ジョンソン&ジョンソン(JNJ)決算発表について

Johnson & Johnson {JNJ}

-ヘルスケア企業世界最大手の一角。

-売上高構成比率では医薬品部門が55%、医療機器が30%、コンシューマー(化粧品、OTC医薬品、リステリン、生理用品など)が15%。

-21/12期4Q決算は、売上YoY+10.4%、$24.8bil(予想$25.28bil)下振れ、上限予想$26.05bil。

-調整済みEPS $2.13(予想$2.12)上振れ、上限予想$2.15未達。

-医薬品売上高YoY+16.5%(予想+19.1%)下振れ ・ 医療機器売上 YoY+4.1%(予想+5.9%)下振れ ・ コンシューマー・ヘルスケア製品売上YoY+1.1%(予想YoY+3.1%)下振れ。

-北米売上YoY+3.0%、欧州+31.4%、アジア太平洋・アフリカ+6.6%。

-コンシューマーヘルスケア製品では、OTC医薬品YoY+15.9%と成長を牽引。米国における成人・小児の発熱患者数の増加、咳・風邪・インフルエンザおよび消化器系カテゴリーの売上回復、そしてTylenol、Mortrinなどのシェア拡大も大きく寄与。スキンケア・美容はYoY▼8.0%とDr.シーラボの苦戦、APACでのSenoba売却などから低調。オーラルケアはYoY▼7.6%とフロス事業の売却が売上を押し下げ。ベビーケアはYoY▼2.0%となったが、APACにおけるeコマースチャネルでのAVEENO Babyの売上が好調。

-医薬品部門では、癌治療YoY+10.0%、神経医薬YoY+5.5%、ワクチン・感染症 yoY+167.3%、免疫治療YoY+6.1%。

-医療機器部門では、股関節・外傷治療が前期から回復が継続しているが、膝関節についてはフラット。脊柱・スポーツはコロナの影響を受けており減収。手術製品はYoY+3.5%。ビジョンケアはYoY+3.5%、市場回復や新製品のローンチ(Acuvue OASYS Multifocal、Define Fresh)などが寄与しており、サージカル向けも好調。

-22/12期会社計画は、売上$100.3bil - $101.8bil(予想$98.03bil)上振れ、上限予想$102.80bil未達。

-調整済みEPS $10.40 - $1.060(予想$10.35)上振れ、上限予想$11.36未達。

-コンシューマーヘルスケアでは商材不足の影響が2022年上半期(特に1Q)に影響し、スキンケア・美容部門が苦戦することを見込んでいるが、下期にかけては会社全体のポートフォリオをアウトパフォームする公算。

-医療機器部門では、コロナによる逆風が吹いている一方で、市場全体の回復は年を通して進展することが見込まれる。

-医薬品部門では、年を通して市場全体の成長を上回ることを会社側は想定。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?