのコマーシャルバンキングが25%、グローバルバンキング・マーケッツが25%、プライベートバンキングが5%弱。

- 21/12期1Q決算発表では、売上高$12.99bil(予想$12.62bil)コンセンサス上振れ。

- 調整済み税前利益(PBT)YoY+109%、$6.39bil(予想$4.30bil)コンセンサス上振れ。景気回復に伴う引当金差し戻しが利益を大きく押し上げ。

- 調整済み純利益 $3.88bil(予想$2.56bil)コンセンサス上振れ。

- 純金利収入 $6.51bil(予想$5.04bil)コンセンサス上振れ。

- 手数料収入 $3.46bil(予想$3.12bil)コンセンサス上振れ。

- 純利益ベースで欧州、北米が前年同期比で黒字転換。

- 2Q決算(8月発表予定)にて復配を検討。

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