絵本新人コンクール初投稿。

いろんなことをしていたが自分一人で色々考えて直して完成まで持っていくのは初めてだった。

今まではゴーストライターだったのでエンドは向こうの書きたいこととかそう言うのを汲み取って書いていたので、自分で考えた結末と違うことが多かった。でもそれはそれでこんな結末になった。と、とても面白かった。自分の手で書いているのに自分の手から離れている感覚。それをまた役者と演出が解釈して想像を超えるものを作っていく。自分の想像しないものになっていく。責任はなく、光も浴びないが、達成感も自負もある。

ただ今回みたいな自分のアイディアをこねくり回して、省いて、選んで枠に閉じ込めるという不思議な感覚はなかった。

「旅人ガブと森のクマ」
を処女作として題材にしたのだが
文章に書き起こしたことが絵に纏まらない。

絵に纏まらないと文字を変える

するとまた違うものになっていく。

この絵は使いたいというのは何個があったのだが

ページ数の問題から使わなかったり

完成させるために文字も絵も変えると平べったい絵本になっていて、これを作りたいわけじゃないと、また壊す。

どの場面を切り取れば、作った原作に近い作品に近づけるか。

それを見極め、それにあった文字を見つけるのには時間がかかった。寝ている時や動いている時に閃いたり、一度原文から離れて使ってみたり。

なので自分一人で作り上げた大切な作品。

初めて聞いたトレーシングペーパー。
(未だにあっているか、わからない)

俺の伝えたいことは心の揺さぶりなので

文字数が本当に困った。

このニュアンスを伝えたい。と思ってもそのまま使えず。原文の段階でシェイプしてしていたので、自分の中では餓鬼のように痩せ細っている文に感じた。

盛り上がりも、この絵では伝わらないとか、締切との戦い。伝えたいラストをメインで作っていく。

子供がドキドキワクワクする絵本。
それが俺の作る絵本なんだと感じた。

題材としては伸び代のあるものなのでこの世界観をどんどん作り込んでいけばいいのだと感じた。

自分の中では鉛筆画だが、これはただの下書き、ラフだよねと言われてしまったら、終わりだけど、あれはあれで味がある。白黒にしか感じれない輝きもあるから。あと塗り絵にもしてほしかった。
俺の手を離れて子供達に完成させて欲しかった。

吉と出れば嬉しい限りだ。

題材はストックが有り余っているので
あとは次の本の制作と動く絵本作り。

この時代でよかった。
YouTubeがあるからどんどん発信していこうと思う。

子供が笑顔になる一冊。子供心に残る一冊。大人になっても読みたい一冊。「なんかいいなぁ〜。」そんな絵本を作ります。一歩一歩。サポート応援よろしくお願いいたします。ガブより。